さて、小説ばっかじゃないのよの第465回は、
タイトル:やさしいだけが男じゃない
著者:有川ひろみ
出版社:幻冬舎文庫
であります。
帯。
「男心が分かると恋愛は上手くいく!」とか、「旬な女性作家フェア」とかいう文字が躍る文庫を手にレジを行く私……(爆)
さて、帯の文句ととにも裏表紙の「やさしさの裏に隠された男の本音と生態をタイプ別に徹底分析。理想のパートナーを見極める方法を綴った、究極の男性論」とある。
中身は、「男の条件」という第1章の中に、「男の魅力考1」「男の魅力考2」とふたつに分けて、第2章の「女の視線」で、「我慢できない男たち」「問題の男たち」と、第1章、第2章ともに、大きくふたつに分けて、著者自身や、友人、知人の話などから経験したり、見聞きしたりした中から、男の見方の論じられている。
「男の魅力考1」では、仕事やプライドなどのテーマを決めて、そのテーマの中でどういう男がよいか、ダメか、と言ったようなことを書いており、「男の魅力考2」のほうは、朴訥な、とか、クールな、とか、ある程度印象に寄りかかった部分から男の振る舞いなどについて、善し悪しを論じている。
第2章の「女の視線」では、第1章から転じて女性……と言うより、著者だとは思うが、その視点から見て、主にこういうところはダメ! と言う感じで書いてある。
特に、第2章中、「我慢できない男たち」については、はっきり言って、愚痴以外にしか見えない。
もっとも、満員電車の中で……とか、お酒の席で……とか、それはふつうに考えてもマナー違反だろ、とか、確かにそれは情けない、と思えるところもぼちぼちあるので、すべてがすべて、著者の愚痴だ、とは言わないけど。
と言うか、「電車の中にて」のひとつで、「人の足を踏んだら、素直に謝る。これ人間の最低ルールでしょう。なのにサラリーマンの99パーセントは知らん顔するのよね。」って、著者が住んでるところがそうなだけだろう。
それにしても、基本的にキャラを作るときの助けにならないかと思って読んでみたけれど、確かにいろんな男性像が出てくる。
おそらく、これを男性が読むとしたら、たいていどこかで「ぐさっ!」と来るようなところはあるのではないかと思う。
そう言う意味では、女性にとっては確かに「理想のパートナーを見極める」というのはあながち嘘ではないだろう。
もっとも、理想かどうかはわからないが。
もともとのキャラ造形の助けになるか、と言う点や内容からは十二分に読めるものではあるのだが……。
「男の条件」の「男の魅力考2」、「朴訥な男」という下りのところに、朴訥と言って思い浮かぶ人物として立松和平が登場する。
さらにニュースステーションの久米宏が登場するのだが、ここで「広島出身ながら都会的な久米宏」という下りがある。
まぁ、著者は何気なく書いたのだろうが、読んでいるほうにしては、
広島出身「ながら」都会的、とな。
では、久米宏を除けば、広島出身はおしなべて田舎的かいな、有川さんや。
と言う気になってしまう……と言うか、なった(笑)
たった一言なのだが、これのせいで内容が愚痴っぽく見えてしまうし、偏見があるように見えてしまう。
文筆家ならば、こういうところはきちんと考えてもらわないと、ね。
まぁ、これのおかげで色眼鏡がかかってしまった感があるのだが、総じて当初の目的もクリアしそうだし、女性らしい視点、と言うのはよくわかるものなので、まぁいいほうかな。
ただ、上記の1点で○の評価はあげないけど(^^
タイトル:やさしいだけが男じゃない
著者:有川ひろみ
出版社:幻冬舎文庫
であります。
帯。
「男心が分かると恋愛は上手くいく!」とか、「旬な女性作家フェア」とかいう文字が躍る文庫を手にレジを行く私……(爆)
さて、帯の文句ととにも裏表紙の「やさしさの裏に隠された男の本音と生態をタイプ別に徹底分析。理想のパートナーを見極める方法を綴った、究極の男性論」とある。
中身は、「男の条件」という第1章の中に、「男の魅力考1」「男の魅力考2」とふたつに分けて、第2章の「女の視線」で、「我慢できない男たち」「問題の男たち」と、第1章、第2章ともに、大きくふたつに分けて、著者自身や、友人、知人の話などから経験したり、見聞きしたりした中から、男の見方の論じられている。
「男の魅力考1」では、仕事やプライドなどのテーマを決めて、そのテーマの中でどういう男がよいか、ダメか、と言ったようなことを書いており、「男の魅力考2」のほうは、朴訥な、とか、クールな、とか、ある程度印象に寄りかかった部分から男の振る舞いなどについて、善し悪しを論じている。
第2章の「女の視線」では、第1章から転じて女性……と言うより、著者だとは思うが、その視点から見て、主にこういうところはダメ! と言う感じで書いてある。
特に、第2章中、「我慢できない男たち」については、はっきり言って、愚痴以外にしか見えない。
もっとも、満員電車の中で……とか、お酒の席で……とか、それはふつうに考えてもマナー違反だろ、とか、確かにそれは情けない、と思えるところもぼちぼちあるので、すべてがすべて、著者の愚痴だ、とは言わないけど。
と言うか、「電車の中にて」のひとつで、「人の足を踏んだら、素直に謝る。これ人間の最低ルールでしょう。なのにサラリーマンの99パーセントは知らん顔するのよね。」って、著者が住んでるところがそうなだけだろう。
それにしても、基本的にキャラを作るときの助けにならないかと思って読んでみたけれど、確かにいろんな男性像が出てくる。
おそらく、これを男性が読むとしたら、たいていどこかで「ぐさっ!」と来るようなところはあるのではないかと思う。
そう言う意味では、女性にとっては確かに「理想のパートナーを見極める」というのはあながち嘘ではないだろう。
もっとも、理想かどうかはわからないが。
もともとのキャラ造形の助けになるか、と言う点や内容からは十二分に読めるものではあるのだが……。
「男の条件」の「男の魅力考2」、「朴訥な男」という下りのところに、朴訥と言って思い浮かぶ人物として立松和平が登場する。
さらにニュースステーションの久米宏が登場するのだが、ここで「広島出身ながら都会的な久米宏」という下りがある。
まぁ、著者は何気なく書いたのだろうが、読んでいるほうにしては、
広島出身「ながら」都会的、とな。
では、久米宏を除けば、広島出身はおしなべて田舎的かいな、有川さんや。
と言う気になってしまう……と言うか、なった(笑)
たった一言なのだが、これのせいで内容が愚痴っぽく見えてしまうし、偏見があるように見えてしまう。
文筆家ならば、こういうところはきちんと考えてもらわないと、ね。
まぁ、これのおかげで色眼鏡がかかってしまった感があるのだが、総じて当初の目的もクリアしそうだし、女性らしい視点、と言うのはよくわかるものなので、まぁいいほうかな。
ただ、上記の1点で○の評価はあげないけど(^^