
こんな名前の板掲示をつけて坂下町の緑公園から東公園まで長い散歩道に植樹された桜並木は豊かな緑で人の心を豊かにしてくれます。

でも、どの桜の枝にも今年はサクランボがついていないのです。3年くらい前の今頃はどの桜の木にも赤いサクランボがいっぱいついていたのにです。気になって並木の桜を一本一本見て歩きました。

ありました!。たった一本、旧一中裏の桜にサクランボのついた桜がありました。

赤くおいしそうなさくらんぼですね。でも熟すると黒くなります。少し甘いけど苦くて食べられません。(75年ほど昔10歳だった私たち子供はおいしいと思ってみんなでたべました。貧しかったんですね)
私はなんだか怖くなりました。4年前の頃は野の花にはたくさんの花蜂や蝶が香りと蜜に誘われて群がっていました。そして花粉を運んでいました。だからどの桜の木にも赤いサクランボがいっぱいついていたのです。
いま、昆虫の数は劇的に減っています。3年前の秋、私はいつもだとあんなに秋の田んぼにいたイナゴが一匹もいなくなていることに驚きました。ばあちゃんの一坪菜園にはモンシロチョウがいませんから青虫はつきません。
軒下にいっぱいついていたアシナガバチの巣は一個もありません。昆虫がいないから蜘蛛の巣はありません。
虫嫌いなうちのばばちゃんなんかは虫のいない静かさを喜んでいます。でもじじはこの自然の激変を恐ろしいと思っています。ここまでにした私たち人間はいつか大きな罰を受けるんじゃないかと心配しています。
桜にはいっぱいサクランボがついて、花には蝶や蜜蜂が群がる豊かな自然が懐かしいです。4年目の2008年アザミの蜜を吸うアゲハ蝶です。
