映画『DEATH NOTE the Last name』を見てきた。この秋はたまたま「要チェックや!」な映画が短期間に重なっている。今月に入ってからもう二本。映画好きなら当たり前かもしれない本数だが、あまり映画館にまで足を運ばない私にとっては結構多い。映画館に足を運ばないので今回は劇場を間違えるというバカなミスを犯してしまい、遅刻しそうだった。いやぁ、名古屋駅前の映画館「ピカデリー」微妙に複雑じゃない?わかる人にはわかるだろうが、「ピカデリー」は6つの劇場から成る小規模のシネコンみたいなものなのだが、その6つが一カ所にまとまっていないのだ。二つのビルにわかれて所在しているのだ。ピカデリー1・2が豊田ビルにあって、3~6が三井ビルにある。事前にチェックしておかないと違う方に行ってしまうという事態に。そして私も連れも未チェックだったので間違えて豊田ビル行っちゃったよ、前編が豊田だったから…事前にチェックしろって話だよな。まぁ、春には10個ぐらいの映画館が一カ所にまとまってるシネコンが名駅にもできるらしいのでもう迷うことはないね。…なんだか前置きが長くなってしまったな。
以下、ネタバレ有りで感想を書くので見てない方は読まないように。原作を読んでない人も読まないように。
今回の映画の上映時間は140分。日本一文字量と情報量の多い少年漫画を、なんとかこの分数にまとめた作品だけあって、展開はスピーディー。「えぇぇ!そんなスーパー推理アリですか!??」と突っ込みたくなる箇所は前編よりもさらに増えたように感じたが、そんなにいちいちじっくり推理していたら一本の映画に収まらないしテンポも悪くなるからしょうがないのかなぁ…と思ったりもしたが、やっぱりちょっと違和感が。原作と比べて、というのは置いておくとして、原作を読んでいない人にとっても、第2・第3のキラに辿りつくまでの展開は「強引すぎる」と感じたのでは?特に第3のキラ。「ジェンダー関連の犯罪者を裁いた件数が多いからキラは女性」という推理はいかがなものか。フェミ男かもしれないじゃないか!つーかジェンダー絡みの犯罪って…婦女暴行とか痴漢とか?うーん…。そして「さくらTVで報道された犯罪者が多いからさくらTV関係者」って…もう突っ込みどころが多すぎる推理だぞ月!…でもあのタイミングで高田アナにたどり着かなきゃ話が転がらないのでしょうがないが…やっぱ推理ヌルいよー。
とはいえ見所もたくさん。注目はなんといっても主人公・月を演じる藤原竜也の怪演だろう。デスノートを使用することによってどんどん人の心を失っていく月。彼が「キラは正義であり、世界を平和にするために絶対に必要な存在」という持論をLや警察関係者の前で展開するシーンを見て、「若手でこの役やれるの藤原しかいない…」と再々々々確認した。完全に舞台仕様の演技になってたなぁ、あの部分。なんだあのスクリーンを占拠した、狂気が服を着たような男は。リュークによってデスノートに名前を書かれ、心臓を押さえ、涙しながら悶絶するシーンは、絶句。名演技でしたね…。舞台を中心に活躍する俳優がたまにTVドラマに出ると、「芸達者すぎて浮く」という場面に遭遇するが、今回の藤原竜也にもそういう雰囲気をなんとなく感じた。
Lも頑張っていた。前編ではドーナツやケーキなど、洋菓子を中心に食していた彼だが、今回は和菓子中心。団子や餅やようかんを…ようかん…ようかんのシーン最高だったねー。あれ、もしかしてういろうだったかも?まぁいいか。言葉を区切る位置が変すぎる独特の口調も奇妙さを増し、さらにLらしくなった感じ。それだけに自ら死を選ぶラストは悲しかった。デスノートによって所有者・キラの意のままに自分の生死を操られない方法。それは自ら前もってデスノートに名前を書いておき、死亡日時も添えておくこと。デスノートでは死亡する日時も、23日以内ならば操ることができる。それを利用し自らの名前をノートに書き、キラの都合によって殺されることを阻止したL。自分がキラによってデスノートに名前を書かれることを前提にしての、文字通り捨て身の作戦で、Lは月に勝利した。…やっぱり人情を持つ死神・レムが地上に降り立った以上、そしてミサがキラである以上、Lの死はどうやっても避けて通ることができない、ということだな。どんなに策を張り巡らせてミサを追い詰めたとしても、彼女に危機が及べば無条件でLは殺される。レムはL側にとって驚異の反則キャラだった。あーでも殺されるのと自ら死を選ぶのとはやっぱわけが違うよ。合掌。予想外の展開だったが寂しかったですよー。
以下、ネタバレ有りで感想を書くので見てない方は読まないように。原作を読んでない人も読まないように。
今回の映画の上映時間は140分。日本一文字量と情報量の多い少年漫画を、なんとかこの分数にまとめた作品だけあって、展開はスピーディー。「えぇぇ!そんなスーパー推理アリですか!??」と突っ込みたくなる箇所は前編よりもさらに増えたように感じたが、そんなにいちいちじっくり推理していたら一本の映画に収まらないしテンポも悪くなるからしょうがないのかなぁ…と思ったりもしたが、やっぱりちょっと違和感が。原作と比べて、というのは置いておくとして、原作を読んでいない人にとっても、第2・第3のキラに辿りつくまでの展開は「強引すぎる」と感じたのでは?特に第3のキラ。「ジェンダー関連の犯罪者を裁いた件数が多いからキラは女性」という推理はいかがなものか。フェミ男かもしれないじゃないか!つーかジェンダー絡みの犯罪って…婦女暴行とか痴漢とか?うーん…。そして「さくらTVで報道された犯罪者が多いからさくらTV関係者」って…もう突っ込みどころが多すぎる推理だぞ月!…でもあのタイミングで高田アナにたどり着かなきゃ話が転がらないのでしょうがないが…やっぱ推理ヌルいよー。
とはいえ見所もたくさん。注目はなんといっても主人公・月を演じる藤原竜也の怪演だろう。デスノートを使用することによってどんどん人の心を失っていく月。彼が「キラは正義であり、世界を平和にするために絶対に必要な存在」という持論をLや警察関係者の前で展開するシーンを見て、「若手でこの役やれるの藤原しかいない…」と再々々々確認した。完全に舞台仕様の演技になってたなぁ、あの部分。なんだあのスクリーンを占拠した、狂気が服を着たような男は。リュークによってデスノートに名前を書かれ、心臓を押さえ、涙しながら悶絶するシーンは、絶句。名演技でしたね…。舞台を中心に活躍する俳優がたまにTVドラマに出ると、「芸達者すぎて浮く」という場面に遭遇するが、今回の藤原竜也にもそういう雰囲気をなんとなく感じた。
Lも頑張っていた。前編ではドーナツやケーキなど、洋菓子を中心に食していた彼だが、今回は和菓子中心。団子や餅やようかんを…ようかん…ようかんのシーン最高だったねー。あれ、もしかしてういろうだったかも?まぁいいか。言葉を区切る位置が変すぎる独特の口調も奇妙さを増し、さらにLらしくなった感じ。それだけに自ら死を選ぶラストは悲しかった。デスノートによって所有者・キラの意のままに自分の生死を操られない方法。それは自ら前もってデスノートに名前を書いておき、死亡日時も添えておくこと。デスノートでは死亡する日時も、23日以内ならば操ることができる。それを利用し自らの名前をノートに書き、キラの都合によって殺されることを阻止したL。自分がキラによってデスノートに名前を書かれることを前提にしての、文字通り捨て身の作戦で、Lは月に勝利した。…やっぱり人情を持つ死神・レムが地上に降り立った以上、そしてミサがキラである以上、Lの死はどうやっても避けて通ることができない、ということだな。どんなに策を張り巡らせてミサを追い詰めたとしても、彼女に危機が及べば無条件でLは殺される。レムはL側にとって驚異の反則キャラだった。あーでも殺されるのと自ら死を選ぶのとはやっぱわけが違うよ。合掌。予想外の展開だったが寂しかったですよー。