町田市常盤、桜美林大学前の町田街道2つ先「中常盤」信号先の右手に日本料理店「さ蔵」はある。立派な門構え、石板に屋号、紫の幟たなびいている。広い駐車場に車をとめると今日の担当の女性がお迎えの待機、入口まえには庭がり、店内に入ると正面に見事な虎の絵が飾られ、右手に10段ちかい雛檀には雛人形が飾られている。和の落ち着いた店内である。右手の棚には「さ蔵」オリジナル日本酒が並べられている。2005年開店、今年で15周年のようである。毎月変わる旬の食材をふんだんに使った料理を味わえ、記念日や顔合わせ、そして法事など人生の大切な節目に、家族や友人との会食におすすめという触れ込み、口込みを伝手に初利用である。ほとんど個室の部屋ばかりで少人数から50名まで対応している。十部屋には蔵の名が付けられている「一の蔵」、「二の蔵」、「三の蔵」(和室)そして「奥の蔵」(和室)があり各部屋には有名な作家の美術工芸品が展示されている。個室以外にカウンターもあり、店内には中庭がある。今日は我々は「奥の蔵」に通された。定刻の一時に会席がスタート。まず、「先附」は小松菜と揚げの御浸し占地/海老/蓮根/胡麻/柚子、続いて「御造り」本日の海の物=お刺身が出てきた。「椀物」はカシューナッツ豆腐澄まし仕立て、「八寸」として菜花芥子和え、大豆と牛しぐれ煮、金柑蜜煮・稲荷寿司・蛍烏賊・筍粉鰹煮・白魚みじん粉揚げ、「肉皿」は白馬豚柔らか煮、「焚物」は飛龍頭と共地餡掛けに山葵、「食事」はじゃこと大根葉の炊き込み御飯、留椀は長期熟成麦味噌、香の物は三種盛り、締めの「デザート」は小蕪と苺、マンゴーソース、レモンゼリー掛けであった。「さ蔵」オリジナルの旬の食材を使ったメニュは納得いく美味さで一品々に時のたつのも忘れ舌鼓を打った。(2002)





