児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

武蔵野音大の授業終了

2012年01月18日 | 徒然
先週の土曜日に武蔵野の授業が終わってあとレポートを採点するだけになった。
レポートは、10月に書き方を話してあったので,それに準じて描いてくれていればうれしいのだけれど、なかなかそう理屈通りなものでもない。
10月に話したのは、論文という形式ならば
1,まずなんでその問題を問題と思ったか
2,そのことについてはじめに感じたり思ったりしたこと(仮説)
3,そのことについて他の人やマスコミはどのように論じているか
4,他にどんな考えがあると思うか
5,貴方の結論はなにか
と言うことを意識して書くようにということ。
それが論文として(他人を納得させる文としての)意味だと思う。だから、形式的に整える術を覚えよう。問題や結論のその趣旨自体を採点するのではなく論旨の展開をより重視する・・・というようなことを言ったと思うのだけれど・・・。でもここまで言っておくとそれなりに作りを整えようという意識は出てくるみたいだ。

さて、先週から4回分をかけてやってみた、田村緑をゲストにした30分のラジオ番組を作る、という作業は最後の最後までかかって,やや強引に時間内で収録を終わらせたけれど、まあやや時間的な無理があったかもしれない。でも会話を編集し音楽を差し込んでつなげると言うことを2月までの宿題にして(といっても授業時間はもう無いので生徒に無理を言っていることになるが)帰ってきた。でも、新澤さん直伝のマーケシートをベースに構成案を作るとこれはこれで興味のあるプランも出てきた。
おもしろかったのは、クラシックをみんながどう思っているかを考え、それをどう思ってもらおうかという話をグループで考えていたときに、ツイッターでそれを流して返事をもらおうとするグループがいたこと(これって、昨年におきた入試で答えをツイッターで質問して答えた、と言うのと同じ発想ではある)。でも、こういう場合はとてもおもしろくて、その一言のデータをどう活かしてゴールを決めるかというモデル作りにはなかなかおもしろいなと思った。
たとえば「クラシック=ねむい」ではどうゴールを設定するか。1,眠ってよいことにする、2,眠らせないようにする。ではその方法は?  ・・・ ハクジュでやる。体を動かす・・・このくらい具体的だといろいろな稚恵が出てくるかもしれない。まあ本当によい企画はこんな簡単にはできないけれど、ねむい=寝てよい というのは本当にハクジュでやってるね。これも一つの発想の転換。
まあ最後ちょっと中途半端な終わり方だったけれどおもしろかった。生徒はどうだっただろうか。