つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

日本語でいくと究極の方が上

2005-07-14 10:29:58 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、さほど食にはこだわらないけど第226回は、

タイトル:美味しんぼ(1~91巻:以下続刊)
原作:雁屋哲 画:花咲アキラ
文庫名:ビッグコミックス

であります。

扇:自分で作ったもので満足できるSENでーす。

鈴:おそらく、相棒よりは料理ができると思っているLINNで~す。

扇:ほーお、ここでも究極と至高の対決をやりたいか?

鈴:どっちが究極?

扇:私が至高に決まってるじゃないか。

鈴:ほぅ、確かに年齢さば読んでそうだからなぁ。おっさん側を選ぶとは、……納得(笑)

扇:私ゃ海原センセのファンだからいーの。

鈴:まぁ、私も好きだがね。一本芯が通ってるし。
……と、そろそろストーリーを……と思ったが、ここまでの長寿マンガ、知らないひとはそうはいないような気が……。
アニメにもなったし。

扇:ドラマにもなったなぁ、そういや。
ええっと一応説明すると、東西新聞社の平社員――山岡と栗田が人類史上最高のメニューを作るという企画『究極のメニュー』の担当となり、味探しのため世界を巡るというお話です。

鈴:あと、東西新聞社が企画した「究極のメニュー」と、それに張り合うようにして出来た帝都新聞社の「至高のメニュー」との対決も見どころ。
それと長く続く秘訣としてゴルゴ13とかと同じく、時事ネタを交えた短編集、と言える。

扇:では恒例のキャラ紹介。
主人公の山岡士郎、27歳(一巻開始時)。
東西新聞文化部員、いつもは競馬新聞片手にぼけっとしているヤサグレ男。
ただし、料理の話になるとやたらと目つきが鋭くなって薀蓄をたれる。
あ、ちなみにこれは初期のハードボイルド調の頃の話。

鈴:絵柄もハードボイルドだったなぁ、最初。
しかし、そのうち、ふつうの食に詳しいひとになって、しかも究極vs至高でさんざん負けるひとになってしまったなぁ。

扇:では次、栗田ゆう子、22歳(一巻開始時)。
同じく東西新聞文化部員。
開始当初は新入社員だったためか、モロに女の子女の子していた。
だがしかし、時と共に至高の波動(?)に目覚め、海原先生と互角に渡り合う凄いキャラに成長する。

鈴:さらに、主人公の山岡と結婚してしまう強者であるが、結婚後はさらに強者ぶりを発揮するこのマンガ最強のひと。
まぁ、だいたいこのマンガの世界で雄山とタメ張れるのはこのひとしかいない。

扇:最後に、海原雄山、?歳。
山岡の親父にして、異常なまでの食通にして、至高のメニューの中心人物。
山岡と違って、後期の方の雄山の方が好きだな、私は。
初期はただの傍若無人オヤジだったけど、後期になってずっしりと重みが出た上、さりげに山岡のフォローまでするようになったし。

鈴:だが、フォローに素直に反応してるのは栗田さんだけだが。
あ、そういえば、うちの社長とおなじ名前だっ!(爆)
……んなこたどうでもいいか。
まぁ、しかし、嫌みを言いつつも実はフォローだったり、アドバイスだったり、山岡と栗田さんの子供(双子)にけっこうまんざらでもなかったりと、どんどん食以外ではふつうの「おじいさん」になってる気はしないでもない。

扇:まぁなぁ、山岡と栗田さんの結婚間近の時に言った台詞が、「ふ……あの娘、もう少しちゃんとした娘だと思っていたが……士郎などを相手にするとはな……」だしな。
つか、毒気抜かれてるぞ雄山。

鈴:栗田さんにかかれば誰だってそうなるような気はしないでもないが。
だいたい雄山より物わかりの悪いあの山岡を籠絡したんだから。

扇:うむ、少なくとも、「この豚バラ煮込みはできそこないだ、食べられないよ」って意味不明の台詞を吐いて周囲を困惑させる男を、美味しい物を食べるとにこやかに笑顔を見せる一般人、にまで戻した手腕は評価するべきだろう。

鈴:評価ってな、をい……。
つか、なんか結局、山岡も雄山も、栗田さんの掌で逃げる孫悟空そのまんまじゃねぇか(笑)

扇:ま、それは置いといて。
やはり、この漫画の醍醐味は究極と至高の対決。
親父のせいで母が不幸だったと思いこんでいる山岡と、息子を犬ッコロと蔑みながら、絶対に自分が有利な時はヒントを与えてやる海原先生、で、なぜかを間を取り持ってしまう栗田さん、三人の微妙な関係がなかなか面白い。

鈴:あとはとても新聞社の副部長としか思えない副部長とか、お局二人組とか、いろいろとキャラは出てくるのだが、お約束のように山岡と栗田のコンビで事件を解決し、あまつさえ、結婚までさせてしまうところがまたよい(笑)
つか、時事ネタと対決に困るとこういう話が出てくるのはどーかとは思うが。

扇:飽くまで私的な趣味で言うと、最初の五巻ぐらいまでが一番好きだけどね。
ほのぼの感がまったくなくて、むしろ『ザ・×ェフ』に近いところがあった。(笑)

鈴:そうなんだけど、あとから読んだ人間にはいまの絵柄とキャラのほうがいいのかも。
まぁ、私はどちらでもOKなんだけどね。
さて、では今回はこれくらいにして……っと、そういえば、かなりよさげなところがあったんだよな。

扇:うむ。

GEN's ridiculous world

こちら、元李様のページに美味しんぼの素晴らしい解説が掲載されています。
SENとLINN二人してたっぷり一時間近く爆笑させて頂きました。
ありがとうございました。

鈴:ほんとうにありがとうございました。
美味しんぼだけではなく、他のにもかなり大爆笑なので、いままでやらなかったことをさせてもらいました。
一読の価値ありです。
と言うわけで、なぜか他のホームページを紹介しつつ、この辺で。
さよ~なら~

扇:終わりかよ。