突然ですが岡田あーみんという漫画家をご存知ですか。80年代初頭に「お父さんは心配症」という作品で少女マンガ誌りぼんに華々しく(?)登場したギャグ漫画家です。「お父さんは心配症」は、年頃の娘を持つ父親の度がすぎた心配性ぶりを、当時200万人の少女たちが読んでいたと言われるりぼんにあるまじき、流血も辞さない激しいギャグの応酬を以って描いた伝説の作品です。その作風は、絵柄の荒さも手伝い、はっきり言ってりぼんっ子内でも賛否両論。なにせ「ときめきトゥナイト」と同時代ですから。「強烈すぎてこの世界についていけない…」という読者がいても仕様のないことに思えます。そのぶんこの漫画に魅せられた読者の熱狂振りは自分も含めて、もうすんごいんですけどね。作者岡田あーみんのファンは一部では「あー民」と称されます。この漫画読みたさに、妹や姉のりぼんをこっそり盗み見てた野郎ファンもいたようです。ノリが少年漫画に近いので不思議じゃあない。
そんなあーみんの描いた最後の作品に「ルナティック雑技団」というのがあります。強烈な流血ギャグばかり描いてきた作者が、「いや、本当はキラキラ瞳やお花を描きたいのよ!」と思ったかどうかは知りませんが、まあ多分思っていないでしょうが、とりあえず岡田あーみん作品で唯一少女マンガ風の絵で描かれた作品です。でも結局りぼんの規格から外れたギャグの連発で、今思えば少女マンガの見事なパロディーにしか思えないこの漫画は間違いなくあーみんの最高傑作。「憧れの王子的存在の同級生の家に居候することになった平凡な主人公」というありふれた設定でこんな死ぬほど笑せる漫画ないもん…。ちなみにあーみんはこの漫画の連載終了後、漫画家を引退してしまいました。本人が漫画嫌気がさしてきたのならそれは仕様がないのですが、ただ…数話が単行本に未収録作品として放置されているので、「ぜひ単行本化を!」との声が「復刊ドットコム」で盛り上がっています。刊行リクエストのランキングも一位独走。集英社、本当に頼むよ…。
というわけで、辛いことがあった今日もこれを読んですっきりしようと思うのです。ムリにしめてみました。
そんなあーみんの描いた最後の作品に「ルナティック雑技団」というのがあります。強烈な流血ギャグばかり描いてきた作者が、「いや、本当はキラキラ瞳やお花を描きたいのよ!」と思ったかどうかは知りませんが、まあ多分思っていないでしょうが、とりあえず岡田あーみん作品で唯一少女マンガ風の絵で描かれた作品です。でも結局りぼんの規格から外れたギャグの連発で、今思えば少女マンガの見事なパロディーにしか思えないこの漫画は間違いなくあーみんの最高傑作。「憧れの王子的存在の同級生の家に居候することになった平凡な主人公」というありふれた設定でこんな死ぬほど笑せる漫画ないもん…。ちなみにあーみんはこの漫画の連載終了後、漫画家を引退してしまいました。本人が漫画嫌気がさしてきたのならそれは仕様がないのですが、ただ…数話が単行本に未収録作品として放置されているので、「ぜひ単行本化を!」との声が「復刊ドットコム」で盛り上がっています。刊行リクエストのランキングも一位独走。集英社、本当に頼むよ…。
というわけで、辛いことがあった今日もこれを読んですっきりしようと思うのです。ムリにしめてみました。