★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

トンボはトンボはトンボはトンボ。。

2006-07-23 21:03:02 | 昆 虫
昨日の"スポンタネオゥス・アウティング”は家を出るときは降りそうな空とは言えまだ希望が持てたのに集合場所に集まった頃から降り出しました。予報の気温は28℃、体感気温は33℃もあったので、レインジャケットでは蒸し暑いと思い私はレインパンツだけにし傘を持って行ったのですが、しっかりビニールのレインジャケットを持った人、加えて傘も持った人など皆さんかなり重装備です。合計16人。「雨の日にしては集まりが良い。。」と言う声や「だから気違いの集まりなのよ。。」と言う声も聞こえました。
昨日の言い出しっぺはポール。彼の知人らしい若い女性が車を止め窓を開けて言いました。
「Do you know, it's raining?」
ポールはニタニタ笑いながら何か答えています。彼のニタニタ笑いは彼の素顔で、何時も何か悪戯をたくらんでいるかに見えるのです。だから、真面目な話をする時は「これ、真面目な話し」とことわりを言わなければ誰も信じてくれません。

昨日の目的はトンボ探しでした。ですから、とんぼのいる所、居るらしい所を目掛けて行きます。
集合場所から4台の車に分乗して出発し最初に停まったのは大きな池の畔。この頃から土砂降りです。ポールは網と桶を持って池に入って行き
トンボの抜け殻を見つけて来ました。その間他のメンバーは望遠鏡で空を仰いでいます。「Osprey(ミサゴ)だ!」これは私も肉眼で見つけたところだったので、
「あ、当たりだ」と嬉しくなりました。
誰かが化石を見つけてきました。
「ワ、綺麗」と言う声。「持って帰る?」「イヤ、いいよ。化石は家にいっぱい有るから。。ドーラ(奥さんの名前)も含めて」と言ったのはリック。「キャーッ」という反応が沸き起こりましたが、当のドーラはニヤニヤ笑っています。仲のいい夫婦です。
何の化石かな?
雨は小止み。また場所を変え、ウェインフリート村のほぼ真ん中辺り、路傍の草むらをポールが掻き回して歩きます。こうすると休んでいたトンボが飛び出し、すぐ何処かに停まるので見つけ易いのだとか。
車が一台停まりました。
「何が有るのですか?」
「トンボです」
「なるほどね。バーダーだろうとは思ったのだけれど。。」
それからその人は今来た方を指差し
「向こうに青サギの赤ちゃんが居ますよ、すごく可愛い」
と教えてくれたので、鳥に興味を持つメンバーは心を動かされたようでした。
草むらに赤とんぼが停まりました。
私にとってそれは「赤とんぼ」なのですが英語では何て言うのかな、と聞くと
「イエローレッグド・メードーホーク(Yellowlegged meadow hawk)」
たかが赤とんぼに大袈裟な名前。
ブルエットだナンダと彼らが騒いでいるのを聞いてもちょっと意味が判りませんが、このような長い名前を省略して呼ぶからなのです。
この2、3日で大分判ってきましたが、まだまだ。。
ドラゴン・フライは羽根を開いて停まり、ダムセル・フライは羽根を畳んで停まる、と言うことだけは憶えました。ダムセル・フライの日本語名はイトトンボです。こんなことも知りませんでした。
私にとって今のところトンボはトンボです。
肉眼では良く判らないこの昆虫の美しさをカメラを通して見せてもらっている内に、何故こんなに大騒ぎするのか理解できるような気がしてきました。
「I am happy」とポールが言っています。今日はかなり色々な種類のトンボを見つけ写真も良いのが撮れたからです。そしてみんなも同意しています。
私は私で満足していました。トンボはトンボはトンボ。。という私ですが見たかった黄色いアザミを見つけたからです。写真もマァマァだし。
結局予報に反して涼しい一日を過ごし帰宅しました。足は草臥れたけれど良い一日でした。