拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

その爽やかさに腹が立つ―初期SMAPを追え

2006-11-15 22:57:23 | 音楽
スマップ『Vest』収録曲へのコメント記事が大体書けた。いろいろ書くネタがあって長くなってしまう曲と何も書けない曲がある(そういう曲はスルー…)。前回記事を書いた二曲はあんまり知名度が無い曲だったかもしれないが、今日の記事からだんだんと「あ、あの曲か」と記憶が蘇ってくるのではないでしょうか。私もリアルタイムでスマップを認識したのはこの辺りからだと思う。

■「笑顔のゲンキ」(1992年)
「りぼん」の人気漫画をアニメ化した『姫ちゃんのリボン』のオープニングテーマ。アニメにぴったりの明るく前向きポップで、サビには「赤いリボンもキリリと」というフレーズも挿入されている。これ、全体的に歌詞がやばいぞー。皆の人気者である笑顔の可愛い元気な女の子を想い、遠くから見つめる少年の歌。「♪ほら笑顔が ううん君には やっぱり似合ってる~」と軽快に歌っているが…なんつーか、見つめ過ぎ(笑)!目で追いすぎ!スマップ程のかっこよさがなきゃ許されないぞコレは。「心のビデオは君を録画する 心のおくでリピートを繰り返すのさ」…こんな歌詞を爽やかに歌えるのはスマップだけさ。

■「君は君だよ」(1993年)
由緒正しきスタンダードなポップス、という感じ。秋の日の陽だまりを感じさせる柔らかな音がなんとも心を和ませてくれる。のんびりお散歩をしながら聴くと幸せな気分になれそうだ。「$10」のたった二ヶ月前の曲だとはとても思えない。「人は人、自分は自分」という、大ヒット曲「世界に一つだけの花」にも通じるストレートなメッセージを歌っている曲だが、「世界~」よりも押しが強くなくていいな。拙いながらも一生懸命歌ってるのに肩の力は不思議と抜けている…そんな歌声のおかげだろう。地味だけど名曲。ユニゾンっていいなぁ…。

■「$10」(1993年)
時系列とは逆に並べられたスマップのシングルベスト盤『Vest』。頭の「らいおんハート」から順番に聴いていって、普通の人が聞き覚えのある曲はだいたいこの「$10」までではないだろうか。「ダイナマイト」にも通じるイケイケ路線。ザ・スマップポップスな初期の代表曲。「ワンダラー、ツーダラ、淫ら~」「A-No B-No C-10 dollars」だぜ?この水っぽさ。しかし勝手に体が動いてしまう名曲であります。今のスマップの地位があるのは「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「世界に一つだけの花」などのバラード系のヒットによるものが大きいだろうけども、そういう系の曲は、イケイケ路線の曲があるからより引き立つのだ。「$10」みたいな曲は本当に大事なのだ。頼むからまた、出して…。年齢的に今のスマップには無理なら山ほどいる他の若手でもいいから。「抱いてセニョリータ」とか「青春アミーゴ」とか、妙に哀愁漂わせた曲はもういい。どうせ過去のジャニーズ歌謡を焼きなおすなら、90年代スマップのリメイクみたいな曲を聴いてみたいぞ。それにしても森君かっこよすぎ。素晴らしい歌いっぷり。

■「君色想い」(1993年)
曲の出だしが中居君のソロ、という伝説の曲。なんてったってイントロ無しでいきなりぶっ壊れた中居ボイスで「♪き~みいろおも~い~いまも~ねむれないよるに~」だもんね。何度聴いても笑えるよ…。一時期「笑っていいとも」で、本番中悪ノリしすぎの中居を嗜めるために唐突に「君色想い」の出だしが流れされる、という妙な演出が多様されていたお陰で結構有名な曲かもしれない。変なイメージもついちゃったけど、曲自体は良い曲なんですよ。出だし以外は中居君の声聞こえないし。「赤ずきんチャチャ」のテーマ曲として、当時のりぼんっ子の間ではおなじみ。リーヤ役は香取君さ。何気に緻密な打ち込み音がかっこよかったりする。陽気なシンセも耳に残る。

追記
昨日に引き続きhideの「ピンクスパイダー」の映像(from:youtube)
これは1998年5月1日、つまり彼の命日の前日に、TV番組用に収録されたスタジオライブ映像。生前最後の映像。これの収録が終わった数時間後に…ってことになりますね………。



「正義の味方はどこにいるの?」「あっちー!」

2006-11-14 18:10:00 | 音楽
我がブログ「拝啓 夏目漱石先生」にたまにコメントをくれる私の友人daricoさん。クールでしっかり者な彼女に変化が起きた。しかもかなり大きな変化。なんと、MDウォークマンをかばんに入れて持ち歩きだしたのだ。今や携帯で音楽を聴いたり、ipodなど大量に曲数が入るプレーヤーなどで音楽を楽しむのが当たり前の時代に、MDウォークマンとはこれまた凄いな、と普通は思うが、家で音楽を殆ど聴かず(全く?でもカラオケではいろいろ歌ってるしなぁ)、持っているCDの枚数は推定私の100分の1(あくまでも推定)、CDプレーヤーが家のどこにあるのか把握していないという音楽に親しみの薄い彼女にとって、外で音楽を楽しめる機械を持ち歩くということは画期的なことなのだ。たとえSONY MDウォークマンだろうと(…そろそろ失礼か?)。そもそもそんな彼女がそんなもん持ってることが謎だが(大学入学時にプレゼントされたらしい)、とりあえずウォークマンを使い始め、音楽を聴くようになったのは良いことである。しかし例によって聴くためのMDをあまり持っていないという彼女は「なんかMDちょーだい」と私に言ってきた。うむ。最近MDなんて殆ど聴かない私だが、中学高校時代はバリバリ使っていたわけで。その頃に聴いていたものが引き出しの奥で散らばっていて、収納スペースを無駄に消費しているという現実。こりゃーなんかMDあげよう、つーかいっくらでもあげよう、と思い、引き出しを開ける。そして一枚のMDを手に取る。これを機会に私の好きな音楽を薦めまくろうとも思ったが(私は薦め魔なのです)、キリがなくなりそうなのでここは一つ、誰もが知っている、しかし多くの人が知らない部分も併せ持っている(初期とか知らない人は全く知らない。例:デビュー曲「Can't Stop!! -LOVING-」)スマップの曲の入ったMDでもあげようと決めた。大昔につくったMD。スマップの二枚組みベスト盤を、自分の好きな曲だけ厳選して一枚にまとめた内容のMD。どんな意図で作ったのかは忘れてしまったし、そもそも聴いた覚えもないMD。これをあげることにした。
でもそのまんまあげるのはつまんないので、リリース順にきちんと並んだシングル曲を、聴いていてずっこけそうな曲順に並び替えることに。お、おせっかい…!以下、こんな曲順にしてみた…。

1「夜空ノムコウ」…定番中の定番なので一曲目。この季節にピッタリの名曲。
2「Can't Stop!! -LOVING-」…「夜空」の余韻をぶっ壊す「キャーンストーップ!」という若々しい掛け声が胸を射す。
3「SHAKE」…これもおなじみヒット曲。「チョベリベリ最高ヒッピハッピシェイク」は「Can't Stop!! ~」とどっちが恥ずかしいだろうか。
4「正義の味方はあてにならない 」…またもや初期の問題作。中居の「あっちー!」はMステ総集編の常連。
5「青いイナズマ」…「正義~」から5年後。同じハジけた曲でもこんなにもアカ抜けてしまった。
6「君色想い」…最強のキラーチューン。曲を再生した瞬間誰もがずっこける反則曲。だって…中居君のソロから始まるんだもん。
7「セロリ」…名まったりナンバー。草なぎ君による歌い出しがちょいヤバい。
8「$10」…まったり感をぶち壊すイケイケヒット曲。「ワンダラー ツーダラー 淫ら~」…。
9「どんないいこと」…そんな淫らな曲から比べるとホっとしてしまうような名曲。上手くはないがこの上なく温かい歌唱力に拍手。
10「がんばりましょう」…94年の大躍進①。この曲で追い風吹きまくりのスマップ。
11「オリジナルスマイル」…94年の大躍進②。底抜けにポジティブすぎる歌詞。
12「Hey Hey おおきに毎度あり 」…誰一人関西人がいないのに全編関西弁で貫かれる歌詞。
13「胸騒ぎを頼むよ」…豪華なオケが印象的な素敵曲。90年代中期のスマップの曲は極上。
14「笑顔のゲンキ」…一気にまたレイトバック。その爽やかさに腹が立つ。
15「ダイナマイト」…「笑顔~」との差が凄い。同一グループとは思えない。
16「BEST FRIEND」…ベタベタだがこの曲で終わり。名バラードですから。

追記
yahoo!ミュージックでhideとRIZEの「ピンクスパイダー」のPVが見れる!PVなんかYoutubeでいくらでも見れるけど、こうやってyahoo!に堂々と載ってるのって凄く気分が良いなー。これをきっかけにカラオケでもPV見れるようにしてほしいなー。

hide 「ピンクスパイダー」PV(youtube)

RIZE「ピンクスパイダー」PV(youtube)

PINK CROWD ASSEMBLY

2006-11-13 22:32:01 | 音楽
今日は久しぶりにmay99さんと共通テーマを決めて記事を書く。テーマは「くも」。「雲」でも「蜘蛛」でもどちらでもOK。でもhide好きの私が思い浮かべる「くも」はやっぱり、「蜘蛛」の方だ。「ピンクスパイダー」の主人公の蜘蛛。この前気づいたのだが、私のipod nanoでの「ピンクスパイダー」の再生回数が200回を超えていて衝撃を受けた。私、そんなにこの曲ばっかり聴いてるのか…!確かに、曲が鳴っている間中ずっと、全神経を耳に集中させてしまう心地よい支配力と吸引力に溢れた名曲ではあるが、…聴きすぎ?私が今使っているipod nanoは8月に買ったものだから、3ヶ月ほどで200回以上聴いていることになるなぁ。でも大好きだもの。サビの「♪壊れた蝶の命乞い聞かず~」の辺りから急にグワっとせり上がって来るような迫力満点のストリングスを聴くと物凄い快感を得られるもん。音楽好きで良かった~とさえ思う。そこまで思わせてくれるような曲に出会えて幸せ。それにしても、この音が今から8年も前の1998年に鳴っていたというのは何度考えてみても凄いことだと思う。こんな緻密で繊細で、それなのにタフで力強い音が。この曲のドラムは、二人のドラマーが叩いたもの、そして打ち込みのドラムの三つをコンピュータで合成し、編集したものだという。また、ドラマーが叩いた音は、あたかも打ち込みで作った音のように正確なテンポで編集し、逆に打ち込みのドラムは人間が叩いたような雰囲気を醸し出すためにゆらゆらと揺らし、不安定にさせた。この妙に複雑な造りをした音が98年当時の音楽チャートにねじ込まれていたのは奇跡である。技術の進歩で今では簡単にもっと凄い音が作り出せるはずなのに、逆に今の音楽からこういった緻密なものが出てこないのが寂しい。ストレートで歪みの無い音楽が求められてるってことなのかなぁ…。
なんて思ってたら、ギターの神様charの息子が率いるバンドRIZEの新曲は、なんと「ピンクスパイダー」のカバー。インタビューなどを読んでいると、彼らはhideファンの反応をかなり意識しているようである。そりゃ、hide史上一二を争う名曲をいじるわけだから意識するのは当たり前だし、実際hideファンから「カバーされるなんて嫌だ」などと既に言われているようだが、私は大歓迎。とりあえずあの名曲が今ここに蘇ることが喜ばしいではないか。しかもRIZEは「カッコイイ曲だから」という最も原始的な発想でこの曲をカバーしようとしたという。RIZEは決して演奏の下手なバンドじゃないし、むしろ若い頃から異常に上手かった。そんな彼らによって新たに生み出された「ピンクスパイダー」。…つーかトリビュートでも追悼記念でもないタイミングであの「ピンクスパイダー」をカバーしようとする度胸にまず拍手だよ。狂信的なファンの多いhideの曲をだよ(言いたいことはなんとなく伝わるだろうか…)?上手いこと宣伝して売れて欲しいなぁ。ついでにhideのオリジナル版も再発されるからそっちも売れて欲しいなー。再発と言えばhideが残した3枚のアルバム(たった3枚…)が来年の1月に廉価で再発されるみたい。現在タワレコ(名古屋の)に行っても買えないというふざけた状況になってるhideのアルバムだが、もうすぐ買えるようになるぞー。
「ピンクスパイダー」の最後のフレーズ、「桃色のくもが空を流れる」。これはどういう意味なんでしょう。自分の巣から解き放たれ、高い空に辿りつき流れる蜘蛛?自由な空を望んだにも関わらず結局、流れる雲と一緒にただ流される運命になっちゃった蜘蛛?
 

SWEET DAYS

2006-11-11 22:33:33 | 日記
朝夕はかなり肌寒くなってきたこの時期、コンビニのお菓子コーナーには冬限定のデリケートなチョコレート系の菓子が並び出した。うーん…素敵。このような光景に私は「冬」を感じます。そしてそのような冬限定チョコが大好きだから冬という季節も大好き。気温は低くて寒いのにチョコを見てるだけで心は暖かい。
さて、今日見かけた冬チョコで気になったのはグリコの「冬のくちどけポッキー」。普通のより口溶けの良いチョコにほろ苦いココアパウダーがもそっとふりかけられたポッキー。ココアパウダーのせいで食べる時手が汚れるが、冬に小腹が空いた時に手軽に食べれる素敵なお菓子。暖かい部屋に放置するとノーマルポッキーの比では無い程悲惨だが、それだけ口溶けが良いってことさ。大学受験の時によく食べていた思い出があります。
そしてそして冬の大本命。明治製菓の「ポルテ」!これ、出てたの見つけて即買いした。栗のような形をした個包装のチョコ菓子。「ポルテ」との出会いは衝撃的過ぎて今でもよく覚えている。9年前、小6の秋。ジャスコのお菓子売り場でパートのおばさんが試食で新製品だったポルテを一つずつ配っていたのだ。その時がポルテとのファーストコンタクト。口に入れた瞬間、まずはほろ苦くて甘いココアパウダーに心を躍らされ、次に雪のようになめらかなホイップクリームがじんわり溶ける感覚が口いっぱいに広がって行き、最後にクリームの甘みを吸収したサクサクのクッキーを食べながら頭の中は「!????」状態。スーパーで買えるお菓子レベルでこんなに上品なお味は「やだ、こんなの、初めて…」だったのだ。明治製菓のポルテは、近年のお菓子界の高級指向、上品な味指向の走りだったのでは。ポルテ登場の瞬間、それはお菓子界のレベルがぐっと上がった瞬間だった。
中に入ってるホイップクリームの味はミルク、ココア、苺、ミルクティー、抹茶、パッションフルーツなどがあった。毎年いろんな味が出ているが、ミルクティーは本当に素晴らしかった。控えめけど何気にポップにハジけている様がいじらしい(?)。
そんなポルテと共にお菓子界に華々しく登場した、ポルテよりやや割高のチョコ「メルティーキッス」も忘れてはならない。キャッチコピーは「雪のようなくちどけ」。ころんとしているサイコロ型の個包装チョコで、表面にココアパウダー、中に口どけのよい生チョコ風のチョコが詰まっている。コンビニ菓子にしては値段が高いだけあって味はハイレベル。ポルテ程の衝撃は無かったが、舌の上で面白いほどとろける~。なんてったって商品名に「メルティー」が入ってますからね。某ヴィジュアル系バンドを思い出します。量もそこそこ入ってる。デスクの片隅に忍ばせておきたいような、「ちょいと一服」にもってこいのリッチチョコ。中に入ってるチョコの種類はこれまでカカオ、ホワイトチョコ、ビター、苺、濃抹茶があったが、何気に苺がお気に入り。熱烈な愛の告白を受けているような、無防備で無鉄砲な感じの味が舌に心地良い。
冬のチョコレートについていろいろと書くつもりが、結局ポッキーとポルテとメルティーキッスの事しか書けなかった。まだね、紹介したい冬のチョコがあるんですがそれはまたの機会に…。


イルカに乗った少年

2006-11-10 20:17:50 | 日記
昨日は教育実習先の先生たちが開いてくださった慰労会に行った。10月という学校行事に溢れた時期に教育実習生を迎えて学校側はかなりてんてこ舞いだったようで、それらを全部ひっくるめて打ち上げ。そんな大変な時期にも関わらずあたたかくご指導いただいて恐縮だが、とにかく本当に様々な行事に出くわした。球技大会、社会見学、劇鑑賞会、いも掘り・焼きいも大会、バスケ・サッカー部の地区大会、展覧会…毎週何かしらの行事があった。さらにまだ学芸会が控えており、各学年の劇の練習の様子を見たり。いろんなことがあったなぁ…。
社会見学は名古屋港水族館に行った。まぁ、愛知県では定番の見学先である。私も小3で行った記憶が。それ以外にもいろいろな機会に足を運んだこともある、名古屋市有数のお出かけ場所。イルカショーのプールの規模が世界最大級、らしいですよ。大体の場合は地下鉄に乗っていく所だが、小学一年生なので学校から観光バスで楽々行った。社会見学の前日までは「わぁい、ちょい久々の水族館だ~」とわくわくしていたが、甘かったぜ~。引率の仕事は大変ですね。様々な幼稚園・小学校が見学に来ていたので、子供たちが迷子にならないよう常に注意しながら館内を進むので中を見る余裕無し。しかも館内はうす暗いし子供たちは普段の2.5倍ハシャいでるし…。フラフラっとどこかへ歩いて行きがちの男子数人とは常に手を繋いでましたよ。ゆっくり見れたのはイルカ・シャチの水槽とイルカショーぐらいだったかな。普通に楽しんでしまった。この二つは何度見にきても楽しい…。
一番困ったのは館内である男子の防犯ブザーがけたたましく鳴り出したことかな。栓を引っこ抜いて鳴らすタイプのブザー。日常生活でも不必要なまでに鳴りまくりのブザーが水族館内でも鳴り、しかも彼は「栓が無い!」…この薄暗い水族館の中で紛失したってか?こ、このやろー!このオバカ者ー!でもこれが小学一年生。とにかく手探りで捜したらあっさりみつかったのでよかったが、みつからなかったら電池抜くしかないのかなぁ、アレは。
劇鑑賞は、劇団員の人達が体育館に訪れて手塚治虫の『火の鳥 羽衣篇』をアレンジしたような劇を上演。6年生の児童数名が劇に飛び入り出演という妙な演出が盛り込まれていた。焼きいも大会は縦割り班で行われた。1~6年の各学年で出席番号が同じ者どうしが集まってつくる班である。各班ごとにブロック角材でつくったかまどと前日に畑で掘ったいもが与えられ、班ごとに焼きいもから後片付けまでを分担して行う。当然6年がリーダーになって仕切るのだが、普段1年生のクラスを見ていることもあり、6年生がめちゃくちゃ頼もしく見える。小学校には本当に幅広い年代の子供たちがいるのだなと再確認。焼きいも大会の手順などを6年生にいろいろ聞いたり、薪を入れるのを手伝っていたら「先生、その薪の入れ方微妙~」と突っ込まれて直されたり。頼もしいな、まったく。
そんないろいろな行事でてんこもりな時期にさらに教育実習生の指導までくっついてきたら…もう、大変お世話になりました…。慰労会では次の日も授業あるはずなのに先生方飲みまくり。顔が麻生太郎に似ているちょっと無口な先生が、酒入ってからガンガン喋りはじめてかなりびっくりした。校長先生が「○○先生に朝お茶だす時は酒混ぜてやろうや」と言っていた。お酒を飲めない先生は、他の先生を車で駅まで送迎。公務員の飲酒運転が大問題になってますからね。まぁ、そんなこんなで楽しい時間を過ごしました。

追記
スマップのベストアルバム収録曲に対してちまちまとコメントを書いております。曲を聴いていると、その曲が流行っていたころの事を無条件に思い出してしまう。「時代の曲」って感じだ。聴いているうちにもう全曲名曲だなと思えてくる。素晴らしい音楽集!
 

ぶっさんに「ばいばい」してきた

2006-11-07 18:15:52 | 映画
先日「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」を見て来た。ドラマ版「木更津~」をリアルタイムで細々と追いかけ、大部分を脳内再生できる程繰り返し鑑賞しまくった「木更津マニア」を自認する私としては今年一番の大注目作品。今回シリーズ完結作となるこの作品を見るにあたって、とにかく事前の予備知識を入れないように気をつけた。木更津キャッツのメンバーが表紙の雑誌や、映画の特集等はスルー。彼らが出演したテレビ番組は録画だけしてまだ見ていない。とにかく真っさらな状態でこの完結篇を見たかったので。それでもこの映画の評判はいろんな所から伝わってきたけどね。興行収入が週間一位だったんだって?あの「木更津」が…。大きくなったねえ…。
ドラマ版が放送されていたのは2002年の1月~3月の金曜10時。「池袋ウエストゲートパーク」でキレキレの脚本を書いた宮藤官九郎の最新作ということでかなりワクワクしながら放送日を待ち焦がれ、実際に第一回の放送を見て「すんごいドラマに出会ってしまった!」と一人大騒ぎ。そして翌日学校に行き(あの頃はまだ土曜日も学校があったのだ)「木更津~」の話題を友人に振るが、見た人は皆無。そこで初めて「このドラマあんまり人気出ないのかも…」と不安になったのだった。実際視聴率も芳しくなかったようでスタッフ一同落胆したとか。思えば第一回を見た人ってクドカンマニアと、主演のV6岡田&嵐の桜井目当てのジャニーズファンぐらいのもんかも知れないねぇ…。
このドラマの人気に火が点いたのは結局放送終了後。レンタルビデオ&DVDや深夜の再放送によって口コミで広まっていったんだけども、なんで本放送で広まらなかったのか私には本当にわからなかった。異様に立ちまくったキャラ設定、ふざけてるようで巧妙に練られたストーリー、面白すぎて一言も聞き逃せない会話、地味に豪華なゲスト陣、木更津という「なんにもない」地方都市が放つ哀愁…このドラマが放ったあらゆる要素にことごとく魅了されたなぁ…。もう5年近く前の作品ですね。現在小6の子が小1だった頃の作品。これだけの期間、ずっと長持ちするコメディーも珍しい。
で、映画。出来るだけ情報を仕入れずにいたのでゲスト俳優が誰かもチェックしなかったが、大正解だった。彼らが登場するたびに驚き&爆笑でしたよ…。映画自体も、かなり面白かった3年前の前作「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」よりさらに素晴らしい出来で、シリーズラストを飾るのに文句なしの仕上がり。あんなの見せられたらもう…笑い転げるしかねーよ!!つーか開始早々笑い死にしそうだったよ!ネタバレ厳禁だと思うので今日の記事には詳しく書かないが……笑い所は「全部」 としか言いようがない。個人的にはぐっさん&阿部サダヲの芸達者コンビと、バカさにさらに磨きがかかったアニに心を躍らされた~。ファンなら大満足。ゆえにドラマ及び映画第一作をしっかり見てない人はちょっと辛いかも?うん。そんな人のためにサラっと「木更津~」の歴史をおさらいできる「ナビゲートDVD」が発売されているが、全部見るに超したことはないよね。
この映画を一緒に見に行ったのは、「木更津~」をきかっけに仲良くなった奴である。放送当時、クラスで私以外に唯一あのドラマにはまっていた奴。仲良くなるのは必然だった。「~日本シリーズ」も一緒に見に行ったなぁ。映画を観た後、ファミレスで散々語ってしまった。だっておもしろすぎたんだもーん。コアな「木更津~」ファンと一緒に行かないと絶対物足りないだろうな、観終わった後。「私(俺)も映画観てきたぜ!」という方はぜひコメント欄にてご一報ください。
    


あの頃の未来に僕らは立っているのかな

2006-11-04 22:44:52 | 音楽
スマップのベスト盤が出た頃(2001年の春)、木村拓哉のラジオ番組「ワッツアップスマップ」(TOKYO FM系)で、ベスト聴きながら当時行ったコンサートツアーの思い出を振り返るという企画を放送していたのをたまたま聞いた。その放送で一番記憶に残っているエピソードは「名古屋レインボーホールガラガラ事件」。文字通り、レインボーホールでライブをやったものの客が入らなかった事件である。往年のスマップファンなら誰でも知っているらしい、今では考えられないようなこの事件が起きたのは14年前、1992年の夏。シングルでいうと「負けるな Baby!」の頃(知ってる?)。キムタクの話によると「3割ぐらいしか客席埋まってなかった」「スタンド席は30人いたかいなかったか」「メンバーがステージ上で走ったり、花道ステージに移動したりすると、お客さんもそれに合わせて客席を流動的に移動してた(それだけの広大なスペースが客席に空いていた)」「インパクト強すぎて忘れられない」…とのこと。
こんな経験をしただけに、「もっと頑張らねば」という気持ちも強くなったそうな。今では一回のコンサートツアーで100万人動員するといわれている巨大産業となったスマップだが、そんな時代もあったのだ。レインボーホールが地元だけにこの話大好き。ラルクなどのライブ見に行ったり、高校受験の会場になったこともあったので何度も行った事あるが、客席の7割空いてる状態は想像できん…。8000人収容の、アリーナクラスの会場ですよ?でもまあこんな経験を踏み台にして今のスマップがあるのだろう。今じゃあナゴヤドームや豊田スタジアムで余裕でライブやってます。レインボーホールなんて小さすぎる会場でライブなんて夢のまた夢。この事件の後、スマップはしばらくアリーナではなくホールを回ることになり、名古屋の場合は厚生年金会館とかに来てたようだ。す、すっげー!キムタクは「この頃はお客さんとも距離近くて楽しかったね。いいよねああいうライブもたまには」と言ってたが、ライブの規模は年々デカくなってます。
改めて振り返ると、スマップは本当に波瀾万丈な活動の軌跡を刻んできたアイドルグループだ。ジャニーズとしてはかなり地味なCDデビュー(初登場10位。つーかみなさん、「Can't Stop!! -LOVING-」を知ってますか?)、例のガラガラ事件が起きたあんまりパッとしない時期、「$10」のヒットを経てオロナミンCのCMに使われた「オリジナルスマイル」でグループとして本格的にブレイク。この間、周りのスタッフ達の態度が手の平を返したようにコロっと迎合ムードに変わり、戸惑ったこともあっただろう。先輩格の光GENJIの干されっぷりを見て、「自分たちはあんな風になるまい」と気を引き締めたこともあっただろう。さらに、ファンはもちろん、他のメンバーからも惜しまれた森君の脱退劇やキムタク結婚騒動、ゴローちゃん駐禁騒動…さんざん修羅場をくぐってきたグループだ、スマップは。それだけにもう怖いものなど無いのか、どんな場面でも堂々としている。大物ゲストを招いてる時も、礼儀正しくしてるようで結構ドスが効いている。そんな彼らを見てると、「これからもずっと不動の国民的アイドルでいてくれるんだろうな…」と思ってしまう。頼もしい。
そういえば先月、ただいま人気絶頂といえるKAT-TUNの2トップの一人、「赤西君」が休業宣言してグループを抜けてしまうという事件が起きた。そのニュースを聞いて真っ先に思い出したのは10年前の森君脱退劇のことだった。赤西騒動のときは教育実習真っ最中だったので情報を得る暇が無かったため、最近になっていろいろとニュースを読み出したのだが、なんというか…森君のときと比べて他のメンバー、随分とドライだなぁ。森君の時は熱かったぜ?森君がオートレーサーの試験に受かったと知った瞬間、香取が号泣したり、中居君が森君の父親を尋ねて脱退をやめるよう説得をお願いしたり、森君の家にスマップメンバー全員集まって話し合いをしたりなど、やたらと熱いエピソードゴロゴロ。対してKAT-TUNのメンバーの赤西への、湿っぽくない態度にはびっくり。個人主義が進行しすぎたというか、時代の流れを感じる…つーかスマップの結束が強すぎたのか?森君最後の出演となったスマスマ(だったか?)で歌った「BEST FRIEND」、永遠に輝くよ。もちろん赤西の意志が曖昧すぎて説得のしようが無いというのもあるだろうけどね。真相やいかに。
 

『吾輩』、再び。そして永遠に…

2006-11-03 20:35:48 | テレビ
教育実習の終わりと同時に、遂に届きました!昼ドラにして今年の最強ドラマ暫定No.1(と私は思っています)『吾輩は主婦である』のDVDボックスのVol.1「みどり」が!全40話のうちの前半20話と豪華特典映像を収録。いやぁ…待ってたよ!実際届いた実物見たら感動した。日本を代表する文豪が出てくるドラマと言う事で、ブックケースみたいな箱に入っているのです。そして帯まで巻きついている。本棚に並べておきたくなる素敵な作りである。製作側の真剣さが伝わってくるよ…。他にも劇中で出てきた「喫茶ジャンバルジャン」特製のコースターや、オープニングテーマ「家庭内デート」を歌ってる時に斉藤由貴演じるみどりがマイク代わりに持っていたブロッコリー型の携帯ストラップ、さらに劇中でみどりが書いたポエム集がおまけで付いてきたり、とにかく満足なボックス。定価は16000円だけどアマゾンだと25%オフ!「買うなら今だよ、ハンカチ用意しときな!」(やすこ風)。
肝心のドラマ自体は何度も何度も見たので、私はボックスが届いて早々、特典映像のディスクから見てしまった。これはもう、『吾輩』ファンにはたまらない映像が殆ど入ってるって感じ?番組の制作発表記者会見の風景やスタジオセットの紹介はまあ、どんな作品のDVDにも入っているから置いといて(それでもかなりおもしろいけど)、他が凄い。名曲「家庭内デート」はオープニングバージョンとPVバージョン、さらに「うたばん」で披露したバージョンを収録。そして劇中でみどりが出させられたミスターちんとの共演CM「ファミリーツルット」(洗剤)、「エッセンシャルシャンプー」(シャンプー)を完全収録。そしてそして私にとって一番嬉しかったのは何と言っても「ヤン様」こと「ペ・ヤングン」のPV「サランウルダムア」のPV(笑)!いかにも韓国っぽい愛のバラードをゆったりと歌うヤン様…爆笑。歌詞の対訳もありがちで笑える。しかしサビの所には和訳がついていない。ハングルっぽく、K-POPっぽく歌ってるだけなのね、タモリの芸みたいに(笑)。ちなみにこのヤン様役を演じたのは俳優ではなく、『吾輩~』のディレクターらしい…。全てのクドカンドラマに言えることだけど、こんな細かいところまで手を抜かずに作ってるなんて…感動ですわ。こういう細かなこだわりが積み重なって、素晴らしい作品が出来たのですね。劇中に小ネタが出てくるドラマは最近本当に増えたけど、ここまで丁寧作ってるのはクドカン作品だけでしょう。3年前の『マンハッタンラブストーリー』での「軽井沢高原まで迎えにいらっしゃい」とか「星座戦隊コスモレンジャー」も、小ネタながらも丁寧な作りだったね。
そういえばドラマの第一話だけは副音声に切り替えると、斉藤由貴、ミッチー、番組プロデューサー磯山さんの解説を聞きながら本編を見ることができる。最近こういう解説付きの映像増えたなぁ。ライブ映像を副音声でミュージシャン本人が解説してたり、お笑い芸人のコント映像を芸人本人が解説してたり。「言葉で説明せずに作品で全部表現しろよ」と突っ込みたくなるけども、やっぱファンにとっては嬉しい特典ではある。今ではもう当たり前のように副音声ついてるよね。こういった副音声解説付きの作品の走りは誰だろう?個人的には3年前の3月に出た松本人志監督のコント映像集「VISUALBUM」かなぁ、と思ってるのですが。これ以降、松ちゃん関連のお笑いのDVDには副音声で松ちゃんによる「コントの解説」が付いているのだが、全然解説になってないのが笑える。コントを見ながら松ちゃんが「ここオモロイな」「変な顔や」「この撮影しんどかった」などと呟いてるだけだもん。製作者本人がおもしろい部分を説明するなんて野暮だと思ってるんだろうなー、きっと。 


「♪ひとりで泣いてる時も思い出してね あなたの笑顔がきっとすぐに駆けてくる」

2006-11-01 19:05:44 | テレビ
昨日は『ちびまる子ちゃん』の実写版第二弾を見た。役者陣がまる子の世界の強烈なキャラに随分と慣れてきたのか、前作よりもハマり具合が良くなっている。そしてお話自体も、原作の良い場面をしっかりと活かして見せていて相変わらず素晴らしかった。「口笛が聞こえる」から両親の離婚話に持っていくのなんて上手いなぁと思った。まる子が作文で家族の醜態をさらし、ひんしゅくを買う話は原作ではなくアニメのエピソードだったが、いいのを引っ張ってきたと思う。しかもハマジの「ありのままでいいじゃん」の名言を導入して、とても温かな良い話になっていた。何度も笑ったし時には泣きそうになったり。こういう家族みんなで安心して見ることのできるドラマって今、ゴールデンタイムには他に無いよなぁ…。
それにしてもまる子役の子の演技は凄まじかった。前作で「可愛いまる子っぷり!ハマってるわ~」とほのぼのしながら見てたけど今回はほのぼのどころじゃなかった。前作よりもパワーアップした変顔、無邪気な笑顔、オロオロしてるときの情けない表情、そして悲しみを爆発させる号泣シーン。とんでもない子役が出てきたなぁ…と感服。お姉ちゃん役の子とかたまちゃん役の子も前作よりもかなりハマったナイスな演技を見せていたけど、なんかレベルが違ったぞ。走り方も「まる子」そのものだったしなぁ…。「りぼん」での連載時代からのファンも衝撃のまるちゃんぶり。彼女はなんというかアレだ、北島マヤだ。「役になりきって生きる」という点において彼女は北島マヤ級の才能があるのではないか?今彼女は9歳らしい。5、6年後、もう一度『ガラスの仮面』を、彼女を北島マヤ役に立てて制作してほしいとさえ思った。その際の亜弓さん役はあのたまちゃん役の少女で。月影先生はハマりすぎだったので野際陽子のまんまで。安達裕実時代よりも凄いのができるかもね。あー、本当凄かったよ、泣くところ。特に嘘を告白した時の号泣。
とはいえおねえちゃんやたまちゃん、その他のクラスメイト役だって前作以上の活躍を見せていたのは確かである。おねえちゃんは両親の離婚の危機のショックを妹に隠すといういじらしい演技を見せた。西条ヒデキへのファンレターを見られて激怒するシーンは笑わせてくれたし、その後まる子とつかみ合いの喧嘩をするシーンでは、ほっぺたをつねるなど大人げないやり方でまる子を圧倒(自分もつねられてたが)。たまちゃんは遂に夢見る優しい少女「タミー」に変身。あれが原作に登場したときは「たまちゃん、まともな子だと思ってたが(笑)」と大喜びした私だが、今回も笑わせていただいた。彼女がタミーぶりを発揮し、帰りの会でまる子を庇うために決死のマシンガントーク→脱力の場面も最高だった。前作では優しい親友としてのたまちゃんが全面に押し出されていたが、今回はタミーの登場で、たまちゃんのおとぼけ的可愛さが炸裂していた。
花輪君、ハマジ、みぎわさんも光ってたなぁ。花輪君はキザな態度はもちろん、ふいに見せる「フ、困ったナァ」的な表情が上手かった。ハマジは背が伸びたのが若干気になったが、おもしろい顔面は健在。まる子の妄想の中での結婚式シーン、「いいじゃんいいじゃんプップクプー」などなど、バカバカしい場面を見事に再現。みぎわさんはかーなりパワーアップしてたなぁ。子役にして原作からボコっと出てきたようなあの強烈キャラを演じきるなんてプロ根性に拍手。
今回から登場した新キャラたちも上手に『ちびまる子ちゃん』の中に組み込まれていた。若い頃の両親を演じた玉木宏(父ヒロシと同じ名前だー)と国仲涼子のおとぼけカップルぶりは、エンディングテーマで「アララの呪文」にのって踊るシーン含め、見ていてとても楽しめた。イケメンなのにスルメのことしか頭にないヒロシ(笑)。そして、まだ40代なのに友蔵じいさんの友人の中野さん役を何の違和感もなく普通~に演じた温水洋一さんに拍手(笑)。あの人は特にキャラを作らずして、温水さんのまんまであの『ちびまる子ちゃん』の世界にハマってしまった奇特な人だということが、よくわかったよ。 
ああ、なんかいろいろと羅列してしまった。最後にもうちょっとだけ。今回『さくら家、大ピンチ』の名で放映された両親の離婚危機のエピソード。実はケンカの原因はヒロシが高価なトレーニングマシンを買うと言い出したことがきっかけだったわけだが、それをふまえると両親のシリアスな口論シーンでのヒロシのセリフ「オレは家族のためを思って言ってるんだ!!」は最高に笑えるセリフになるよね。

タイトルは「アララの呪文」の歌詞。その後につづくのは「♪なんとなく可笑しいね~」