いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

202年前・いわきの7日以降の年中行事

2021-01-08 09:22:46 | なるほど歴史塾

庭の清掃を昨日から始める。
3時間ほど日中の暖かい時間を選んで。

あじさいなども青々していましたが、
しおれてしまいました。
上記の花が咲いていました。


寒さに負けず咲いていました。

なるほど歴史塾で現代訳した
長谷川安道著

寛政十一年
農家年中行事から

一.十一日は、
  鍬入れ、野立ての初めである
   元朝より飾り置いて拝み備え(たもの)は、
     地神に備えるのに用いる。
   お茶をのんで祝いごとをする。

一.12日は、
  市神祭りある。
  貴賤老若が白麻を買い求め「おめでたい」となづけて歳徳神(お正月の神様)に供え、
  また、
      今日より売り出し物も持ち出し、お金を儲けることにも
  心がけなければいけない。

※市神祭り:「歳時民俗記」には平城下二丁目の市神祭りとある。
       こどもたちが白麻を売り、
      だるま市がたっていたとある。

一.13日、
  鍬入れも過ぎれば、
  農業にずいぶん精を出し田は、起こし返し、
  畑は、
  麦作春地も数度おこし返し土をこまかにしてゆく。

 

  1. 一.十四日には、
      小歳といって、餅をつき諸神は言うに及ばず
      鍬・鎌・斧・臼(うす)・摺(する)臼(す)・土摺(どする)臼(す)・碓(からうす)
     ・磨(いしうす)、打(うち)杵(きね)・手(て)杵(きね)・唐萁(とうみ)
     ・ふるい・机・鑑・脇差・破魔弓・矢・羽子板・囲炉裏(いろり)の鎰(かぎ)
     ・扉・障子・襖(ふすま)にいたるまで、
      餅を供える。
      木まじない、野地焼き、鳥追は子供の行事である。

    ※「鳥追い」:「歳時民俗記」には、
                         「鳥遂ニハ男子ハ手々ニノトキぼんでんヲ振立て女子ハ羽子板ニ
                        四手ヲ持添へ、「ほういほういの鳥をば、かしら折って、
          しほつけてさんどがしまえほういほうい」
                         とみえる。
          これは「作毛ニ鳥ノツカザル除外ナリト」ある。
                         昭和20年代まで盛んだった「鳥小屋」がこれであろう。

一.十五日
 暁に小豆粥供えて、歳徳神を送る。
 舅に樽、魚を進上し、
 これで正月が終わったことをのべる。

一.十六日は、
  地獄の釜のふたがあくをいう。
     念仏の講中は、
     鉦、太鼓をたたいて、仏さまのお名を唱え、
     後生を願うといえども十王堂に集まって、
  殺生、偸盗(ちうとう)、邪淫、亡語、飲酒
  の五戒を破ってはとんでもないことだと。

田舎一休の歌に
念仏は申さずとても正直に情や慈悲を念仏と云う

念仏をとなえなくても
正直に人情ぶかく慈悲をもってを生きることを仏道という。


お正月7日以降の行事が書かれています。

日めくりカレンダーから
☆神さまの貯金箱って
 大きいね。
   埼玉県 自営の方

お賽銭箱を見ての娘さんの一言でした。
小銭を入れるのを見て、
貯金箱と思ったようですね。
神さまも
お小遣いをためてるんだねって。
子どもらしい感覚ですね。

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