こんなバイクがあれば

2015年05月02日 | 日記

 先日、BMWモトラッドのアフターセールスの責任者が来日、帰りがけに「どんなバイクを作れば売れると思う?」って聞かれたので、「1996年に限定販売されたR80BASICのようなピュアなバイク」と答えた。このバイクを日本に導入するきっかけは20年前の私の進言だった。インターネットが普及していない時代、欧州の最新情報はドイツのモトモラッド誌の定期購読(といってもドイツ語は読めないが)だった。

紙面で一目見てビビッと来た!もし、日本に導入できないなら、個人輸入をしてでも手に入れるつもりだった。

その時期、ハンドレットクラブという100台をオーバーする販売台数のディーラー数社が集まり会議が開けれていた。ジャパンのTやディーラーのS社長などは「これから1200GSが発売されるのに、今更こんな部品在庫処理みたいのはいらない」とのクールな意見でボツになりかけたが、当時のジャパンのモーターサイクル責任者のH氏に掛け合って、H氏がその場で国際電話をして100台作ることになった。

当時の日本の価格は118万円、100台の初期ロットは瞬時に完売した。その後、世界中の在庫をかき集めて総数で300台近くが輸入されたようだが、今や最もプレミアムのついたBMWとなった。

今でも、私のガレージにはこのバイクがある。今や、各プレミアムブランドは高齢化したユーザー層を若返らせようと、必死で安価なモデルの開発に注力している。

ハーレーのストリートやDUCATIのスクランブラーがいい例だ、ABSだけあればいい。排気量は900CCまでで充分だ!今のテイストでコンパクトなRSixTや、R850Basicでも作れば、若者に受けると思うのだが・・・・

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