エデュコ32期生たちが、志望する中学の「過去問」に取り組み始めました。毎週「1試験回」の問題に取り組み、ノートとともに「過去問演習記録」を持参して、その様相を担任講師に報告します。
得点状況はといえば、「とてもリアル」で、例えば、合格基準点が60%前後の学校の場合、40%~50%に止まる報告になっています。「とてもリアル」とは、コーチの立場から見て「嘘偽りのない」現状報告で、順調に「改善」を重ねていけば、4か月後には合格点を超える展望が開けていると言っていい状況ということになります。
各学校にとって入試問題は、経年的にみて「ブレ」のない、一貫した「選抜機能」を備えたものでなければなりません。つまり、出題領域・設問構成・解答様式などが一貫したものであることが求められます。
だとすれば、それらの要件に「慣れ親しむ」ことが最も効果的な学習方法となります。「あれができない、これができない」と、モグラたたきの如く「闇雲に頑張る」という学習スタイルでは、展望が開けるとは言えないでしょう。
過去問の「改善」こそ、「的を射た」無駄のない効果的な学習ですから、「改善」にはしっかり時間をかけてください。無論、すべての問題を「できる」に変える必要はないわけで、得点率で合格基準点に20%ポイント上乗せできる位を目安にして取り組んでください。
ところで、立ち向かう気力はあるものの、「改善点」が合格基準点+20%ポイント(解説を見てわかる問題)にできなければ、合格の可能性は薄いとみられます。入試問題が「ブレのない、出題領域・設問構成・解答様式」である限り、突然に相性のいい問題へと変化することはありません。
このような場合、受験校変更の検討も余儀なくされます。誤解が無いように言えば、「偏差値の低い学校への変更」ではありません。同じような偏差値帯にある学校でも、入試問題は学校ごとに異なるわけで、担当講師を交えた検討をお勧めします。
さらに念のために、受験校の決定に関しては、第一に「各学校の運営哲学」と「ご家庭の教育哲学」が近似している学校であること、第二に「わが子が嬉々として通い続けられる予感」を持てること、そのうえで第三に「得点戦術において優位に立てる」ことなどを勘案する必要があります。この第三の点に関しては、エデュコスタッフと相談してください。
改めて、2月1日までの期間を逆算すると、残り120日余りになりました。大丈夫!ここから十分合格の力をつけられます。6年生前期までの断片的な学習で得た知識・思考力・技能を統合するのはこれからです。過去問演習に対して直向きに取り組めば、それらの要素が有機的に結びつき、確かな理解・確かな解答能力として結実するでしょう。
標準的なテスト形式に照らして言えば、算数なら毎月正解1問の積み増しを目指して4か月で計4問(5点×4個で+20点)、国語なら選択解答2問と記述解答1問(5点×2+10点×1で+20点)、理科なら4分野で5問(2点×5で+10点)、社会でも3分野で5問(2点×5で+10点)、合計60点を積み増しするとイメージすれば、実現可能と思えますね(もっと積み増しできる人もいるでしょう)。言い方を換えると、毎月各教科正答1問ずつの積み増しです。
「楽しみのある努力」は苦痛ではありません。合格を楽しみにして「改善」に取り組みましょう。「合格」は見えてきています。