いよいよ、春休み学習の開始です。週ごとに新しい学習課題が押し寄せる通常期と異なり、じっくり自分の課題と取り組める期間が季節休暇ですから、エデュコの提案する「春休み学習」を参考に、それぞれの課題と向き合ってください。
エデュコの提案する学習項目の意義を確認してみましょう。
①「授業ドジ問題」の再確認
エデュコに限らず、「授業問題とその解説」が「参考書・問題集の解説」と大きく異なるのは、解法のプロセスがかなり詳しく示され、併せて自身の疑問点がどのように解消されたかを認識できる点といえるでしょう。言い換えると、「授業ドジ問題」は子どもたちにとって、これまでに手がけた問題の中において最も真剣に考えた問題であり、最も「わかる・できる」に近い問題といえるものです。
例えば、算数の図形問題においても、補助線がどのような必要から引かれているのか、気づきにくいとすればどのような視点が欠けているのかなど、じっくり再考することが確かな解答力の養成になるに違いありません。
日ごろ、自ら「授業ドジ問題」ノートとして整理する作業を怠らないことが、肝要といえます。
②「漢字テストドジ問題」の確認
漢字の習得の目的は、漢字そのものを書けるようになるというよりも、言葉としてその意味や用法をしっかり理解して思考力・読解力・表現力を豊かにすることにあるでしょう。
ですから、漢字そのものの書き直しにとどまらず、意味はもちろん、用法を「漢字と言葉」で確認する意識をもって、練習してください。
③理科・社会「実力完成問題集」「演習問題集」の確認
理科・社会における問題集の意義は、理解の確認というよりも、「理解を拡げる」ものといっていいでしょう。
「予習シリーズ理科」「予習シリーズ社会」の説明は要領よく記述されているものの、子どもたちの理解状況は一面的なものにとどまります。問題に取り組むことによって、「なるほど、こういう理解が成り立つのか…」というような、多面的な理解へと繋げていかなければなりません。
ですから、問題に答えて○・×をつけるというような作業ではなく、解説の熟読はもとより、「予習シリーズ」に立ち戻って理解を再構成する時間を惜しまないようにしてください。
追伸
本稿は、改装中のときわ台駅前校で書いています。たった今、18年間使用してきた教室のパーティションがすべて取り払われました。それらを一つ一つ撫でて送り出したい気分です。
新しい教室の完成を楽しみにしてください。