相模太夫の旅録=Tabi Log

☆ 旅は一枚の写真から始まる!!
☆ 旅先での四季彩々一期一会の被写体を瞬撮!!

桂昌院の祈願寺として建立の「神齢山護国寺」

2013-10-11 17:26:28 | 寺院
文京区大塚に五大将軍徳川綱吉の生母「桂昌院」の祈願寺として建立され、江戸の真言宗の寺院の中では最大の規模を誇る「神齢山護国寺」は鎮座している。創建は元和元年(1681)、本尊は如意観世音菩薩である。地下鉄護国寺駅を下車するとすぐ護国寺の入り口である重厚な「仁王門」(元禄期に建立されたといわれる八脚門、切妻造りで丹塗)が見える。「不老門」前の参道(石段)を上り行くと境内正面には荘厳な「本堂(観音堂)」(元禄の時代の建築工芸の粋を結集した大建造物)や「薬師堂」(元禄時代建立、禅宗様の花頭窓)、「太子堂」(元禄時代建立、素朴で荘重な中世的特長をもち宗祖弘法大師が奉祀、一重の寄棟造り、桟瓦葺)、境内左手には「多宝塔」(昭和建立)、右手に「忠霊堂」「鐘楼堂」と真言宗の格式高い伽藍で形成されており歴史的見地からも希少価値があることが窺える。当寺には明治の元勲(三条実美、大隈重信、山形有朋、田中光顕等)の壮麗なお墓もある。今日ここを訪れ参拝したことも運命と言わざるをえない。また桃山時代建築の「月光殿」は日光院客殿を1928年(昭和3)に移築したもの。建物物、石像、石碑(筆塚)群、趣きある手洗い水盤の全てが国や区の文化財に指定されているだけに見応えがあるものばかりであった。(1310)
 
 
 
 
 
 
 
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