拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

ぶっさんに「ばいばい」してきた

2006-11-07 18:15:52 | 映画
先日「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」を見て来た。ドラマ版「木更津~」をリアルタイムで細々と追いかけ、大部分を脳内再生できる程繰り返し鑑賞しまくった「木更津マニア」を自認する私としては今年一番の大注目作品。今回シリーズ完結作となるこの作品を見るにあたって、とにかく事前の予備知識を入れないように気をつけた。木更津キャッツのメンバーが表紙の雑誌や、映画の特集等はスルー。彼らが出演したテレビ番組は録画だけしてまだ見ていない。とにかく真っさらな状態でこの完結篇を見たかったので。それでもこの映画の評判はいろんな所から伝わってきたけどね。興行収入が週間一位だったんだって?あの「木更津」が…。大きくなったねえ…。
ドラマ版が放送されていたのは2002年の1月~3月の金曜10時。「池袋ウエストゲートパーク」でキレキレの脚本を書いた宮藤官九郎の最新作ということでかなりワクワクしながら放送日を待ち焦がれ、実際に第一回の放送を見て「すんごいドラマに出会ってしまった!」と一人大騒ぎ。そして翌日学校に行き(あの頃はまだ土曜日も学校があったのだ)「木更津~」の話題を友人に振るが、見た人は皆無。そこで初めて「このドラマあんまり人気出ないのかも…」と不安になったのだった。実際視聴率も芳しくなかったようでスタッフ一同落胆したとか。思えば第一回を見た人ってクドカンマニアと、主演のV6岡田&嵐の桜井目当てのジャニーズファンぐらいのもんかも知れないねぇ…。
このドラマの人気に火が点いたのは結局放送終了後。レンタルビデオ&DVDや深夜の再放送によって口コミで広まっていったんだけども、なんで本放送で広まらなかったのか私には本当にわからなかった。異様に立ちまくったキャラ設定、ふざけてるようで巧妙に練られたストーリー、面白すぎて一言も聞き逃せない会話、地味に豪華なゲスト陣、木更津という「なんにもない」地方都市が放つ哀愁…このドラマが放ったあらゆる要素にことごとく魅了されたなぁ…。もう5年近く前の作品ですね。現在小6の子が小1だった頃の作品。これだけの期間、ずっと長持ちするコメディーも珍しい。
で、映画。出来るだけ情報を仕入れずにいたのでゲスト俳優が誰かもチェックしなかったが、大正解だった。彼らが登場するたびに驚き&爆笑でしたよ…。映画自体も、かなり面白かった3年前の前作「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」よりさらに素晴らしい出来で、シリーズラストを飾るのに文句なしの仕上がり。あんなの見せられたらもう…笑い転げるしかねーよ!!つーか開始早々笑い死にしそうだったよ!ネタバレ厳禁だと思うので今日の記事には詳しく書かないが……笑い所は「全部」 としか言いようがない。個人的にはぐっさん&阿部サダヲの芸達者コンビと、バカさにさらに磨きがかかったアニに心を躍らされた~。ファンなら大満足。ゆえにドラマ及び映画第一作をしっかり見てない人はちょっと辛いかも?うん。そんな人のためにサラっと「木更津~」の歴史をおさらいできる「ナビゲートDVD」が発売されているが、全部見るに超したことはないよね。
この映画を一緒に見に行ったのは、「木更津~」をきかっけに仲良くなった奴である。放送当時、クラスで私以外に唯一あのドラマにはまっていた奴。仲良くなるのは必然だった。「~日本シリーズ」も一緒に見に行ったなぁ。映画を観た後、ファミレスで散々語ってしまった。だっておもしろすぎたんだもーん。コアな「木更津~」ファンと一緒に行かないと絶対物足りないだろうな、観終わった後。「私(俺)も映画観てきたぜ!」という方はぜひコメント欄にてご一報ください。