テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて37年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

理科・社会の学習は、楽しくわかる4年生用『予習シリーズ』から始めよう 

2017-04-28 23:23:22 | 中学受験


 エデュコの2017年4月度の授業は、今日(4月28日)で終了しました。5月の通塾開始日は、5月6日になりますのでご注意ください。3・4・5年生にあっては、この連休で大いに「羽を伸ばせる」といいですね。
 6年生は、受験モードに変わってきていますので、「羽を伸ばす」という心持にはなれないことでしょう。「通塾のないGW期間に何かできることはないだろうか」と考える人は少なくないはずです。仮に、課題設定をしたくても決まっていない場合、『予習シリーズ理科4年(上)(下)』『予習シリーズ社会4年(上)(下)』の再確認などは、効果的な学習の一つとしてお勧めできるものです。
 4年生の範囲と侮るなかれ、『予習シリーズ理科4年(上)(下)』『予習シリーズ社会4年(上)(下)』は、中学入試問題のかなりの範囲を担っているといって過言ではないでしょう。以下に、その例を挙げてみましょう。

 例えば、開成中学の2017年入試、理科の問題で確認してみましょう(個人的に言えば、例年、小学生の発達段階を踏まえた良問を出題し続けていると評価しています)。
 1番は、ガスバーナーを燃やして、酸素や二酸化炭素の性質について考えさせる問題です。
 問1 ガスバーナーの燃料が燃えるために必要な気体とその性質について
 →酸素の性質を答えさせる問題であり、選択肢から「ものを燃やす働き」「二酸化マンガン+過酸化水素水」 「無色無臭」の3つを選ばせます。
 問2 ガスバーナーの炎を青色にするための操作について
 →空気調節ねじの回す方向を選ばせます。
 問3 ガスバーナーを燃やして発生した気体について
 →二酸化炭素を答えさせます。
 問4 二酸化炭素を溶かした水溶液と同様に加熱後何も残らない水溶液について
 →塩酸とアンモニア水を選ばせます。
 問5 炭酸水の性質として適当なものについて
 →BTB液反応(酸性)を選ばせます。
 問6 ビーカー内のくもりの理由について
 →ガス燃料が燃えてできた水蒸気が、ビーカーによって冷やされたことを選ばせます。

 いかがでしょうか。以上の問いに関するロジックは、『予習シリーズ理科4年(下)』の第13回「いろいろな気体」、第14回「物の燃え方」、第17回「いろいろな水溶液」でほぼ完結できることが確認できるでしょう。
 
 同様に、2番は川の流れとその作用、土地の隆起や海面の上昇低下などを考えさえる問題です。少し応用的な問題とも言えますが、基盤となる知識とすれば、『予習シリーズ理科4年(下)』第8回「流れる川のはたらき」で十分でしょう。
 また、3番は動物や植物の子(植物の子は種子)について考察させる問題ですが、『予習シリーズ理科4年(上)』第11回「植物のつくりとはたらき」が参考になります。

 次に、社会科では、具体例を出すまでもなく、地形図や農産物に関する問題が、最も多く出題されます。
 「地形図」に関する問題は、個別の地方を取り上げて地図記号や標高に関することを答えさせる問題です。また、「農産物」に関する問題は、統計資料を用いて都道府県ごとの特徴を答えさせる問題です。
 前者は、『予習シリーズ社会4年(上)』第7回「地図の見方(1)」、第8回「地図の見方(2)」が土台になり、後者は、『予習シリーズ社会4年(下)』第11回「米づくり」、第12回「畑でつくられるもの」、第13回「野菜とくだものづくり」、第14回「肉や牛乳を作る」が土台になっています。いろいろな学校の入試問題と照らせば、ここに挙げた回期の学習はとても重要であることをご理解いただけるでしょう。

 また、地理と言えば、国土の様相を掴んでおくことも不可欠です。この件に関しては、地図を見ながら考える習慣を持つことが重要といえるでしょう。
 例えば、学習院女子中等科2017年B入試の社会の問題で確認してみましょう。
 3番は、瀬戸内海とその周辺地域について答えさせる問題です。
 問1 瀬戸内海の島のうち、最も大きい島の名前を答えなさい。
 →瀬戸内海の東に位置する淡路島を答えさせます。
 問2 瀬戸内しまなみ海道が通る都市を一つ選び記号で答えなさい。
 →「あ~え」から尾道を選ばせます。
 問5 瀬戸内海に面する府県に位置していない…2つ選び記号で答えなさい。
 →「あ~く」から室戸岬、出雲大社を選ばせます。
 問6 次のA~Cに最もかかわりが深い府県を、それぞれ1つ答えなさい。
 →A関さば・関あじ=大分県 B備前焼=岡山県、Cすだち収穫量日本一(平成25年産)=徳島県を答えさせます。

 少し大胆な表現を許してもらえば、『予習シリーズ理科4年(上)(下)』は、小学校理科をしっかり網羅したものであり、『予習シリーズ社会4年(上)(下)』は、小学校社会の地理分野の要諦をまとめていると言っていいでしょう。
 だとすれば、本来、学習指導要領に照らして作成される中学入試の理科問題・社会の地理問題の質は、『予習シリーズ4年』に近いはずであり、その理解を深めることで相当の力量がつくことになります。
 特に、「理科・社会の勉強が面白くない」という方は、楽しくわかる『予習シリーズ4年』を見返してみることで、興味・関心がわいてくるかもしれません。試してみてはいかがでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個人面談の利用こそ、エデュコの第一の利用価値です

2017-04-17 11:54:55 | 中学受験


 エデュコ25期生(新6年生)の「志望校調査票」を提出していただきました。例年、4月、8月、11月に提出いただいているものですが、11月のそれが最終的なものであるのに対し、4月のそれは草案的なものであり、行動計画を立てることと言っていいでしょう。
 どのよう中学を射程において、どのような学習を手掛けていくか、現時点で、エデュコスタッフとともにその認識を明確にしておきましょう。

 ところで、25期生の場合、個人面談の申し込みが少ないように感じられます。ひょっとすれば、ごく一般的な高校受験における「三者面談(どの学校を受験するのが適切な判断か結論付ける)」のようなものと混同されている方もいらっしゃるかもしれません。
 中学受験は、地元の公立中学があるにもかかわらず、敢えて、保護者の教育権を具現する積極的な行動です。現在の学習力を確認し、どのような目的に向かって、どのような学習を心がけていくか、どのような内容なら実行できるか、などの確認を続けていくことを面談の目的とします。
 ですから、3,4年生時には年間で1~2回位、5年生前期から6年生前期には3か月に1回位、6年生後期には過去問演習の開始時期には必ず、その後は必要に応じてどんどん、という頻度での個人面談は必要といえるでしょう。6年生前期までの個人面談の頻度は、ちょうど「1週間学習計画表」の作成とも重なります。

 さらに、念のために言えば、「個人面談」はエデュコからの「呼び出し」制ではありません。エデュコ内受講の見直し、家庭学習の練り直し、親の役割の再確認、学校情報の確認など、保護者の折々の主観を契機として、エデュコの個人面談を利用していただくものです。ですから、思い立った時には、躊躇せず、希望される面談日時をお知らせください。
 ちなみに、面談時間帯は、「エデュコ総合案内書」に記載されている日時が機械的に予約可能な時間帯となります。この場合、講師との調整を必要としませんから、お電話で事務方にお問い合わせのうえ、ご予約ください。
 もちろん、「総合案内書」に記載のない曜日でも、週例会議や学校訪問などと重ならない限り承りますので、この場合、講師に直接に電話やメール(アドレスは「案内書」に記載の通りです)で直接お問い合わせください(子どもを介してのやり取りは、お控えください)。
 この頃は、お父様を交えた面談が目立つようになり、授業終了後の面談が増えてきています。平日なら、授業終了後の午後9時20分頃から、土曜日なら、授業終了後の午後6時30分頃から実施しています。夜間も歓迎しますので、お申し付けください。
 もとより、「皆様からの要請に体を張ってお答えしたい」というのが本望ですから(こちらの働きやすさを優先させることはありません)、まずは、皆様からの「日時を指定した具体的な要請」で時間調整を行います。むろん、先約があることも少なくなく、なるべく2,3の候補を挙げて申し付けてください。

 特に、5,6年生の場合、保護者との面談の後、最初の授業終了後に本人とも面談します。保護者との面談で確認した課題等を本人と講師の関係で再確認することを狙いとしています。このように、本人・保護者・エデュコスタッフという三位一体で、効果的な塾利用を検証し続けるケースがほとんどですが、中には、入会後面談の申し出がない方も見受けられます。
 塾選び説明会の段階から強く主張させていただいているように、エデュコは、“Education Conference(相談・協議)”をコンセプトとして運営しています。保護者の心強い隣人として評価されることを目標としています。私(テッカ)を含めた講師を「先生」と呼ばず、ニックネームで呼ぶルールもそのためです。
 どうか、エデュコスタッフを味方に引き入れるつもりで、笑顔で個人面談にいらしてください。なお、その際に「授業ノート」「家庭学習ノート」「テスト問題用紙」などを持参していただければ、より具体的な共通理解を得ることができます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

24期生が駅看板に登場、16期生は二十歳の集い、新6年生(25期生)に受験生意識 

2017-04-04 21:36:26 | 中学受験


 例年エデュコの駅看板には、その年の卒業生たちの集合写真が掲載されます。過日、志木駅・ときわ台駅の看板更新が完了し、今年も多くの卒業生(24期生)たちが、素晴らしい笑顔を見せてくれています。25期生に替わる1年間、掲載が続きますので、エデュコへの立ち寄りとともに、確認し続けてください。
 また、新しい制服を纏い、中学生に替わった卒業生を確認出来るのも私たちの大きな楽しみの一つです。入学式の帰りなどに立ち寄ってください。

 もう一つの恒例行事である「二十歳の集い」も実施されました。中には大変貌(?)をとげる女子卒業生も見られますが、ほとんどの卒業生のお顔とお名前は、昨日お会いしたかのように思い出せます。
 今年も、志木駅前本部校・ときわ台駅前校合せて30名が参加し、現在の所属や専攻に関する話題、サークルに関する話題、小学生時代の回想など時間を忘れて語り合い、今後の健闘を誓い合いました。
 
 確認できた16期生たちの現在の所属状況を抜粋すれば、国立大学では、東京大学4名、一橋大学2名、東京工業大学2名、群馬大学医学部1名、北海道大学1名、横浜国立大学1名、九州大学1名など全国に散らばり、私立一般大学では、慶應義塾大学5名、早稲田大学5名、上智大学4名、東京理科大学2名など、さらに私立医療福祉系大学では、東京女子医大(医)1名、星薬科大学(薬)1名、帝京大学(薬)1名、日本社会事業大学1名などとなっているように、それぞれ信念をも持って自己実現を果たそうとしています。

 ところで、現在のエデュコ新6年生(25期生)たちの意気込みも変わってきたように感じられます。この春期講習では「算数重要単元予習」を担当していますが、多くの子どもたちが、問題を俯瞰する力量を備えつつあるといえます。
 予習とはいえ、新6年生にとって今後手がける領域はカリキュラム上においての「予習」であり、質的には「復習」と言っていいものです。「なるほど、こういう理屈だったのか」などと、これまで曖昧だった理解を、どんどん鮮明にする流れが出来つつあります。
 いよいよ、問題解決の要諦を強く意識する学習へと変えていきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする