社長の欧州ツアラー好みは周知の事実、そんな私が2005年以来のフルモデルチェンジを果たしたRTに試乗してみた。
GTやGTLが発売された時、RTに時期型が必要なのか疑ったくらいだが、そのスポーティな性格付けは予想も出来なかった。
スポーツツアラーとは名ばかりでなく、特にフロントタイヤの接地感はスポーツバイクさながら、ブレーキも強力無比、ハンドリングもアンダーステアでなくて積極的に切れ込んでゆく。もう生産されてないR1200Sみたいな運動性能だった。
シフトアシスタントも低速ギヤでは少しショックがあるが、高速や峠で迫り来るコーナー手前で見事なシフトダウンをして、立ち上がりは左のつま先のみでスムーズなシフトアップをしてくれるに違いない。
10年前のように連れ合いがタンデムシートに乗ってくれるかは別として、二人乗りでロングツーリングでもしたらRTは選択肢に上げてもらってタンデムシートのパッセンジャーから苦情は来ないと思う。