いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

「極楽寺殿御消息」を学ぶ・・・北条重時の教訓・・・なるほど歴史塾

2011-05-31 08:11:33 | なるほど歴史塾

一昨日の「甲塚」の風景。
田植え後の「甲塚」の風景は一年で最もいいです。


いわき市平・菅波地区の風景です。


今回学びました
「極楽寺殿御消息」のテキストの一部です。

昨日は
受験の模擬テストをして送りました。
現在時点での力試しです。

①択一式試験・・・210分
②選択式・・・・・・・80分
合計4時間50分です。

本番と同じ時間で、やってみました。
静かな生涯学習プラザで。

体力勝負なところもある試験であることを悟りました。

特に択一式の210分での70問、
選択肢は350ありますので、

選択肢1問の正誤の判定時間は
1問当たり
36秒ですので大変でした。
ほとんど見直す時間はないようですので、
一回読んでの判定。
本当に理解していないと解けない仕掛けのようです。

さて今月の「なるほど歴史塾」は
先月が「貞永式目」・・・51条で、
それまでの法律は公家の法律でしたが、
鎌倉武士の習慣や実態に合わせて、
「貞永式目」を作りました。
それを学びましたが、

今回はその法律を踏まえて、
北条重時(鎌倉幕府の連署=執権の補佐)・・・1198年~1261年が、
出家後に子孫への教訓を書き残した「極楽寺殿御消息」を学びました。
その内容は
現在の私達の道徳感につながるのではないでしょうか。
貞永式目にそって
自分の仏教信仰並びに質実剛健を基にした東国武士の生き方を
説いていまして、
正直・奉公・慈悲・謙譲・平等などの人間としての道徳観を説いています。
99(0~98)話書かれています。

四:老いた親

親は、よい子を見て喜び、悪い子を見て悲しむのに、
親の教訓を聞く子どもは稀です。
もし、年取った親が下らない事を言い出しましたら、
子どもは心を静めてください。
年をとりますと子供に帰るといいますので。
頭は白く、おでこはしわだらけ、腰は曲がり、昔とは大違い。
・・・
頭の働きは昔と違って聞いて覚えないで、見て忘れる。
・・・
皆、年をとりますとこう、なります。
もう、たいして話さないので、
やさしく、聞いてやってください。
たまには
役立つことを話しますので。
ともかく、年寄りにしたがいなさい。
死んだら、従えません。

五:人との交際

年配の人と知り合いましたら
親と思って親しくしなさい。

若い人と知り合ったら、
弟と思いなさい。

幼い人は、自分の子供と思いなさい。
弟と思って、見下してはいけません。
間違いがあっても許してあげなさい。

六:生死無情

楽しい時ののめり込まず、
悲しい時にとらわれず、
どうしてそうなったかを考えなさい。
まわる因果を考えなさい。
生死無常を考えなさい。

八:仲間と料理する時

仲間と料理して、食事する時、
自分だけ多く食べてはいけません。
そうかといって、
少ししか食べないのもいけません。
ちょうどよく、しなさい。

九:なげしと畳のつつしみ

長押(なげし)に釘を打ってはいけません。
畳のヘリを踏んではいけません。
敷居の上に立ったり囲炉裏をまたいではいけません。
つつしみ深くしなさい。

九六:良いことをしなさい

世の為・人の為に良いことをしなさい。
良いことをすれば、自分に幸せが返ってくるだけでなく、
子孫に必ず良いことが返ってきます。

九八:正直な心

正直は船の舵(かじ)です。
荒波の海を渡る時には、船に舵が必要なように、
危険な世の中を渡る時、
正直な心は、舵(かじ)の役目です。
・・・

などの教訓が99の話として書かれています。
私達、
現代に引き継がれています道徳観に驚かれます。

山名先生ありがとうございました。

あまり知られていないものを原文で読むことが、
「なるほど歴史塾」の方針ですので、
楽しいですね。

3・11後休館していました
いわき市総合図書館
昨日30日に再開しました。
時間は以前と同じ
AM10:00~PM9:00です。

良かった。
これから図書館にこもります。

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