拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

その爽やかさに腹が立つ―初期SMAPを追え

2006-11-15 22:57:23 | 音楽
スマップ『Vest』収録曲へのコメント記事が大体書けた。いろいろ書くネタがあって長くなってしまう曲と何も書けない曲がある(そういう曲はスルー…)。前回記事を書いた二曲はあんまり知名度が無い曲だったかもしれないが、今日の記事からだんだんと「あ、あの曲か」と記憶が蘇ってくるのではないでしょうか。私もリアルタイムでスマップを認識したのはこの辺りからだと思う。

■「笑顔のゲンキ」(1992年)
「りぼん」の人気漫画をアニメ化した『姫ちゃんのリボン』のオープニングテーマ。アニメにぴったりの明るく前向きポップで、サビには「赤いリボンもキリリと」というフレーズも挿入されている。これ、全体的に歌詞がやばいぞー。皆の人気者である笑顔の可愛い元気な女の子を想い、遠くから見つめる少年の歌。「♪ほら笑顔が ううん君には やっぱり似合ってる~」と軽快に歌っているが…なんつーか、見つめ過ぎ(笑)!目で追いすぎ!スマップ程のかっこよさがなきゃ許されないぞコレは。「心のビデオは君を録画する 心のおくでリピートを繰り返すのさ」…こんな歌詞を爽やかに歌えるのはスマップだけさ。

■「君は君だよ」(1993年)
由緒正しきスタンダードなポップス、という感じ。秋の日の陽だまりを感じさせる柔らかな音がなんとも心を和ませてくれる。のんびりお散歩をしながら聴くと幸せな気分になれそうだ。「$10」のたった二ヶ月前の曲だとはとても思えない。「人は人、自分は自分」という、大ヒット曲「世界に一つだけの花」にも通じるストレートなメッセージを歌っている曲だが、「世界~」よりも押しが強くなくていいな。拙いながらも一生懸命歌ってるのに肩の力は不思議と抜けている…そんな歌声のおかげだろう。地味だけど名曲。ユニゾンっていいなぁ…。

■「$10」(1993年)
時系列とは逆に並べられたスマップのシングルベスト盤『Vest』。頭の「らいおんハート」から順番に聴いていって、普通の人が聞き覚えのある曲はだいたいこの「$10」までではないだろうか。「ダイナマイト」にも通じるイケイケ路線。ザ・スマップポップスな初期の代表曲。「ワンダラー、ツーダラ、淫ら~」「A-No B-No C-10 dollars」だぜ?この水っぽさ。しかし勝手に体が動いてしまう名曲であります。今のスマップの地位があるのは「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「世界に一つだけの花」などのバラード系のヒットによるものが大きいだろうけども、そういう系の曲は、イケイケ路線の曲があるからより引き立つのだ。「$10」みたいな曲は本当に大事なのだ。頼むからまた、出して…。年齢的に今のスマップには無理なら山ほどいる他の若手でもいいから。「抱いてセニョリータ」とか「青春アミーゴ」とか、妙に哀愁漂わせた曲はもういい。どうせ過去のジャニーズ歌謡を焼きなおすなら、90年代スマップのリメイクみたいな曲を聴いてみたいぞ。それにしても森君かっこよすぎ。素晴らしい歌いっぷり。

■「君色想い」(1993年)
曲の出だしが中居君のソロ、という伝説の曲。なんてったってイントロ無しでいきなりぶっ壊れた中居ボイスで「♪き~みいろおも~い~いまも~ねむれないよるに~」だもんね。何度聴いても笑えるよ…。一時期「笑っていいとも」で、本番中悪ノリしすぎの中居を嗜めるために唐突に「君色想い」の出だしが流れされる、という妙な演出が多様されていたお陰で結構有名な曲かもしれない。変なイメージもついちゃったけど、曲自体は良い曲なんですよ。出だし以外は中居君の声聞こえないし。「赤ずきんチャチャ」のテーマ曲として、当時のりぼんっ子の間ではおなじみ。リーヤ役は香取君さ。何気に緻密な打ち込み音がかっこよかったりする。陽気なシンセも耳に残る。

追記
昨日に引き続きhideの「ピンクスパイダー」の映像(from:youtube)
これは1998年5月1日、つまり彼の命日の前日に、TV番組用に収録されたスタジオライブ映像。生前最後の映像。これの収録が終わった数時間後に…ってことになりますね………。