★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

プレーリードッグ

2007-06-02 18:34:46 | 動 物

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写真は3枚
英語名:Black-tailed Prairie dog
学名:Cynomys ludovicianus
和名:プレーリードッグ
エスペラント名:Ne scia

ちゃんが同年の男の子と無言の会話を交わした遊園地のすぐ傍の芝生に好奇心満々で顔を出していたのがこのプレーリードッグです。
このあどけない表情は可愛いとしか言いようが有りませんが、彼らには彼らなりの苦労があるようです。
今でこそ彼らに対する見方が変わってきているようですが、かつてはペストとして駆除されていたのです。その方法も残酷で、地下街を作って暮らす彼らを水攻めにするという方法なども取られていたそうです。
プレーリードッグはウッドチャックとは身内になりますが、顔立ちはもっと優しく出来ていて、大家族で地下街を作って暮らします。この地下街は雄が君臨するコテリー(フランス語で仲間、同人などの意。Koterio)と呼ばれる領土に分割されており、雄一匹に数匹の雌で構成させる家族が暮らします。
地下街は複雑な設計になっており、寝室、食糧貯蔵所、排泄物を処理する「お手洗い」まで備えています。出入り口も一箇所だけではなく幾つか作ってあり、ここには見張りを置きます。敵が近づいたら報せるためにキャンキャンと鳴く声が犬のようなのでこの名が付いただけで、犬とは全く関係有りません。
プレ-リードッグのコミュニケーションには彼ら独特の「言葉」が使われ、挨拶に鼻をくっつけあい、口を開けて舌を触れ合うのでキスしていると表現されていますがこれはID確認のため。
プレーリードッグを駆除することによってプレーリー(平原)一帯のエコシステムが崩れると科学者達が気付き、現在はプレーリードッグを守ろうという運動が活発になって来ていることを検索していて知りました。が、未だに彼らをペスト視する傾向は頑なに残っているようです。
正常な条件下では年一回出産します。妊娠期間は34-37日間、1-8匹の子供が生まれますが、8匹生まれても成長して穴の外に出られるのは3匹程度とのこと。5-7週間で離乳し、6-7週間後には穴の外に出てきます。15ヶ月まで成長を続けます。
カルガリーのダウンタウンに向かって歩いていたら路傍の空き地に数匹のプレーリードッグが行き交う人々を眺めていました。写真を撮りたかったのですが急いでいたのでに急かされ、残念ながら見送りました。

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2 コメント

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かわいい~ (あまもり)
2007-06-04 16:13:21
これはウッドチャックより可愛い。なんてつぶらな瞳。
鳴き声がキャンキャンなので平原の犬ですか。
素晴らしい地下街ですね。これを手だけで造っていくんですね。
トイレまであるとは何ときれい好きなんでしょ。
ひょっとして人間以上の知恵があるかもしれない。
そんな文化的な生活を営むプレイリードックを水攻めにしたなんて、ひどい・・・と思いますが、日本でも小動物に残酷なことをいっぱいしてますね。
どうか偏見がなくなって幸せな生活ができますように。
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私も。。 (serena(あまもりさんへ))
2007-06-04 19:56:09
そう思いましたよ。人間より賢いかも、と。
平和な暮らしをするという点では間違い無しですね。自分が信じる宗教を楯に殺人を当たり前と行動したり。。。という輩にはプレーリードッグの爪の垢でも煎じて飲ませれば良いかも。
プレーリードッグも暴力的になる時があるそうですが。自分の領土を守るため侵入者を生き埋めにするそうです。
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