さて、この場合はチームと言うより薔薇党かなの第467回は、
タイトル:マリア様がみてる ロサ・カニーナ
著者:今野緒雪
出版社:集英社コバルト文庫
であります。
シリーズ第4巻で、表題作の「ロサ・カニーナ」と「長き夜の」という中編が2本収録されていて、ともに季節は冬。
各話は以下のとおり。
「ロサ・カニーナ」
3学期、主人公である祐巳たち、薔薇の館の住人に関するイベントのひとつが選挙。
いわゆる薔薇さまたち=生徒会長たちの選挙なのだが、たいていは姉妹制度によって、現生徒会長の薔薇さまたちのつぼみ以外に立候補する生徒もいないため、選挙と言うよりも、このつぼみたちの信任投票、と言う趣が強い。
だが、そこへ今年はロサ・カニーナと称される2年生が名乗りを上げた。
毎年の無風選挙から今年の選挙はどこか荒れ模様。
そんな選挙というイベントの中で、主に祐巳のいる紅薔薇ファミリーと、ロサ・カニーナこと蟹名静を含めた白薔薇ファミリーの話題が中心になってストーリーが進んでいく。
「長き夜の」
正月のあるとき、突然、山梨の祖母のもとへ行くと言う両親に、祐巳はついていくべきか、残るかで悩んでいた。
そんなところに白薔薇さまこと、佐藤聖から山百合会の合宿があるからと誘いを受ける。
こうしたお誘いがないかと内心期待していた祐巳は、両親の許可をもらうやいなや、ふたつ返事で承諾。
待ち合わせ場所の神社に向かったところ、いるのは白薔薇さまのみ。
他のみんなはと訝る祐巳に、白薔薇さまはあっけらかんと祐巳とデートとのたまい、挙げ句の果てには免許取り立ての状態で祐巳の姉である祥子宅へ。
そして到着したふたりを待ち受けていたのは祐巳がライバルと考えている、祥子の従兄の柏木優、さらには友人の家に遊びに行ったはずの弟の祐麒。
かくして、合宿とは名ばかりの、小笠原邸でのお泊まり会が始まる。
と言うわけで、各話はこんな感じ。
ストーリーのタイプ的には、いつもの学校での一騒ぎと、日常生活のひとつと言ったもので、どちらも結構すっきりとまとまっている。
1話の分量もそこまで長くはないので、いままでの中ではいちばん読みやすく、オチもすとんと落ちてくれるのではないかと思う。
特に「長き夜の」で使われた宝船の話などはいいアクセントになっているし、ストーリーの中で祐巳らしさが随所に出ていてほほえましい。
と言うか、このシリーズ、祐巳が出張ってないと大しておもしろくないと言うか何というか……。
文章は……まぁ、あえて言うまい。
気にしなければよいのだ。
拘りすぎると、ここがダメ、とか、ここもおかしいとか、いろいろと言いたくなってくるだけだし……。
さておき、1巻からこっち、う~むと言うのが2冊ほど続いたけど、これはなかなかうまい具合に書いたなぁ、と言う印象、かな。
――【つれづれナビ!】――
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タイトル:マリア様がみてる ロサ・カニーナ
著者:今野緒雪
出版社:集英社コバルト文庫
であります。
シリーズ第4巻で、表題作の「ロサ・カニーナ」と「長き夜の」という中編が2本収録されていて、ともに季節は冬。
各話は以下のとおり。
「ロサ・カニーナ」
3学期、主人公である祐巳たち、薔薇の館の住人に関するイベントのひとつが選挙。
いわゆる薔薇さまたち=生徒会長たちの選挙なのだが、たいていは姉妹制度によって、現生徒会長の薔薇さまたちのつぼみ以外に立候補する生徒もいないため、選挙と言うよりも、このつぼみたちの信任投票、と言う趣が強い。
だが、そこへ今年はロサ・カニーナと称される2年生が名乗りを上げた。
毎年の無風選挙から今年の選挙はどこか荒れ模様。
そんな選挙というイベントの中で、主に祐巳のいる紅薔薇ファミリーと、ロサ・カニーナこと蟹名静を含めた白薔薇ファミリーの話題が中心になってストーリーが進んでいく。
「長き夜の」
正月のあるとき、突然、山梨の祖母のもとへ行くと言う両親に、祐巳はついていくべきか、残るかで悩んでいた。
そんなところに白薔薇さまこと、佐藤聖から山百合会の合宿があるからと誘いを受ける。
こうしたお誘いがないかと内心期待していた祐巳は、両親の許可をもらうやいなや、ふたつ返事で承諾。
待ち合わせ場所の神社に向かったところ、いるのは白薔薇さまのみ。
他のみんなはと訝る祐巳に、白薔薇さまはあっけらかんと祐巳とデートとのたまい、挙げ句の果てには免許取り立ての状態で祐巳の姉である祥子宅へ。
そして到着したふたりを待ち受けていたのは祐巳がライバルと考えている、祥子の従兄の柏木優、さらには友人の家に遊びに行ったはずの弟の祐麒。
かくして、合宿とは名ばかりの、小笠原邸でのお泊まり会が始まる。
と言うわけで、各話はこんな感じ。
ストーリーのタイプ的には、いつもの学校での一騒ぎと、日常生活のひとつと言ったもので、どちらも結構すっきりとまとまっている。
1話の分量もそこまで長くはないので、いままでの中ではいちばん読みやすく、オチもすとんと落ちてくれるのではないかと思う。
特に「長き夜の」で使われた宝船の話などはいいアクセントになっているし、ストーリーの中で祐巳らしさが随所に出ていてほほえましい。
と言うか、このシリーズ、祐巳が出張ってないと大しておもしろくないと言うか何というか……。
文章は……まぁ、あえて言うまい。
気にしなければよいのだ。
拘りすぎると、ここがダメ、とか、ここもおかしいとか、いろいろと言いたくなってくるだけだし……。
さておき、1巻からこっち、う~むと言うのが2冊ほど続いたけど、これはなかなかうまい具合に書いたなぁ、と言う印象、かな。
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