拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

君なんか忘れた。言うのは簡単だよ。

2007-03-26 19:59:21 | 音楽
まだまだ残ってました、スマップの裏ベストアルバム『裏スマ』収録曲へのコメント記事。今日紹介する曲達はカラオケで結構歌うなぁ。お薦めですよ。かなり歌いやすいし気持ち良いし。

■「どうしても君がいい」
青さ・若さがほとばしる正統派アイドルポップ。「どうしても君がいい なんでかわからないけど」という歌詞の通り、若さゆえの訳の分からないパワーが炸裂している。メロディーもキャッチーで力強い。あまりにも青すぎて聞いてて恥ずかしいぜ!もう今のスマップには絶対に歌えないだろう。歌詞の内容、誤解のせいでねじれた彼女との関係を元に戻そうとして、勢いに任せて夜中に公衆電話で呼び出して、イライラしながら待ってる、みたいな状況か。そう、公衆電話ですよ。「カードがなくなるから」電話を途中で切るなんてまさに一昔前の青春(?)。まるで決め台詞か何かのように印象的な歌詞が飛び交いまくる。「かわいくない唇 憎まれ口ばかりさ 目の前に立ってたらすぐにふさぐのに」「どうしても君がいい キスもまだ下手なくせに」「どうしても君がいい 他の誰も欲しくない」…君への思いは、熱が上昇しすぎて青くなった炎のように燃えまくるのだった。あっちー。

■「かなしいほど青い空」
失恋ソング多いなぁ。アイドルが歌うラブソングってそんなもんなのかな。これは失恋直後ぐらいの男の心境を歌ったものだろう。季節は夏前。「この夏は彼女と沢山遊ぶぜ~!」と盛り上がっていた矢先の失恋だったのだろう。夏ということで思いっきり爽やかに歌ってるのも切なさを逆に増幅させる。曲のタイトルが素敵だ。彼女がいなくなって、見るもの聞くもの全てがどうでもよくなってしまったような状態。そんな状態で見上げた空を的確に表現したタイトルだと思う。青い空を疎ましく思うようなこの曲でちょっとだけ思い出すのがhideの「BLUE SKY COMPLEX」。ライブではhideが「青空なんて大嫌いだー!」と叫ぶビックリロックである。
ていうかSMAPって秀逸な曲名多いよなー。「感じやすい不機嫌」(『SMAP 007』収録)とか、カラオケでモニターに表示されたら同席してる人に必ず「??」って思われる素敵な曲名だよね。

■「BEST FRIEND」(2001 version)
聴いてると涙腺緩む。スマップ史上一二を争う名バラード、でしょう。この切なすぎる必殺メロディーを生み出したのは邦楽界の巨匠、筒美京平。やっぱ、この人凄いです…さすが。森君脱退のときこれを歌う最後の6人スマップのことを思い出すと胸がきしむね。間奏とか特にずるいですねー。くっさい歌詞のはずなんだけど、メロディーとアレンジ、そしてスマップの本気の歌唱がそれぞれの素晴らしさを高めあっているようで、奇跡のバランスを生み出している。歌の上手な人が歌ったら逆に萎えるような作りになってる気がする(なんだそれ)。中居君の歌唱力もこの曲では光っているよ。卒業式とかで歌ったら、もう皆号泣ですな。「とっても とっても 僕のBEST FRIEND」って歌詞がよくわからんけど。スマップの華やかな表面を支えた裏面の曲を集めたアルバム『裏スマ』だけど、「BEST FRIEND」はシングルとして出してもよかったんじゃないだろうか。意外なことに、コンサートではあまり披露されてないそうですよ。ゴローちゃん復活コンサートの時が初披露だったとか。反則!そんなの泣くしかないじゃんかー。しかもゴローが歌ってる歌詞、「わかっているよ僕を心配してることは…だけど…」…ドンピシャ(笑)。