拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生の部屋には合うのでしょうか

2006-02-17 19:25:33 | 日記
最近肩こりが酷い、という会話をしていて、祖母の家にあるマッサージチェアのことを思い出した。自分のなかでマッサージチェアといえば電気屋の体験コーナーに置いてある、ちょっとひやかし程度にためすものぐらいにしか考えていなかったのだが、いざ身近に登場すると、もう、愛用してしまいそうなほど虜仕掛けになっている。よっぽど肩こっていたのだなと実感し、落ち込む。この若さでマッサージチェアの奴隷だもの。考えてみれば、もうオッサンに混じってマッサージ体験に身を委ねることもこれからなくなるのである。目の前のオッサンと視線が交わるときの気まずさ。公共の場で見知らぬ人と目が合う事が気まずいのには例外はないが、体験コーナーでの気まずさはなかなかのものである。リラックスを求めてるのに。ねえ。そんなわけで優れものなチェアだが、どんなにこれを愛していても、自分の部屋にだけは置きたくないものだ。存在感がありすぎる。部屋の調和を叩き潰すのだ。あと、面積も半端じゃなくとる。なんなのよ。祖母の部屋も、素敵な和室なのだけれど、チェア殿のおかげで悲惨なものになっている。どんなに素敵な畳の香りが漂っていても、ほんわり和らいで届く障子越しの日光に心を奪われていても、後ろを振り返ればもっさい存在感を放つチェア殿がふんぞり返っていては台無しである。というかあの存在を難なく受け入れるお部屋ってあるのだろうか。そんな懐の広い部屋、よければお目にかかってみたいものである。