テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

6年生 冬期講習と家庭学習について確認します

2013-12-24 12:04:42 | 中学受験


 エデュコ6年生(21期生)の受験準備も大詰めを迎えています。合格ラインの堅持と見られる6割得点をきっちり確保するために、解答可能な問題種を取りそろえる意識を持ち続けましょう。

 さて、冬期講習中の家庭学習について確認しておきます。冬期講習の学習内容は、第一志望・第二志望校を対象とするものではなく、一連の受験予定の各学校の入試にも対応できるような、算数・国語・理科・社会の基本的な解法原理や知識を再確認することを目的にしています。

 とはいっても、第一志望・第二志望校の入学試験に対する備えとしても有益なものに違いありません。特に、理科・社会の入試問題について言えば、学校間の差異があまり見当たらないといってよく、ほぼすべての受験校に対して有効な学習になると確信できるものです。
 各学校の理科・社会の問題に大きな差異がみられない理由とすれば、中等教育機関の教務体制を考えてみれば、容易に合点がいきます。理科で言えば、物理から1題、化学から1題、生物から1題、地学から1題となり、社会科で言えば、日本地理から1題、日本史から1題、公民から1題となるわけで、なるほど、少数の学校を除き、普遍的といえる問題構成になるのでしょう。

 ですから、冬期講習期間における学習の優先順位は、理科・社会ということになり、およそ、1日に1単元を目途に学習していきます。授業では、問題演習を通じて基本原理や重要項目を再確認しますから、家庭学習として、冬期講習使用教材の「解答解説」を参考に基礎知識を整理してください。
 毎日、家庭学習範囲を指定しますので、保護者の方々も子どもたちと確認を取りながら、支援してください。理科・社会の家庭学習には、計1~2時間を想定しています。

 算数に関して言えば、授業中に手掛けた問題だけを振り返り、じっくり再確認する必要のある問題を取り上げ、復習してください。国語については、この講習期間において再確認された言葉の知識を中心に復習してください。算数・国語の家庭学習には、計1時間前後を想定しています。

 講習中は、2時間ごとに1点、1日4点の得点力アップを目指そうと唱え続けます。実際、それは可能とも言えるでしょう。改めて、体調維持に留意し、一つ一つの問題を丁寧に手掛け、その実現を図りましょう。
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6年生 残された40日やるべきことをしっかりやり切りましょう

2013-12-14 21:17:10 | 中学受験


 本日は、エデュコ21期生(6年生)の最後の保護者会が開催されました。本日の確認事項のうちの大きな項目を改めて述べることといたします。
 
 第一に、いよいよ受験校を決めなければならないということです。中学受験は、高校受験と異なり、公立中学への進学という選択肢すらある、選ぶ側に主導権がある受験です。進学させる理由を明確にしたうえで、受験校を決定してください。

 そのうえで、第二に、合格可能性の見立てについては、担当講師ときっちり確認しておきましょう。誤解がないように、念のために申し上げれば、合格する学校を受験しようというものではありません。公立学校への進学の覚悟を持たないまま受験し、「まさか落ちるとは思っていなかった」と後悔するケースを、時々お見受けします。そのような行き違いだけは避けたいものです。

 第三に、過去問演習においてもできることには限りがあるという割り切りを持って、優先順位をつけた確かな手ごたえのある演習にすることです。本日の保護者会でも、国語の『言い換え』を聞く問題、『理由』を聞く問題、『要旨』を聞く問題、『心情』を聞く問題、『心情の理由』を聞く問題、『主題』を聞く問題等について触れましたが、過去問の丁寧な演習によって、分析意識と関係なく、子ども自身が「慣れ」ることによって、得点能力を高めることができるわけです。
 似て非なる問題ではなく、専ら、過去問と真剣に向き合ってください。

 第四に、苦手分野の克服ではなく(苦手なのですからできません。多くの場合、手を抜いていたわけではありませんから)、苦手意識を薄める工夫をしてください。そのためには、本日ご紹介した具体的な方法で、苦手ではないという暗示をかけることに留意してください。実際、実力もかなり向上し、視野がすっきりします。
 苦手分野を云々いうことは、理論的に見えますが、実際にどう変えられるかとなると、難しい問題です。入学試験は、総合点で何点とれるかが問われます。比喩すれば、到底手の届かない高所にある果実に囚われるよりも、手元のどんどん摘み取れる果実を収穫すればよいということになるのでしょう。「…が足を引っ張って、不合格だった」という言い訳は、説得力を欠きます。

 以上は、一般的な傾向として指摘するものです。固有の事情は様々であり、「…君(さん)の場合」としていろいろな検証点があるのが実態です。残された40日余り、保護者も受験生もエデュコスタッフもやるべきこと(できること)しっかりやることを心がけましょう。個人面談もどんどん申し付けてください。
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6・5・4・3年生 「ドジノート」は「改善事項」の記録簿として作成しましょう 

2013-12-01 12:44:34 | 中学受験

 
 このところ、志木駅前校、ときわ台駅前校、要町駅前校の3校を駆け回る機会が増えただけでなく、必然、多くの子どもたちの「ドジノート」を見ることになりました。エデュコ学習法の一大特色ともいえる「ドジノート」ですが、その意義を捉えていないのではと感じられる例も見受けられることから、改めて、その意義と手法を再確認したいと思います。

 エデュコの考える「ドジノート」は、単なるやり直しノートではなく、「改善事項」の記録簿です。ただ、「もう1回解いてみよう」という意識で計算するだけのノートではありません。仮に、それだけなら、何もノートを用意する必要もなく、何かの裏紙で足りると言えるでしょう。

 「改善事項」の記録と位置付ければ、「どのような問題において、どのような法則に気づかず、どのような解答スキルが不足していたのか」を捉えなければなりません。その狙いから、問題文から書きだすことで「どのような問題において」を、授業解説を見直すことで「どのような法則に気づかず」を、解説図などを書きだすことで「どのような解答スキルが不足していたか」を自覚することを促すものです。

 ですから、問題ごとにページを替え、「この問題」というこだわりを持ち、問題文から自分で書きだして、解き直してください。大げさにいえば、同種の問題を100問繰り返すより、1問で確かな解法原理を自覚的に習得できることを狙いにしています(もちろん、繰り返しの練習で確かな記憶を作ることは大切です。ただし、分からないことを繰り返しても意味がありません。しっかり分かることが大切と言えるでしょう。中学受験算数は計算技能の競争ではありません)。

 教科学習に限ることなく、何かを習得しようとするとき、只、繰り返しの練習をするのは効率的とはいえないでしょう。スポーツに例えれば、「理に適っていない素振り」を毎日繰り返しても、上達は望めません。それだけなら、下手になる練習となっているかもしれません。
 確かな再発見、手応えを得られる「ドジノート」を作ってください。算数学習でいえば、仮に毎週2~3問の「改善事項」を記録した場合、受験前には、ほとんどの解法モデルを習得していることになるはずです。
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