★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

みつばおうれん

2005-06-02 11:57:37 | 野の花 - 春から夏へ
五月から七月に掛けて湿っぽい森や湿地に咲く花です。白い花は直径が1.5センチくらいしかなく、高さもせいぜい15センチ。葉は3枚に分かれた常緑で5センチ足らずです。
黄色い糸の様な地下茎がその名の由来。原住民や開拓者達は口内の腫れ物(Canker)を治すのにこの根を齧ったそうで、別名がCanker root。各種の苔に混じって生えていることが多いようです。
ミクマク族の薬草についてローリー・レーシーと言う人が書いた本によると、この草は世界のいたるところで薬用に使われ中国では食欲増進剤とされていたそうです。彼は胃癌を治した人のことも書いています。
医者に見離され、病院から出された人が一月の冬の最中に森に行き、地面を掘ってゴールドスレッドを集め、煎じて茶匙一杯ほどを毎日飲んだら一ヶ月で胃癌が治ったというものです。
それほと効くのなら、栽培方法でも考えたら良いのになァと思うのは素人考えでしょうか。
この根から黄色い染料をとることも出来るそうです。それこそ大量に取らなければならないので栽培が必要でしょうね。

日本名は「みつばおうれん (三葉黄蓮)」、エスペラント名は見つかりません。従って勝手に「Orafadeno」と決めました。学名は「Coptis trifolia」
学名のCoptisはギリシャ語のKopto(切る)から来たもので「切れた葉」により、
Trifoliaはラテン語のTri(3)とFoliatus(葉を持っている)、つまり「3枚の葉を持っている」から来ています。