この地図は、国土地理院の2万5千分1地形図を複製・加工したものである。
藤生(ふじゅう)は大応山・米山の東麓、平田川下流域に位置し、東は瀬戸内海に面する。
(歩行約1.8km、🚻駅のみ)
JR藤生駅は、1897(明治30)年山陽鉄道の広島ー徳山間が開通したと同時に開業し
た駅。
国道188号線の交通量は多いが、歩車分離でないので注意しながら岩国方向へ進むと、
左手に極楽寺(真宗)という寺があったが、コンクリート造であったため引き返す。
国道を右折すると碇石川に沿う。
商店などが軒を連ねていたようだが、1970(昭和45)年代以降のクルマ社会が到来す
ると、車で買い物に行く生活スタイルが定着する。駐車場を持たないことや消費動向への
対応不足もあって衰退の途を辿ったようだ。ここに限らずどこの商店街にも見られる傾向
(ドーナツ現象)である。
藤生郵便局の先がJR藤生駅。(正面は新聞販売店)
駅前の大成旅館さん。
少し年代の古い建物が見られる。
商店や美容院、日本和装学院岩国本校などの看板を見かける。
小さな水路を過ごすと、どこにでも見られる民家が並ぶ。
南端で国道に合わすと海岸部に出る。
魚市場前で出会った人が「藤生は何の見るところがないよ」と言われたが、確かに旧道
はあったものの見るべきものはなかった。ひっそりとした旧道と海辺の漁港、その間にあ
る国道は、車が騒音と排ガスを残して走り去る。