「鹿沼公園」は相模原市鹿沼台の市街地の中、JR横浜線の淵野辺駅近くにある。広さ49000平方メートル。野球場やテニスコートなども置き、中央部には池を抱えている。このあたりは昔は「かぬま」と呼ばれ、葦の生い茂る湿地であった。1973年(昭和48年)に鹿沼公園として開園。桜の時期に鹿沼公園を訪れると、公園全体が桜で覆われる美しい公園である。公園の中央にある池の周辺の桜も、池面に映り込んだ桜も、散策路は桜回廊となり大勢の花見客で賑わう。池に架かる橋の周辺からの桜景色は名所にふさわしい絶景である。もうやがて桜が咲く今一度訪れねばならない。公園の遊具貸出事務所の傍らに公園開園後間もない1975年(昭和50年)に設置された「D52」、通称「デゴ2」と呼ばれる蒸気機関車が展示されている。この機関車は1946年(昭和21年)に造られ、函館本線や室蘭本線などで貨物の運搬に使われていたもので、1973年(昭和48年)に引退、函館五稜郭機関区で眠っていたものを、旧国鉄から相模原市が譲り受けた。D52形蒸気機関車は1200tの貨物列車を牽引でき、東海道・山陽本線・函館・室蘭本線で運用するためにD51形を改良して誕生した機関車である。ボイラーを可能な限り大型化し、粘着重量を高めるとともに出力を上げた。軸配置はD51形と同一だが、ボイラー大型化の効果により最大動輪周出力は1,660馬力と、日本の蒸気機関車の中では最高の出力を誇ったようである。(参)D52の仕様⇒全長は21,105mm、全高は3,982mm 最大軸重は16.63t(第3動輪上)、動軸は66.29t(運転整備)、総重量は74.42 t(空車)85.13 t(運転整備)、製造日は1943年 -1946年、総製造数285両。(1403)


















