児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

邦楽ガラコンサートのリハーサル

2012年01月14日 | 徒然
13日は今年度の地域創造の邦楽活性化事業のガラコン(2月4日)のリハーサル。
埼玉県ゆかりの童謡を箏3本と尺八用に書いていただいたもの(実際は箏8人と尺八一人だから尺八奏者の負担はかなり大きそうだけれども、この編成で書いておくと今後いろいろなところで演奏可能である。青い目の人形と叱られてととおりゃんせの3曲をベースにした作品になった。ただ今回作曲の秋岸さんが張り切って書いただろう、良くあるような童謡のアレンジというレベルの作品ではなく、完全に作曲といっていいものであるし、作品の完成度もかなり高そうだ。逆に言うと演奏もそれなりにしっかりと作り込まないといけない。10分程度の曲であるが、2回目の合同での練習のこの日も、午前中はパート練習をして、午後も3時間以上かけてじっくりと合わせた。あと本番前日に練習があって本番になるわけだけれど、これはいいコンサートになるだろう。ありがたいことに埼玉会館の小ホールが満席の状況だとのこと。珍しい,というと怒られるけれども、県や財団の人の努力が実ったのだとおもう。ありがたいことだ。
いずれにしろ、邦楽の世界はきちんと聴衆というものを育てないと今後しんどくなっていくだろうし、その意識は邦楽の世界(演奏家の世界)ではかなり深刻に受け止められているのだということが最近感じられるようになってきた。もし、流派とかではなく広義に邦楽の楽しみ方を提案することができてくれば良いと思うし、その中心になっていくのがこの人たちなんだろうな,と思いながらリハーサルを聞いていた。それならば国とか公共が(活力のある形で広がっていくように)広く応援することもできるようになっていくのではないかと思われる。