相模原市南区磯部頭首口の近くに鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元の流れをくむ下溝の「天応院」末寺の「磯平山能徳禅寺」はある。創建は室町時代末期(1500年)頃と伝わる。本尊は如意輪観音である。禅寺の山門の脇には「不許葷酒入門」という戒壇石に刻む句がある。「山門」を抜けると正面に大きい入り母屋づくりの「本堂」、左手に庫裏、「鐘楼」がある。本堂前のやや小高い丘には白い「観音像」が建てられている。山門前には六地蔵、初夏には大きな藤棚の藤が紫の穂状で枝垂れ、秋には鐘楼前の「イチョウ」が黄金色に、観音像の周辺では「カエデ」が紅く色づく。(2007)
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