拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生、足音はどうしましょう

2006-02-20 18:05:45 | 日記
とある漫画を読んで、「足音を立てずに歩くのってかっこいい~」と思い、数年前からこれを実践していた。とはいえそんな無茶な実践が長続きするわけがない。わりと大きな足音を立てて歩いているときに「あ!そういえば足音立てずに歩く訓練するんだった!」と思い出し、慌てて足をそろりそろり運ぶ、という具合である。足音立てないように、静かに、でもゆっくりになりすぎないように…と意識して歩くと、凡人の私でもかなり足音を消せる。実際足音がしないのって素敵だ。学校や駅の階段などで、自分の周りにいる大半の人がパタパタ足音を立てて歩いたり走ったりするなか、自分だけ足音がしないのだ。この余裕ある佇まい。たまに静かすぎてびっくりされることもある。「いつのまに居たの?」という様に。ただまあ本当に、実践を決意した日から今までの時間を振り返れば、パタパタ足音立ててる時間の方が圧倒的に多いのだけど。
しかし…この実践の続行を止めようか今悩んでいる。最近先生の「坊ちゃん」を読みかえしたのがきっかけだ。坊ちゃんが忌み嫌う教頭の「赤シャツ」が、足音立てない歩きを実践しているのだ。しかもその様を主人公坊ちゃんが酷評している。それを読んでいたら、なんだかこの実践が酷くくだらないものに思えてきた。まあ、他人から見れば「いまさら気づいたのか、バカバカしい」と思うだろうが、私が影響を受けた某漫画では、キャラが「足音消すの癖になってんだ」さりげなく言うシーンが素敵に描かれていた。でも無鉄砲な坊ちゃん的には「ケッ!」である。うーん。どうしたものか。
……今こんなことで悩んでいる場合では到底ないのだが(明日テスト…)現実逃避癖が噴出してきたせいでアホなこと書いてしまった。ああ逃げたい。足音を消して、颯爽と逃げたい。