つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

ギャグ漫画はツッコむためにある

2005-07-25 23:43:51 | マンガ(少年漫画)
さて、暑さで死にそうな第237回は、

タイトル:内閣総理大臣織田信長
著者:志野靖史
出版社:白泉社

であります。

知る人ぞ知る劇画調のギャグ漫画。
はて、この可笑しさを言葉でどう伝えるべきか……。

時は90年代中頃――。
政界に渇を入れるべく、あの男が帰ってきた。
日本人なら誰でも知っているその男の名は織田上総介信長!

本能寺で死んだろ?

説明、一切なし!
ある日突然、49歳の信長が首相に……。
新聞に400年ぶり織田政権成立とか書いてあるし。(笑)

最初見た時は眼が点になりました。
ギャグ漫画は深く考えたら負けなんだろうけど……。
でもやっぱり何か間違ってる気がするぞ。

閣僚はみんなスーツにチョンマゲ。
ツッコむ奴はいるがせいぜい時代錯誤と口撃するぐらい。
なぜか居酒屋で閣僚会議やってたり(料亭ならまだ解るが……)、蘭丸が17歳で官房長官やってたりと変な所を探せばキリがありません。

ま、細かいところはさておいて。
歴史上の有名人が現代人の常識を覆す楽しいお話です。
一番非常識(褒め言葉)なのは信長ですが、さっさと順応して、あまつさえ染まってしまうのも彼だったり。(笑)

後期はちょっとパワーダウンしますが、最初の頃は間違いなくオススメ。
無茶苦茶なのに、凄く合理的にも思える信長軍団の活躍をお楽しみ下さい。