児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

宮崎のアウトリーチ3

2011年09月21日 | アウトリーチ
宮崎の今回は諸塚村という山の中で、鶴富姫の伝説のある椎葉村の少し日向市よりのところ。宮崎からは三時間はかかるというような場所。昨日の夜までは県全域に大雨警報が出されていたので心配したのだけれど、今日の宮崎市内は晴れていた。ただ今日の目的地は比較的北の方の山中だったので美智が大丈夫かとかいうこともあったのだけれど、結局無事に第1日目が終了。帰りは台風一過の秋晴れで涼しい風が吹いていた
諸塚村の3つの小学校で,宮崎在住のディー・ショコラーデ(クラとピアノ)と有川清美さん(ピアノ)がアウトリーチをする。一種の合宿みたいな感じ。お互いのアウトリーチを見ることが出来るメリットは大きい。今日は七ッ山小学校(全校18名)でショコラーデの二人。七ッ山は諸塚でも奥の方で、そこへ行く道は途中谷あいの道の拡張工事で昼間は通れる時間が決まっている(一回15分で5回くらいしかない)ので、その時間を狙って通らないとたどり着くことが出来ない。通行量が極めて少ないから出来る芸当だろう。それも学校に登るあたりが昨日の雨で道が通れなくなっていて、山の中腹の道を回って学校に行くという状況だった。こういう状況はなかなかわくわくとするものだ。(写真は通行時間を待つ車)


アウトリーチそのものは、昨日ランスルーをやって、修正したりしたので今日は比較的安心してみることが出来た。本田さんは子どもへのアプローチに長けていて、包み込む感じが多分子どもに安心感を与えるだろうし、日高さんのクラリネットは引きつける力がある。本人はまだふわふわした感じかもしれないけれど、実はその話しぶりにも魅力があるのである。話すのにまだ苦労している感じはあるがそれも一つの味と考えて熟成を待ちながら個性を出して行くのが良いのだと思う(演奏と同じ)。
子どもたちは最初はちょっと様子を見ていたけれども素直で反応のよい子たちだった。運動会の直前で、ついたときも校庭でそのリハーサルのようなことをやっていたのですこし集中できるか心配したが全くの杞憂だった。明日演奏する有川さんも手伝ってくれて楽しそうにしていたのが印象的。まあ良い雰囲気だったと言えると思う。
事業としては、こういう小さな成功を少しづつ拡げていく根気の要る事業なので、ここ何年かで上手く宮崎スタイルを作って行けると良いのだけれど。