つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

私は右利きです

2005-07-26 19:30:45 | その他
さて、両利きって凄いと思う第238回は、

タイトル:右利き・左利きの科学
著者:前原勝矢
文庫名:ブルーバックス

であります。

貴方は右利きですか、それとも左利きですか?
いや、どっちだからいいって訳ではありませんが……。

統計をもとに利き腕について様々な解釈を述べる書です。
なぜ利き腕が存在するのか、思考の差異など色々。
利き足や利き眼についての解釈も載っています。

あれ……終わり?

うーん、この手の考え方って血液型占いと同レベルかなぁと。
あっちの方は、いくら科学的に否定されても復活してくるし
四種類あるので、区別つけるのが楽しいからでしょうね。

左利きに対する偏見とその緩和の話は割と面白いです。
アインシュタインとダ・ヴィンチのエピソードもなかなか。
でも、基本は統計データとそれから読み取れる左右差の話。

利き手とそうでない手による諸動作の差とか、利き手は遺伝するかしないかの統計とかは一つの傾向として楽しむ分にはいいのですが、犯罪者の左利きの頻度などは、単なるデータと言い切るにしてもナンセンスでしょう。

ちょっと統計学に寄りすぎてる向きがあり、個人的にあまりオススメでない。
こういう考え方もできるかなぁ、程度の気持ちで読むのが吉。