児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

武蔵野の空

2012年01月08日 | 徒然

担当の先生が留学してしまうので今年一年だけ臨時で・・・と頼まれた武蔵野音楽大学のアートマの授業も1月に2回行っておしまいである。西武線仏子駅は昔ならばハイキングに来る場所だけれど、山一つが大学の敷地になっている。駅から歩5分の学校の入り口を入るとバス停があって、そこから構内バスで5分で大学の校舎に着く。便利ではないけれど、久しぶりに冬の武蔵の森の凛とした空気が気持ちよい。最近こういうのはあんまり見ていなかったな。

武蔵野は3年生の必修で受講生が9名。僕にとっては適当な人数である。少なすぎるのも困るけれども、多すぎるのもまた消耗である。顔や性格が見え、話をしやすい。当方の事情で特別にふたこまづつやらせてもらっているので、一回行くと200分程の時間がある。これはワークショップ的にやるのには都合のいい時間の長さであって、説明して、グループで話し合ってまとめて、コメントする。やれることは限られているとはいえ、こちらも気持ちよく寝ていただくよりもずっと良い。こういうのははじめてだったので、いくつか実験的なこともやらせてもらってこちらもとても勉強になった。
まあ校風はいろいろあって善し悪しを判断することでもないし、どこにも良さはあるのだけれども、ここの家庭的?な雰囲気は個人的には好きである。
昨日は田村緑さんをゲストにしたラジオ番組を組み立てる・・というのをやったのだけれど、実はビックサイトでやる就職説明会とぶつかり、多くの生徒がそっちに行ってしまっていることが判明。3年生ということはそういうことになるのね、という事態は初体験。他の先生に聞いたら「3年の後半から生徒が就職のことばかりで気持ちが集中できない」というのはまあ常識のような事態だそうだけれど、考えてしまう問題でもある(まあ土曜に授業をしているので仕方がない面もあるが)。