児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

長崎のガラコンサート2

2010年03月08日 | 各地にて
今年のガラコンサートは結局史上最長の3時間45分になってしまった。まあ、長いことは分かっていたのだけれど・・・。昨年も3時間を少し超えて心配したのだけれど、「長い!」というアンケートはなかったそうで、少し長くても大丈夫でしょうという判断だったのだけれど、今年はきっとあるだろうなあ。
とはいえ、最後にやったガーシュインメドレーの全員合奏も思いの外上手くいってほっとした。さすがに百戦錬磨の人たちである。この仕上げのスピード感は地元演奏家にとっても刺激になっただろう。
今回は、開場時の入口での演奏(エスプリ)、休憩時のロビーでの演奏(宮本妥子と地元の俳優さんの語りによる)もあり、舞台でも大森智子さんが地元フルート奏者二人とマイアベーアの北極星の曲を共演し、地元木管5重奏団体のエスプリが田村緑さんとテュイレの6重奏曲をやったことなど盛りだくさん。これだけ同時進行的に物事が動いていると到底全部には手が回らないのだけれど、長崎ブリックホールのスタッフやサポーターがきっちりと分担して仕切っていたのは見事だった。直営館としては案外画期的かも。
客席で本番を聴けたのもよかったのだけれど、聴きながら思った今回の感想は、地元の演奏家との共演が出来て比較的上手くいったので一体感のような物があったこと。それによって演奏家同士が他をおもんばかっている雰囲気がよかったこと。あと、長崎市のスタッフワークがとてもしっかりしていたこと。
(写真はロビーでの演奏)
22年度もまた色々な仕掛けが出来ると良いなあ。