さて、男性が書いた恋愛小説はかなーり久々な第241回は、
タイトル:スローグッドバイ
著者:石田衣良
出版社:集英社文庫
であります。
このひと、「池袋ウェストゲートパーク」の作者だったのね、知らなかったわ(爆)
まぁ、別にドラマとか邦画にさして興味がないから、だからどうしたなんだけどね。
だいたい、このひとの作品を読むのは初めてなので、余計な先入観はないほうがよい、うん。
さて、初めての作家というのもあったし、ふと文庫の帯に「10篇の物語」という文字が躍っていたので、短編集ならばと思って買ってみたもの。
とりあえず、それぞれの短編は、
・泣かない
・十五分
・You look good to me
・フリフリ
・真珠のコップ
・夢のキャッチャー
・ローマンホリデイ
・ハートレス
・線のよろこび
・スローグッドバイ
となっていて、全体的に総括すると、やはり短編集らしく、するするっと入っていけて後味のよい話もあれば、「あ、そぅ……」で終わるどーでもいい話も入っている。
けれど、雰囲気としては、どろどろした重さもあまりなく、さりとて軽すぎもせず、もっさりしすぎてもなく……で、軽く読むにはいいんじゃないかなぁ、と思う。
でも、ラストの傾向が似たものばかりなので、一気に読むと「あ、そぅ……」で終わる話が多くなってしまいそうな気がする。
逆に言えば、そう大きく期待を裏切るような終わり方ではないので、とても安心して読めるし、むしろ途中のキャラクターたちの心理とかを追って楽しむのが吉かもしれない。
情景描写、心理描写ともにしっかりしているので、そういう楽しみ方は十分できるんじゃないかなぁ。
なので、各話ごとの書評はなし。
比較的よかったと思ったのだけ書いとこう。
「ローマンホリデイ」
ローマの休日をきっかけに、ネットで知り合った女性は実は孫の名前を借りて掲示板に書き込みをしていた72歳のおばあちゃん。
主人公の男性がメールをやり取りするきっかけになった一文と、最後の一文の対比がくすっと笑えてよかった。
「ハートレス」
同棲しているセックスレスのカップルの話で、主人公のほうの女性が雑誌で見た、
『医学的には、健康なカップルのあいだで三ヶ月以上性交渉がない状態を、セックスレスという』
という言葉から、自分たちにも当てはまることに愕然とし、意気込んでセックスをしようと張り切る話。
いやらしさもなく、からっとしてて、くすくす笑えるところもあってよい。
タイトル:スローグッドバイ
著者:石田衣良
出版社:集英社文庫
であります。
このひと、「池袋ウェストゲートパーク」の作者だったのね、知らなかったわ(爆)
まぁ、別にドラマとか邦画にさして興味がないから、だからどうしたなんだけどね。
だいたい、このひとの作品を読むのは初めてなので、余計な先入観はないほうがよい、うん。
さて、初めての作家というのもあったし、ふと文庫の帯に「10篇の物語」という文字が躍っていたので、短編集ならばと思って買ってみたもの。
とりあえず、それぞれの短編は、
・泣かない
・十五分
・You look good to me
・フリフリ
・真珠のコップ
・夢のキャッチャー
・ローマンホリデイ
・ハートレス
・線のよろこび
・スローグッドバイ
となっていて、全体的に総括すると、やはり短編集らしく、するするっと入っていけて後味のよい話もあれば、「あ、そぅ……」で終わるどーでもいい話も入っている。
けれど、雰囲気としては、どろどろした重さもあまりなく、さりとて軽すぎもせず、もっさりしすぎてもなく……で、軽く読むにはいいんじゃないかなぁ、と思う。
でも、ラストの傾向が似たものばかりなので、一気に読むと「あ、そぅ……」で終わる話が多くなってしまいそうな気がする。
逆に言えば、そう大きく期待を裏切るような終わり方ではないので、とても安心して読めるし、むしろ途中のキャラクターたちの心理とかを追って楽しむのが吉かもしれない。
情景描写、心理描写ともにしっかりしているので、そういう楽しみ方は十分できるんじゃないかなぁ。
なので、各話ごとの書評はなし。
比較的よかったと思ったのだけ書いとこう。
「ローマンホリデイ」
ローマの休日をきっかけに、ネットで知り合った女性は実は孫の名前を借りて掲示板に書き込みをしていた72歳のおばあちゃん。
主人公の男性がメールをやり取りするきっかけになった一文と、最後の一文の対比がくすっと笑えてよかった。
「ハートレス」
同棲しているセックスレスのカップルの話で、主人公のほうの女性が雑誌で見た、
『医学的には、健康なカップルのあいだで三ヶ月以上性交渉がない状態を、セックスレスという』
という言葉から、自分たちにも当てはまることに愕然とし、意気込んでセックスをしようと張り切る話。
いやらしさもなく、からっとしてて、くすくす笑えるところもあってよい。