本日、2月28日(土)午前10時より、新6年生(エデュコ23期生)保護者会を開催しました(多くの方々が参加され、特に、ときわ台駅前校・要町駅前校の参加率は100%でした)。本日の主要なテーマは、22期生(2015年)入試の受験動向とその結果、エデュコ近隣私立中学校の難易度動向と入試問題の概要確認、新6年生の授業運営の実態報告でした。
近年、学校説明会等への父親の参加が増えていることが指摘されていますが、本日の保護者会でもお父様の参加が3校舎合計で、四分の一に及びました。出席されたお父様の表情からは、積極的にポイント整理をし、確かな受験戦略を立てようとする意欲が窺えました。受験直前期になると、ご両親でお見えになるご家庭も少なくありません。
ところで、想い起こされたのが、東京ガス都市生活研究所が2014年10月に発表した「子どもの勉強実態と親の意識」です。この報告書によると、「子供が自宅で勉強する時に、見たり教えたりする人」の回答で、中学受験時にかかわる父親は56.3%となっており、受験期以外の44.5%を大きく上回ることが示されています。
この質問・回答での「見る・教える」がどのレベルのものなのかを把握することはできませんが、中学受験となると「できただけの習い事」と異なり、「わが子の進路選択」の第1歩なのですから、父親が関与して当然かもしれません。
エデュコの日常で指摘できる他の例とすれば、お父様の面談があげられます。ご夫婦の教育観・学習観を前提に、慎重な学校選択の決断をしようされるお父様は多くみられます。多くの場合、お父様との面談は午後9時以降の授業終了後から行っていますので、懸案の事項がある場合、遠慮なくお申し付けください。
念のために、前述の「見る・教える」がどのレベルかについて、私の立場でその実態を推量すれば、例外なく、「一緒に考えてみる」ことだと思われます。個人的な経験でこれまで2200名の中学受験生に伴走し、およそ200名の子どもたちが最難関といわれる「男女御三家中学」に進学していますが、特に算数について言えば、最後までわが子に「解き方を教えられた」方は記憶にありません。逆の言い方をすれば、50~60分間で合格点をとる力は、受験生本人でないと持ち得ないといっていいでしょう。
要するに、苦しむ子どもを追い立てるのではなく、保護者として、わが子の困難を理解しようとする姿勢を示し(時々、一緒に唸ってあげる)、同時に家族間の共通課題として意見交換をすることが重要と言えるでしょう。さらに言えば、立場上、子どもに対し、がみがみ言わなければならない「母親」に対し、「父親」の役回りは「母親と子どもの関係を理解した上での見守る父親」が望ましいと痛感させられます。