さて、たまには読まないジャンルも読むべかの第459回は、
タイトル:ヤミナベ・ポリスのミイラ男
著者:梶尾真治
出版社:光文社文庫
であります。
最初に断っておきます。
この話が好きなひとは、以下を読まないほうがいい。
毒満載なので。
地球からズヴゥフル総合大学に入学すると言う夢をかなえるため、様々な宇宙生命体が暮らすズヴゥフルVと言う惑星の、ヤミナベ・ポリスという町に住んでいる吸原和彦は、あっさりと受験に失敗し、再度の受験のために、二百何十階もあるホテルのボーイをしながら勉強を続けている青年だった。
あるとき、宇宙の悪と戦う超人……スーパーヒーローたちが和彦が働くホテルでサミットを開き、和彦はその宴会会場で働いていた。
そこに、全宇宙を股にかけて悪事を働く「希望抜きのパンドラ」という組織が行ったテロによって、サミットに参加していた一流超人は壊滅。
ついでにその場にいた和彦も巻き添えを食ってしまう。
だが、和彦は死んではいなかった。
サミットに参加していた48人の超人たちのバラバラになった身体をパッチワークのように繋ぎ合わせ、和彦の脳みそを使って復活させていた。
これでいつものように生活が出来る……わけもなく、悪と戦う一流超人がいなくなってしまったいま、その身体と能力を受け継いだ和彦は「怪傑ミイラ男」として戦うことになる。
と言うわけで、短編連作のSFコメディであります。
主人公のミイラ男である和彦、広域宇宙知的生命連盟(L.W.C.L)独立防衛軍司令長官のグム・グズ、超人たちの身体を繋ぎ合わせて和彦を復活させた天才少女のユノ・Kの3人と、これっぽっちも役に立たない三流超人キャプテン・パープルが活躍(?)する話が6話収録されている。
文章は軽く、悪と戦うと言ってもコメディなのでばかばかしいネタと軽快なストーリー展開で、読みやすい作品だろう。
まぁ、おもしろいとか、笑えるとかはひとそれぞれなので、評価が分かれるところではあろうが、個人的には悪くない、と言う程度。
小難しい専門用語だのはそう出てこずに雰囲気でわかってね、くらいだし、ご都合主義ばりばりだし、なのだが、そういうところはすっぱりと割り切って書いているので、こういうところはいい。
……いいんだが、作者、逝ってよし。
作中にまぁ出てくるわ出てくるわ、「作者としては……」とか、「シモネタを嫌う作者が羞恥心をかなぐり捨て……」とか。
ラストは作者がまんま登場。
しかも創造主として、もうおしまいと終わらせている。
この作者が好きなひとには申し訳ないが、この「作者が登場する」ということをやってしまった時点で、二度とこいつの作品は読まない。
目録に「×」以上のものがあれば、奈落の底まで最低ランクの評価にしてあげよう。
さて、この本の処遇、どうするかな。
そろそろ鍋敷きにしてる雑誌がぼろぼろになってきたから、これと交換するかな。
タイトル:ヤミナベ・ポリスのミイラ男
著者:梶尾真治
出版社:光文社文庫
であります。
最初に断っておきます。
この話が好きなひとは、以下を読まないほうがいい。
毒満載なので。
地球からズヴゥフル総合大学に入学すると言う夢をかなえるため、様々な宇宙生命体が暮らすズヴゥフルVと言う惑星の、ヤミナベ・ポリスという町に住んでいる吸原和彦は、あっさりと受験に失敗し、再度の受験のために、二百何十階もあるホテルのボーイをしながら勉強を続けている青年だった。
あるとき、宇宙の悪と戦う超人……スーパーヒーローたちが和彦が働くホテルでサミットを開き、和彦はその宴会会場で働いていた。
そこに、全宇宙を股にかけて悪事を働く「希望抜きのパンドラ」という組織が行ったテロによって、サミットに参加していた一流超人は壊滅。
ついでにその場にいた和彦も巻き添えを食ってしまう。
だが、和彦は死んではいなかった。
サミットに参加していた48人の超人たちのバラバラになった身体をパッチワークのように繋ぎ合わせ、和彦の脳みそを使って復活させていた。
これでいつものように生活が出来る……わけもなく、悪と戦う一流超人がいなくなってしまったいま、その身体と能力を受け継いだ和彦は「怪傑ミイラ男」として戦うことになる。
と言うわけで、短編連作のSFコメディであります。
主人公のミイラ男である和彦、広域宇宙知的生命連盟(L.W.C.L)独立防衛軍司令長官のグム・グズ、超人たちの身体を繋ぎ合わせて和彦を復活させた天才少女のユノ・Kの3人と、これっぽっちも役に立たない三流超人キャプテン・パープルが活躍(?)する話が6話収録されている。
文章は軽く、悪と戦うと言ってもコメディなのでばかばかしいネタと軽快なストーリー展開で、読みやすい作品だろう。
まぁ、おもしろいとか、笑えるとかはひとそれぞれなので、評価が分かれるところではあろうが、個人的には悪くない、と言う程度。
小難しい専門用語だのはそう出てこずに雰囲気でわかってね、くらいだし、ご都合主義ばりばりだし、なのだが、そういうところはすっぱりと割り切って書いているので、こういうところはいい。
……いいんだが、作者、逝ってよし。
作中にまぁ出てくるわ出てくるわ、「作者としては……」とか、「シモネタを嫌う作者が羞恥心をかなぐり捨て……」とか。
ラストは作者がまんま登場。
しかも創造主として、もうおしまいと終わらせている。
この作者が好きなひとには申し訳ないが、この「作者が登場する」ということをやってしまった時点で、二度とこいつの作品は読まない。
目録に「×」以上のものがあれば、奈落の底まで最低ランクの評価にしてあげよう。
さて、この本の処遇、どうするかな。
そろそろ鍋敷きにしてる雑誌がぼろぼろになってきたから、これと交換するかな。