拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

まだまだ突っ込み足りない『吾輩』ワールド

2006-11-22 19:45:20 | テレビ
5月~7月に放送された2006年を代表する昼ドラ『吾輩は主婦である』のDVD-BOXの下巻が届いた!上巻に続き、またもや豪華特典満載。あぁ、幸せだ。早速上巻の特典として付いていた、ブックケース風の渋いボックスに上下巻を揃えて収納。見よ、この高級感…。まさに文豪・夏目漱石先生の名著を借りた作品なだけある。こんな普通の大学生の部屋なんかじゃなくて、書斎とか、上流階級の人の家のリビングルームの戸棚なんかに並べておきたいものだ。全クドカン作品の中で最も凝った装丁のDVD-BOXだと思うな。ケースの手触りもとてもロイヤル。
で、特典。上巻には斉藤由貴演じる主人公・みどりさんが書いたポエム集が付いていたが、今回は劇中でミッチー演じる旦那さん・たかしが書いたミュージカルの曲の歌詞及び楽譜が付いている。ドラマを盛り上げた数々の名・珍曲たち…「Drops are my tears」「その日暮らしの貴婦人」「魚は目を開けて眠る」「つぼみの花が咲く時」「その男 マドロス」…これらが手書きで記してある楽譜集だ。乱雑な字で音符や歌詞が殴り書きしてあり、曲に対するたかしの妙な熱意がひしひしと感じられる。もちろんコード進行も記載してあるので楽器やってる人はコピってみてはどうだろうか。私も家にあるオルガンで弾いてみようかな。
この作品集を見てるだけでも笑えるが、さらに強力な特典が。吾輩の処女小説が連載された思い出の雑誌、女性タブン(出版社は「森と泉社」)の形のメモ帳である。もちろん女性セブンのパロディーであるこの女性誌。表紙はもちろん劇中のNo.1韓流スター、ペ・ヤングン。表紙に踊っているいかにも女性誌な見出しがいちいち笑えるのでここで紹介してみようと思う。
・「ヤン様カツラ疑惑!?で韓国大パニック!!」
こーれは大スクープ。しかしヤン様表紙の雑誌にこんな記事載せるなよ!
・「ダイブドア代表取締役 涙のテイクアチャンス」
「テイクアチャンス」ってやっぱ株取引用語でしょうか。ホワイトナイトとかTOBとかいろいろあったね。
・「山本直樹カツラ疑惑の真相!」
このタレント、31歳らしいです。お気の毒に。
・「首相官邸あきれたお色気深夜残業」
いかにも週刊誌っぽい「あきれた」という語句がポイント。
・「『オレオレ詐欺』『ダレダレ詐欺』から『ピヨピヨ詐欺』まで新手口で500万円!」
知りたい!ぜひ手口知りたいっす。いつ「ピヨピヨ詐欺」にひっかかるかわかんないもん。
・「カニちゃん『ライバルは双子の妹』初告白48時間!」
きっと売れっ子モデルなんでしょうね。
・「浅野真央『タンザニア留学』母が命じた’焼肉ざんまい’」
スケート選手でしょうか。タンザニアに何しにいくの…
・「坂井紀子 高山真由美 40歳ママ同じ「公立小」の選択」
あえてお受験を選択しなかった芸能人ママ。気になりますね。
・「民自党党員のあきれたサイドビジネス 歌舞伎町風俗店「オッパイ議事堂」の売り上げが選挙資金に!」
「週刊ポスト」とか「プレイボーイ」とかその辺の見出しだろコレ(笑)。
・「切って使える「あなたに似合う色」シート パーソナルカラー実践編」
女性誌に欠かせない占いコーナー。「耳の裏の色で判定!不幸を呼ぶコスメ&ルネッサンス」だそうです。
あと、巻頭のグラフ&ルポ。やっぱりずらり韓流スターが並ぶ。
「ドン・チャンゴン『SEXYボランティア』」
「ビョ・インホン『ゴキゲンダイナマイトボディー』」
「ジェ・チュウ『激写!銀座豪遊録』」
ふー。盛りだくさんでしょ。たった一冊の小さなメモ帳にネタ満載でしょ。ドラマに出てくる個性強すぎの奥様方が、この雑誌を暇つぶしに読んでるんだろーなー、と考えると微笑ましい。ヤン様のカツラ疑惑に「こんなのガセネタよ!」なんて言いつつも、首相官邸での「お色気深夜残業」の記事は信じて「嫌よねこういうの~」なんてグチったり。ドン・チャンゴンのセクシーボランティアにときめいたりしてんだろうな。
ちなみにこのドラマに出て来た雑誌・書籍は他に、吾輩の小説が連載された『文藝多分』(『文藝春秋』)、『月刊カドワカ』(『月刊カドカワ』)、100万部突破のベストセラー小説『キャミソール』(『インストール』)、『京都タワー』(『東京タワー』)、「この雑誌でベストワンに選ばれた本は必ず売れる」と言われている『レオナルド』(『ダヴィンチ』)。徹底的に出版界をパロってます。
 

追記
姫ちゃんのリボンオープニングテーマ(youtube)
笑顔のゲンキ/SMAP。懐かしい!