拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

「君」を「キミ」って表記するのが嫌

2007-03-06 22:36:44 | 音楽
半年ぐらい前から地味にLUNA SEAのアルバムを集めている。ブログの記事でもちょろちょろとLUNA SEAに関しての記述を少々茶化しながらしてるけど、音源も結構ちゃんと聴いてるよ。主に90年代後半に全盛期を迎えたミュージシャンのアルバムは中古ショップに行けば大抵価格破壊しているのでかなり気軽に買える。今自分が持ってるLUNA SEAのアルバムは92年の『IMAGE』、93年の『EDEN』、94年の『MOTHER』、96年の『STYLE』、98年の『SHINE』、ライブ盤『NEVER SOLD OUT』、ラストアルバムとなった2000年の『LUNACY』、そしてベスト盤。これだけ買っても1000円弱。一番初めに手に入れた『MOTHER』が予想外に良くて、その中古ショップに並んでた他のアルバムもちょろちょろと買い集めた。さらに二枚組の解散ライブのDVDも安値で手に入れた。いろいろなことを思った。そのいろいろを長々と綴っておこうと思う。
LUNA SEAがデビューしたのは1992年。解散したのは2000年。私はその間彼らの音楽をまともに聴いたことは一度も無かった。もちろん存在は知ってて、彼らが出したシングルは94年の「ROSIER」以降はほぼ全曲認知していた。友達の家に遊びに行った時、その友達の兄がガンガン聴いてたりしてたから。テレビに出てれば「うわぁ、派手なバンドだなぁ」とぼんやり思うこともあった。でも特別興味は持たなかったのだった。ギターのSUGIZOの立ち振る舞いが何となくかっこいいなぁと感じたこともあったが何しろ思春期の頃の私の心を支配してたのは主にラルクだったので、LUNA SEAに耳を傾ける暇は無かったのだ。大体河村隆一ことRYUICHIの歌声、迫力ありすぎて一般人なら…退くよね。おそらくLUNA SEAで一番有名だと思われる曲、ドラマの主題歌にもなった「I for you」で、見る者聴く者にに衝撃を与えた「♪こ~こ~ろ~から~~き~み~を~あい~してる~!!」という絶唱。あの絶唱は人を選ぶよ(でもドラマとの絡み具合は最高だったが)。トークの時に見せるナルシスティックなキャラも近寄りがたかった。
LUNA SEAに無関心。そんな状態は昨年の夏ごろまでずーっと続いていた。そんな状態を変えたのはyoutubeだった。アップロードされているありとあらゆる動画を自由に見ることができる2006年を代表する革命的サイト。あそこでhideの映像をいろいろと見ていたときに偶然見たLUNA SEAのライブ映像―後で調べたら2000年の東京ドームでの解散ライブの映像だったのだが―を見て、驚いた。河村隆一の声がねちっこくなかったのだ。私の脳内に記憶されていたあの絶唱とは程遠い、男気あるたくましい歌声を河村隆一は披露していた。なんなんだ?もしかしてあのねちっこい歌唱はテレビ用だったのか?演奏もやたらと迫力があり、なにより熱気と気合いが凄まじい。つーか多分河村隆一以外は元ヤンだろ。ルナシーを表舞台に引っ張り出した張本人・hideが「ルナシーは神奈川で一番気合いの入ってる5人が集まってできたバンド」と語っていたし…。ラルクのライブだともっと冷静というか、淡々と冷気溢れる鋭い演奏を繰り広げ、それをバックにhydeの歌声が自由に飛び回る、という感じなのだが、ルナシーの場合は各人のプレイに物々しい気合いを感じる。その気合いに引きずられ、じーっとライブ映像に見入ってしまった。なんだよ、ライブだとかなりかっこいいじゃないか、このバンド。今までずっと気づかなかったし気づく術もなかった。当たり前だ。ファンじゃなきゃわざわざライブなんて行かないし。それからyoutubeでルナシーのライブ映像をさらに見まくり、一気に彼らへの関心が高まった。いやぁ、知らなかったよ、ヴァイオリンを弾きこなすメンバー(SUGIZO)がいるなんて…。
なんかLUNA SEAに関心を持つきっかけを書いただけなのにこんなにも長くなっちゃったなぁ。CDやライブDVD見た感想全然書けなかった。多分私以外にもyoutubeがきっかけでLUNA SEAに興味持った人いるんじゃないだろうか。ていうか多分いる。ラルク好きの人で、hydeの魅力だけにとことんヤラれてて他が何も見えないという人以外ならLUNA SEAも多分いけるよ。どうしても河村隆一の声に抵抗がある人でも、ある種変態的な音色を奏でるギターに耳を集中させれば結構楽しめる。ちなみに好きなアルバムは『MOTHER』『STYLE』『LUNACY』で、その他は実は全然聴いてなかったりする。他はなんか歌声に抵抗が…。ちなみに歌詞は9割以上は好みじゃなかった…。