拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生、『クレヨンしんちゃん』がまたやってくれました!

2006-02-23 20:56:13 | テレビ
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ

すいません。いや、でもこれだけ流行ってると使ってみたくなるじゃないですか。でも実際今日、「キター!」と思う瞬間があったりしたんです。私の大好きな漫画の一つ「クレヨンしんちゃん」が中学の公民の教科書に載るそうで。なんでも核家族のモデルケースとしてしんちゃん一家が登場するんだそうです。しんちゃんが遂に教科書に…いまだにPTAに叩かれてるしんちゃんがですよ?素敵なニュースじゃないですか。
毎年恒例の映画が文化庁のメディア芸術祭でアニメ部門の大賞を獲得したり、三重県のイメージキャラクターに選ばれたり、埼玉県春日部市の市民として住民登録されるなど、ここ数年地味に明るい話題が続いたしんちゃん周辺。しかし今月、広島県議会がしんちゃんを含む7つのテレビ番組に放送自粛要請をした、という情報を小耳にはさみ、少しだけ鬱になっていたところにこの情報。別に教科書に載ったからエライというのはないけども、一種のハクが付いたというか、アカデミックな香りがするようになった感じはする。長年しんちゃんファンをやっている自分としては、「しんちゃんなんてお下品アニメじゃん」という意見に対する反論は正直もうするのも面倒くさいくらいなので、このようにしんちゃんを客観的に評価してくれたようなニュースはありがたいことだ。「『クレヨンしんちゃん』は今時珍しいほど家族愛をストレートに描いてる作品でもあるんだぞ。もっぺん見直せ!」というより「教科書に載ったよ」と言うほうが楽だ。
放送開始から15年。PTAからの圧力を見かねてか、初期の頃よりは勢いが落ちつつある(げんこつやぐりぐり攻撃などの描写が近年途端に減った)しんちゃん。昔からのファンにはそういうの結構悲しかったりするけど、ここまできたらもう続いてくれることに意義がある。どうか「ドラえもん」のようにはならないで、ギリギリの毒と温もりをもって走り続けて欲しい。
そういえば私と同世代では、「家庭でしんちゃん禁止令がでて見せてもらえなかった」という子が結構いる。我が家はむしろ一家で爆笑しながら見ていたほうなので「なんて可哀想なんだろう」という気持ちでいっぱいだ。テレビを規制しなきゃならないほど躾に自信の無い人が親なんだもの。「しんちゃん」「ダウンタウンのごっつええ感じ」等、昔からPTAに槍玉に挙げられてきたテレビ番組をこよなく愛してきた私は、自分が親世代になったとき、いくら自分の価値観に合わない番組を子どもが好んで見ていたとしてもそれを止めさせることだけは絶対にしないぞ、という決意を子どもの頃から固めている。そしてしんちゃんやダウンタウンを見せてくれた親に感謝………いや、うちは一家揃ってファンだから見せてくれて当然か。