つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

ルビ振ろうね

2006-03-16 19:24:46 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、昔はぼちぼち読んでたんだけどなぁの第471回は、

タイトル:からの帝国
著者:喜多尚江
出版社:白泉社 花とゆめコミックス

であります。

鈴:最近の携帯電話ってすごいのねぇ、と感心しきりのLINNで~す。

扇:ウチのピッチって五年以上保ってんなぁと驚くSENでーす。

鈴:5年!? ……もしかして、金ない?(爆)

扇:携帯電話なんぞ、電話とメールができりゃそれでいいからさ~。
つーか、IP電話導入してからは、電話として殆ど使ってない。

鈴:……うわ、素で返された。
……つまんなーい。

扇:死ぬか?

鈴:鏡を置いてあげるから、思う存分自分を殺してくれ(笑)

扇:豆腐の角に頭ぶつけて死ぬより難しいと思うぞ、それは。
つかね、最近の我々の会話って殺伐としてると思うんだよね。

鈴:ん~、そうねぇ、死ねとかバカとか。
普段の会話じゃ当たり前のように使ってる言葉なんだけどねぇ。
……まぁ、ときどき読み返したときに、「こいつら、ホントに仲いいのか?」と思えるようなことはさんざん言ってる気はしないでもないが(爆)

扇:そうそう……やっぱね、公共の場でそれはマズイと思うわけよ。
たとえ、「×××××××××!」(お好きな罵詈雑言を当てはめて楽しんでください)なんて凄いことを言ってたとしても、文面に直す時はそれなりにソフトな表現にしようじゃないか。

鈴:ソフトな表現?
……まぁ、死ねとかそういうセリフを多く言ってるのはどっちなのかなぁ~?

扇:さぁ? わざわざ検索して調べる気はないので、真相は闇の中だな。
とりあえず、今回初のデカ文字が危険用語だったので、ソフトに変えておくよ。
死ねや。

鈴:一緒やっ!!

扇:全く違うな。最初のは警告だが、こちらは宣告だ。
ほぉら、ソフトだろう?

鈴:ひどくなっとるやないかいっ!
ったく、ソフトと言うのはにっこり笑って逝ってねって言うのが正しいのじゃ(笑)

扇:さりげに、自分の手を汚さないところが良いな。(怒)
まぁいい、これで当初の目的である我々の仲の良さは証明されたわけだ。
少なくとも、バンコランとパタリロ並みにはいいコンビだな。

鈴:あのふたり、仲よかったのか……?

扇:あれが嫌なら、トムとジェリーでも構わないぞ。
勿論、俺がジェリーだ。

鈴:なに言ってる、トムの間違いだろう。
って言うか、あのふたり、どっちを選ぶって言われて、ジェリーを選ばんでどーする(笑)

扇:何を言う、真の漢ならトムを選ぶに決まっているぞ。
俺はそんなものに興味はないがな。

鈴:興味がないなら、好都合だな。私がジェリーと言うことで……(笑)

扇:だからっ、『真の漢』に興味がないという話だっ!
度合いでいけばお前の方がひどいだろうけどな、読んでる作家の九割五分が女性って時点で。

鈴:いや、通算では9割が女性作家だ。

扇:最近では?

鈴:……まぁ、男性作家1分、女性作家9割9分ってとこか(爆)

扇:男性作家読めよっ!
御都合主義の展開に怒れ! 安直なヒロイズムに酔う奴等をコケにしろ! ついでに女性キャラの造形パターンの少なさを笑ってやれ! 

鈴:なにげに、とんでもない数の敵を作りそうなセリフだな。
……まったく否定せんが(爆)

扇:男性作家って二人に一人はそれなんだよなぁ……売れるからなんだろうが。
でもたまにはインスタントコーヒーもいいもんだぞ、飲み過ぎると腹をこわすけどな。

鈴:なに、ラノベ読むならたいてい男だ。
まー、お約束のよさを感じられないなら、これっぽっちもおもしろくないものばっかだが(笑)
……で、そろそろ本来の目的に移行せんかいな?

扇:では、キャラ紹介を――。

鈴:ストーリー紹介してないぞ。

扇:!Σ( ̄□ ̄;)
私としたことが……リンリンの毒にあてられたか。

鈴:なに、もう毒まみれだ(笑)
って、その前にCM~。


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鈴:では、ストーリー紹介。
全世界をいつの間にか現れて統一してしまった織田信長……ではなく、イデアという帝王が突然死んでしまい、そのクローンとして作成されたローズくんが、甘ちゃんな言動&行動をしつつも、空の玉座に座るまでのお話であります。

扇:おお、珍しく簡潔で的を射た解説だ。
見事に脇の方々がローズ君を甘やかしてくれるので、テーマの重さの割には、雰囲気は非常に軽いです。

鈴:そうね、軽いお話ではあるわね。
さて、じゃぁ、次は恒例のキャラ紹介やな。
主人公のローズくん。
一時期世界を統一したイデアのクローンで、イデアが持っていた超能力を受け継ぐもコントロールがきかずにたいてい戦闘では負けっ放しの子。
それにしても、クローンでイデアと較べられるからって、えんえんとそのことを繰り返し気にしてる=書いてるのは、かなりうざいぞ。

扇:まぁ……その意味では成長しない子だったよね、作者の陰謀で。
では、多分作者のオキニである天才学者・英理。
イデア復活の研究者であり、彼の親友。(友達選べよな、イデア)
いつもニコニコしているが、イデア以外のすべての人間を見下しているところがある……ハッキリキッパリバッサリ言えばド外道
少しずつローズ君の存在を認めていくが、飽くまで自分の計算の範囲内で認めているだけに過ぎない、本当にヤな奴。

鈴:でもまぁ、この手のキャラはこの作者にはよく出てくるからなぁ、ホントにMy Favoriteなんだらう。
では、次にリリカ。英理に拾われて、さらにローズくんを拾った女の子。
鞭を持たせれば「猛獣使い」と呼ばれるほど強いが、英理一筋で、ローズくんの気持ちなんかこれっぽっちも頓着しない。
まー、こういうべたべたにくっつきもしないところも作者らしいような気はしないでもないが。

扇:ローズはエリカがいないと生きていけないんだが、逆は成り立たないからな、男性作家の書くタイプのヒロインではないね。
では、ローズ君の世話係であるイリヤ。
いわゆる、真面目でやさしー人……ステレオタイプだが、ローズ君にはこういう人がいないとねー、とは思う。
当初はローズ君にイデアの役割を押しつけようとしていたが、涙にほだされて開眼、以後は完全に保護者として振る舞う。
やっぱり、従者ってのはこういうのが喜ばれるんだろうなぁ。(笑)

鈴:従者、と言う言葉からのイメージそのまんまだよなぁ、こやつ。
さて、キャラ紹介も終わったし、この辺で終わっとくかね。

扇:全体的にまとまってるかと言われると、勢いしか感じないのですが、結構好きな作品ではあります。
もう一人のクローン・イデアであるイデム君、英理のライバルとも言える右目の登場により、ローズ君の立場が危うくなったり、かなりぶっ飛んだ性格の他国の王ヒンメルが干渉してきたり、イベント的には楽しめるものが多かったと思う。
もっとも……話の核の一つである、イデア&英理コンビは大ッ嫌いだけど。(笑)

鈴:他国の王……こいつ、いいキャラしてたよなぁ……。
まぁ、あとキッドやアヤ子の空賊コンビも、ふたりで場をなごやかにしてくれてたし……。
って、主人公連中より脇のほうがいいキャラが多い、ってのは、よくある話ではあるが。
……と言うわけで、そろそろいい頃合いなので今回の木曜漫画劇場はこのあたりで終幕であります。
では、さよーな~ら~♪

扇:ヒンメルいいキャラだったよなぁ。
「欲しい言葉ならいくらでも言ってあげるよ」作戦で純情なイデムをあっさり籠絡して、目指すはイデアの後釜って……最高。(笑)
『天上天下イデア独尊』な英理ですら、ヒンメルだけは警戒してたし。
まぁ、いつもうじうじしてるローズ君を温かい目で見守ってあげられる懐の深さがあれば楽しめる作品だと思います。
この作者の他の作品は……あまりオススメしませんが。
では、この辺で。