名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20181126

2018-11-26 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


少し損な取引ですが、これで結構難しいです。
A 85歩 B 35歩 C 24角

第2問


大山先生の好きな馬作りです。
A 28角 B 58角 C 38角

ここからは先手番阿部先生の手を考えます。

第3問


攻めを焦らず、落ち着いていました。
A 84桂 B 31馬 C 35馬

第4問


駒が当たっていて忙しいですが。
A 63馬 B 61銀 C 84歩
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大山将棋研究(1081);四間飛車に居飛車穴熊(阿部隆)

2018-11-26 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181126
平成3年1月、阿部隆先生と第41回NHK杯トーナメントです。

大山先生の四間飛車に阿部先生は居飛車穴熊です。

今回は大山先生は45歩を急がなかったので、阿部先生は66銀から四枚穴熊へ。

3筋の歩を交換して

駒組が進みますが、阿部先生の32歩で動き出します。
31歩成と捨てて飛車をぶつけます。

飛車交換にはならないです。阿部先生は端を攻めました。歩切れですが13同香でも同桂でも25桂ということなのでしょう。

51角と待たれて、これ以上は攻められないようです。仕方なく8筋で1歩を得ます。

大山先生は35歩から銀を使い

位の取り合いは85歩のほうが大きいはず。

阿部先生は玉の堅さにさらに差がついたので36歩。36同歩同飛35歩同角というつもりでしょう。

大山先生は24角から角をぶつけ

交換した後は角を打ち込み合います。

馬を作り合って33歩は微妙なところですが、

馬の取り合いになり

大山先生はまた馬を作り

阿部先生も馬を作ります。ここで87馬から37銀成は仕方ないようでも

よく考えれば飛車を取らなくても37銀成とできたのです。37同飛86馬ならば十分でした。ここでは37成銀を働かせるのは大変です。

阿部先生は後手を引いていますが21馬が楽しみです。

大山先生は飛桂で攻めていき

阿部先生は8筋で反撃。

質駒の馬を守りに使い

大山先生は飛車をさばきます。形勢は互角なのでしょう。

さて飛の両取りです。30秒では迷いますね。25飛にはひもがついているので19飛成で悪くないのですが

「両取り逃げるべからず」の銀取りではまずかったのです。

86歩同銀85歩の時に先手玉はゼット。阿部先生は強く攻めることができるわけで、まずは飛車の王手。

合駒を使わせれば詰めろ未満の手でも良いです。馬取りでも83金を攻めて

攻めが続きます。

強引にばらして

食いつけました。

これで詰めろ、必至に近いです。

52玉に63銀成で投了、42玉53竜以下は詰み(のはず)です。

居飛車穴熊に普通に銀冠に組んで悪くならないというのは大山先生くらいのものですが、長い戦いで30秒になるとミスは出るものです。歳のせいと言えばそうなのですが。
こういうのも含めて、早指しだと穴熊のほうが勝ちやすいということなのでしょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/11/04 9:00:00
棋戦:NHK杯
戦型:四間飛車
持ち時間:10分+30秒+10回
場所:NHK放送センター
手合割:平手  
先手:阿部隆
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 7七角(88)
14 4三銀(32)
15 8八玉(78)
16 8二玉(72)
17 9八香(99)
18 7二銀(71)
19 9九玉(88)
20 5二金(41)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 5七銀(48)
24 2二飛(42)
25 6八角(77)
26 6四歩(63)
27 8八銀(79)
28 7四歩(73)
29 5九金(49)
30 6三金(52)
31 7九金(69)
32 9四歩(93)
33 6九金(59)
34 8四歩(83)
35 3六歩(37)
36 9五歩(94)
37 6六銀(57)
38 8三銀(72)
39 3八飛(28)
40 7二金(61)
41 3五歩(36)
42 同 歩(34)
43 同 飛(38)
44 5四歩(53)
45 3七桂(29)
46 8五歩(84)
47 7八金(69)
48 3四歩打
49 3六飛(35)
50 5一角(33)
51 2六飛(36)
52 7三桂(81)
53 1六歩(17)
54 1四歩(13)
55 7七銀(66)
56 4二角(51)
57 6六歩(67)
58 5二銀(43)
59 3二歩打
60 4三銀(52)
61 3一歩成(32)
62 同 角(42)
63 2四歩(25)
64 同 歩(23)
65 同 飛(26)
66 2三歩打
67 2六飛(24)
68 4二角(31)
69 1五歩(16)
70 同 歩(14)
71 1三歩打
72 5一角(42)
73 8六歩(87)
74 同 歩(85)
75 同 銀(77)
76 3五歩(34)
77 同 角(68)
78 3四銀(43)
79 6八角(35)
80 3五歩打
81 8五歩打
82 1三香(11)
83 3六歩打
84 2四角(51)
85 3五歩(36)
86 同 角(24)
87 同 角(68)
88 同 銀(34)
89 2九飛(26)
90 2四歩(23)
91 4三角打
92 3八角打
93 3九飛(29)
94 4七角成(38)
95 3四角成(43)
96 5七馬(47)
97 5九飛(39)
98 4六馬(57)
99 4九飛(59)
100 3三歩打
101 4六飛(49)
102 3四歩(33)
103 4七飛(46)
104 5八角打
105 8七飛(47)
106 7六角成(58)
107 6一角打
108 4六銀(35)
109 3四角成(61)
110 8七馬(76)
111 同 銀(88)
112 3七銀成(46)
113 4四馬(34)
114 3二飛(22)
115 4三角打
116 4二飛(32)
117 4五歩打
118 4九飛打
119 2一角成(43)
120 6七桂打
121 8八金(79)
122 7九桂成(67)
123 8四歩(85)
124 同 銀(83)
125 7六桂打
126 8三歩打
127 3五馬(44)
128 7八成桂(79)
129 同 金(88)
130 9六歩(95)
131 同 歩(97)
132 9七歩打
133 同 香(98)
134 3四歩打
135 6八馬(35)
136 4五飛(42)
137 4六歩打
138 2五飛(45)
139 8四桂(76)
140 同 歩(83)
141 8三歩打
142 同 金(72)
143 5八馬(68)
144 9八歩打
145 同 玉(99)
146 8五歩(84)
147 4九馬(58)
148 8六歩(85)
149 同 銀(87)
150 8五歩打
151 4二飛打
152 6二銀打
153 5四馬(21)
154 7二金打
155 8四歩打
156 同 金(83)
157 7六桂打
158 5四金(63)
159 8四桂(76)
160 7一金(72)
161 7二銀打
162 同 金(71)
163 同 桂成(84)
164 同 玉(82)
165 8二金打
166 6三玉(72)
167 5二金打
168 5一銀打
169 4三飛成(42)
170 5三歩打
171 5一金(52)
172 同 銀(62)
173 7二銀打
174 6二玉(63)
175 5四龍(43)
176 5二玉(62)
177 6三銀成(72)
178 投了
まで177手で先手の勝ち

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20181126今日の一手(その790);自然な手を掘り下げて読む

2018-11-26 | 今日の一手

20181126今日の一手

7月28日の名南将棋大会から、KさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀と金歩の交換で、後手に持ち歩があります。わずかに先手の駒得です。
玉の堅さは同程度。穴熊のほうが深いですが、43銀は離れています。
先手の攻め駒は68飛77角と持ち駒金で3枚。
後手の攻め駒は84角と持ち駒銀で2枚。

総合すれば少し先手が指しやすいかというくらいです。

☆ 大局観として
4筋で歩がぶつかっているので後手の84角が活躍しそう、穴熊相手で心配してしまうかもしれません。
しかし先手が悪くない形勢(互角以上)ですから、自然な手を考えてみましょう。
自然な手とは、相手の駒を取る手、自分の駒を取られないようにする手、自分の駒の働きを良くする手、相手の駒の働きを悪く指せる手、の四種類です。


○ 一番自然なのは64飛でしょう。

駒を取って飛車をさばきます。実戦でこう指さなかったのは、46歩同金73角

というのが見えたからだと思います。けれど61飛成46角37金

角を逃げると31竜がありますね。37同角成同桂44歩64角

金銀と角の二枚換えではありますが、これで駒を取れそうです。32飛91角成くらいでしょう。先手が十分に指せます。

両取りを怖いと思えば46歩に37金です。

48銀同金同角成61飛成

31竜をどう受けるかですが、例えば66歩49歩57馬66角

馬を消してしまえば駒得です。


△ 最初に37金とかわしておいても

46歩64飛・・・ならば前と同じ変化です。もし53銀と我慢されたら58飛

57歩68飛46歩同金44歩

少し落ち着くかもしれません。形勢は互角です。


○ 45歩も自然な手で

でも46歩37金35歩同歩57角成

馬を作られます。64飛36同金47歩成

これで銀を取られます。61飛成38と同金33銀打

後手は歩切れなので取った銀を埋めるくらい。ならば47金打79馬64歩

と金を作って駒を取り返しに行くか

最後の64歩を55角として、52飛53歩同飛33角成

という寄せをねらうのもありそうです。
銀損というよりは金歩4と銀銀の交換と見ておくのでしょう。案外に指せます。


× 実戦は58飛でした。

53飛成を見つつ、57の地点を受けたというわけですが、自然な感じはしません。
46歩を取れなくて48金引47銀

53飛成は48銀成43竜47歩成

で寄せられます。

47銀には同銀と取ったのですが、同歩成同金46歩47銀

しつこく攻められて、88飛52飛55歩56歩

結局は2枚の と金を作られて寄せられることになりました。


△ 58歩と受けると

46歩同金48銀

46歩を取りやすくなるかと思えば、銀を打ちこまれます。48同金同角成37銀打64飛

52銀35歩63歩67飛35歩34歩

馬を作られましたがそんなに悪くないです。形勢互角に近いでしょう。


△ 56金打

手厚く受けてみます。46歩同金寄57銀46銀成同金

これは最初に見た64飛46歩同金と比べて、金銀の持ち駒が違っています。48歩39金49金

という余計な筋が生じていて、48同銀同歩成同金73角61飛成46角37金同角成同桂44歩64角

結局は38銀を打ってあるかどうかという違いです。先手玉が薄い分だけ少し劣る気はします。


△ 37金打も

46歩同金右でしょうから同じことになるでしょう。


× 67飛のほうが実戦の58飛よりも受けに働きそうです

46歩同金52飛44歩32銀56歩

48歩39金58銀64飛49歩成同銀同成銀同金73角

61飛成46角37銀同角成同桂51歩

最初のほうにやった変化と似ていますが、途中下車したので手が遅れています。底歩で受けられて損をしているから、二枚換えで駒得の後手のほうが良さそう。


× 69飛は

当たりを避けたわけですが、飛車の働きが良くなったわけでもありません。46歩同金52飛44歩32銀55歩

55歩で56歩と受けると57銀47金46歩が嫌です。
48銀64飛49銀成同銀62飛同飛成(63歩もある)同角38銀打

こんなところですが、55歩と打ってあるので77角の働きが悪く、後手もちです。


△ 攻めの手筋としては54歩

54同銀ならば64飛が銀取りになるというわけですが、46歩同金48歩39金57銀

64飛46銀成53歩成32銀61飛成

銀を取られても と金ができて、駒損は回復できるでしょう。悪くはないです。


☆ まとめ
形勢が互角以上であるというのが前提ですが、迷っても自然な手を指したいです。
不自然な手は思わぬ見落としがあって、一気に不利になってしまうことのほうが多いです。自然な手は、相手に好手があっても(あるように見えても)案外に対応できるものなのです。

形勢が良ければ自然な手を指して勝つ、自然流が一番良いのです。時間があれば相手のいろいろな応手を、あるいは相手の良さそうな手が見えたらなにか返せないかと、読んでみましょう。

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第191回名南将棋大会(弐)速報

2018-11-25 | 名南将棋大会
今日は第191回名南将棋大会(弐)を行いました。
結果速報です。

D級優勝
神谷拓摩さん


E級優勝
若原達也さん


F級優勝
大河内正男さん

松原肇さん

大島圭一郎さん


G級優勝
加藤正さん

大石泰志さん

竹下航平さん


H級優勝
吉田泰久さん


I級優勝
平尾栄滋さん



優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。

過去12か月分の優勝記録です。
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大山将棋問題集 20181125

2018-11-25 | 大山将棋研究
後手番村山先生の手を考えます。

第1問


どれも指したい手ですが。
A 64歩 B 73桂 C 44銀

第2問


うまい反撃を考えます。
A 55同歩 B 44角 C 64角

第3問


少し指しやすくなりました。どう攻め続けるかの構想です。
A 76歩 B 85歩 C 54桂

第4問


65桂が入って攻めやすくなりました。もう一息。
A 77歩 B 67歩成 C 56歩

第5問


これがぴったりの寄せになりました。
A 44香 B 89竜 C 24歩
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大山将棋研究(1080);四間飛車に居飛車穴熊(村山聖)

2018-11-25 | 大山将棋研究
平成3年11月、村山聖先生と第7回天王戦です。(公式戦初対局なのですが、その前に席上対局があったみたいです。)

大山先生の四間飛車に村山先生は居飛車穴熊です。

53銀のまま急戦を見て角を引きます。

桂を跳ねて64歩、これならば攻撃力があります。

大山先生は銀取りに桂を跳ねましたが、構わず65歩で

先手から見て桂歩と銀の交換、守りの桂と攻めの銀の交換ですから少し損をしているのかも。

村山先生は1歩持っているので角頭を攻めることができます。75同歩は76歩なので

78飛に84飛。

大山先生は55歩から動いたのですが、ここでどうしたものか。55同銀76歩64銀77歩成64飛71飛成では89桂が取り残されているので竜を作るだけでは面白くないです。55同角同角同銀86飛というのも悪いでしょう。

銀を引いて54桂。味の良さそうな桂打ちで、村山先生が指しやすくなりました。

65桂も利いて

強く角で切り込みます。

大山先生は馬を作って粘ろうというのですが

54飛には55銀というのがつらいところ。村山先生は38桂成と取らないのが不思議です。金を逃げさせて

両取りのほうが良いのかなあ?

と金を作れば攻めは切れないからはっきり有利です。

これで攻め駒は4枚。

大山先生は68歩から金を攻めるのですが、村山先生は飛車を取りに行きました。

と金を取られてずいぶん損をしたように思うのですが

角銀と飛桂の交換で竜成桂があるから駒得です。ならば十分なのですね。

香を補充して

24歩、角頭をねらっています。71角成は51飛でさばけるということですか。

拠点に香を打ち込み

桂も打ち込みます。

大山先生は上部脱出を図りますが

詰みがありました。

居飛車穴熊相手に中盤前半くらいで悪くなると逆転するのは大変です。村山先生の指し手に違和感もあるのですが、それでもいいのかと感心します。村山聖名局譜にも出てくるのですが、並べていないので記憶が薄いです。(羽生先崎の解説なのでお勧めです。)終盤型の棋士はちょっと変わった将棋を指しているなあと思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/11/02 9:00:00
棋戦:棋王戦
戦型:四間飛車
持ち時間:3時間
場所:大阪「関西将棋会館」
手合割:平手  
先手:大山康晴
後手:村山聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 3三角(22)
15 6七銀(78)
16 5三銀(62)
17 3八銀(39)
18 2二玉(32)
19 5八金(69)
20 1二香(11)
21 4六歩(47)
22 8五歩(84)
23 7七角(88)
24 1一玉(22)
25 3六歩(37)
26 2二銀(31)
27 4七金(58)
28 3一金(41)
29 1六歩(17)
30 1四歩(13)
31 2六歩(27)
32 5一金(61)
33 2七銀(38)
34 4一金(51)
35 3八金(49)
36 3二金(41)
37 5六歩(57)
38 7四歩(73)
39 3七桂(29)
40 4二角(33)
41 9六歩(97)
42 9四歩(93)
43 6五歩(66)
44 7三桂(81)
45 6六銀(67)
46 6四歩(63)
47 4五桂(37)
48 6五歩(64)
49 5三桂成(45)
50 同 角(42)
51 5七銀(66)
52 8六歩(85)
53 同 歩(87)
54 7五歩(74)
55 7八飛(68)
56 8四飛(82)
57 5五歩(56)
58 6四角(53)
59 5六銀(57)
60 5五歩(54)
61 6七銀(56)
62 5四桂打
63 7五歩(76)
64 6六歩(65)
65 7六銀(67)
66 6五桂(73)
67 5九角(77)
68 5六歩(55)
69 同 金(47)
70 4六角(64)
71 同 金(56)
72 同 桂(54)
73 7三角打
74 5四飛(84)
75 5五銀打
76 5二飛(54)
77 4七金(38)
78 6七歩成(66)
79 同 銀(76)
80 5七金打
81 4六金(47)
82 6七金(57)
83 9八飛(78)
84 5七歩打
85 2五歩(26)
86 5八歩成(57)
87 2六角(59)
88 5七桂成(65)
89 6八歩打
90 5四歩打
91 6四銀(55)
92 6六金(67)
93 6七歩(68)
94 7六金(66)
95 7九桂打
96 8七銀打
97 同 桂(79)
98 同 金(76)
99 5九歩打
100 9八金(87)
101 5八歩(59)
102 8八飛打
103 9八香(99)
104 5八飛成(88)
105 3八金打
106 9八龍(58)
107 9一角成(73)
108 2四歩(23)
109 5八歩打
110 2五歩(24)
111 3七角(26)
112 2六香打
113 5七歩(58)
114 2七香成(26)
115 同 玉(28)
116 2六桂打
117 4八歩打
118 8九龍(98)
119 3五歩(36)
120 2九龍(89)
121 2八金(38)
122 3八銀打
123 3六玉(27)
124 4四桂打
125 投了
まで124手で後手の勝ち


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大山将棋問題集 20181124

2018-11-24 | 大山将棋研究
後手番丸田先生の手を考えます。

第1問


74歩があって忙しく見えるところですが。
A 82銀 B 43金 C 64金

第2問


桂馬を取られるところでの手筋です。
A 65桂 B 46桂 C 69角

第3問


大事な手です。
A 55馬 B 25歩 C 52金

第4問


丸田先生は落ち着いていました。
A 25銀 B 41金 C 35銀打
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大山将棋研究(1079);四間飛車に天守閣美濃(丸田祐三)

2018-11-24 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181124
平成3年10月、丸田祐三先生と第32期王位戦です。

大山先生の四間飛車に丸田先生は天守閣美濃で

四枚美濃から引き角というパターンのようですが

64歩から63金というのは変わった構えです。

互いに銀冠に組んで、大山先生が7筋から動きだしました。

丸田先生はせっかくの63金を生かすべく、反発していきます。

飛車を追って金を立ち

44歩同歩に65歩。銀を追って44角という意味ですね。

大山先生は43歩成は当然として、銀を逃げずに桂を跳ねました。

これは二枚換えで右桂を失うのでかなり損をしているはず。やはり銀を逃げておくほうが良かったでしょう。

71角と46角を利かせてから66歩を取りました。この2枚の角の味が良いと見たのでしょう。

なのに45歩に55角では変調ですよね、ここでは仕方ない感じではありますが。銀桂と金の交換で駒損です。

桂馬を取り返せばまだまだではありますが

丸田先生は65桂と捨てて角打ち。55角もあるので

大山先生は37桂~73歩成ですが、後手の99角成も大きいです。

取られた香を46に打たれては不利でしょう。と金を使って

飛車か馬が取れる形になりましたが

26歩に挨拶しにくくて(26同銀47香成同金56飛同金89馬くらい)飛銀の取り合いです。

47香成から2筋を連打されて

55馬から24銀。詰めろではありませんが玉頭戦で負けています。

28香を打てば粘れそうですが

丸田先生は41金の受けがありました。大山先生は飛車を逃げても仕方ないので、54馬の返し技です。

丸田先生は25銀から26銀打。これで投了です。詰みはありませんね。26同香同銀25香同玉52金で詰めろ、受けさせて54馬で磐石ということでしょう。

大山先生の45桂はいかにも疑問手です。守りの桂を含む二枚換えの駒損ではよい理屈がないです。銀を逃げて互角だと思うのですが。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/10/22 9:00:00
棋戦:王位戦
戦型:四間飛車
持ち時間:4時間
場所:東京「将棋会館」
手合割:平手  
先手:大山康晴
後手:丸田祐三
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 2八玉(38)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 5四歩(53)
17 3八銀(39)
18 5三銀(62)
19 6七銀(78)
20 2四歩(23)
21 5八金(69)
22 2三玉(32)
23 4六歩(47)
24 3二銀(31)
25 3六歩(37)
26 7四歩(73)
27 4七金(58)
28 4四銀(53)
29 5六歩(57)
30 8五歩(84)
31 7七角(88)
32 3一角(22)
33 8八飛(68)
34 6四歩(63)
35 3七桂(29)
36 6三金(52)
37 2六歩(27)
38 7三桂(81)
39 2七銀(38)
40 3三銀(44)
41 4五歩(46)
42 1二玉(23)
43 3八金(49)
44 2三銀(32)
45 6八角(77)
46 5三角(31)
47 7八飛(88)
48 3二金(41)
49 7五歩(76)
50 同 歩(74)
51 同 飛(78)
52 6五歩(64)
53 7六飛(75)
54 7五歩打
55 7八飛(76)
56 8六歩(85)
57 同 歩(87)
58 6六歩(65)
59 同 銀(67)
60 6四金(63)
61 6七歩打
62 4四歩(43)
63 同 歩(45)
64 6五歩打
65 4三歩成(44)
66 同 金(32)
67 4五桂(37)
68 6六歩(65)
69 5三桂成(45)
70 同 金(43)
71 7一角打
72 5二飛(82)
73 4六角(68)
74 5五歩(54)
75 6六歩(67)
76 4五歩打
77 5五角(46)
78 同 金(64)
79 同 歩(56)
80 4三金(53)
81 2五歩(26)
82 同 歩(24)
83 7四歩打
84 6五桂(73)
85 同 歩(66)
86 6六角打
87 3七桂打
88 9九角成(66)
89 7三歩成(74)
90 4六香打
91 6三と(73)
92 5五飛(52)
93 5三と(63)
94 同 金(43)
95 5六金打
96 2六歩(25)
97 5五金(56)
98 2七歩成(26)
99 同 玉(28)
100 4七香成(46)
101 同 金(38)
102 2六歩打
103 同 玉(27)
104 2五歩打
105 同 桂(37)
106 5五馬(99)
107 5三角成(71)
108 2四銀(33)
109 5二飛打
110 2二歩打
111 2八香打
112 4一金打
113 5四馬(53)
114 2五銀(24)
115 1七玉(26)
116 2六銀打
117 投了
まで116手で後手の勝ち
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第76回東海リーグ団体戦A級3R

2018-11-24 | 東海団体リーグ
11月18日は東海リーグ、A級の第3ラウンドでした。

ここまでチームは1勝2敗、最上位の3チームとの対戦でした。0-5、2-3、1-4で3連敗。
最終日12/23は残留争いです。1勝5敗のチームが4つ、2勝1敗でも助かるかもしれませんが、どうなることやら。
個人的には新しい戦型に慣れてきたかなあというところです。まあ結果は気にせず楽しくやりましょう。


成績表

速報

個人成績
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20181124今日の一手(その789);先に受ける

2018-11-24 | 今日の一手

20181124今日の一手

7月28日の名南将棋大会から、YさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
角桂交換で竜+と金 VS と金 の作り合いです。先手の駒損ですが、終盤なので控えめに評価しておきます。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は41銀52と73竜 と持ち駒桂で4枚。
後手の攻め駒は持ち駒飛角金で3枚。81角も働きそうです。

総合すれば互角です。

何手で詰めろかを見てみると、後手玉は42と~43と で詰めろで現状は3手すき。
先手玉は37歩成同金36歩が詰めろ(ほかの応手もあるのですが詰めろはかかります)で2手すき。
先手番ですが、このままの寄せ合いでは後手の勝ちですから後手有利です。

☆ 大局観として
先手の高美濃が堅いように見えるのですが、後手の持ち駒が豊富で81角も使えば次に詰めろがかかるようです。
先に受けるほうが手堅いのが原則で、互いに1手ずつ進めてから(後手玉が2手すき、先手玉が1手すき)受けるよりは、今のうちに受けるほうが手堅いです。
どこかで攻防の手があると良いのですが、竜を使った攻防の手があるか、41と の形で何かもらって詰めろになるか、ということを考えます。


× 実戦は42と でした。

素直に寄せ合いを選んだのですが、37歩成同金36歩

これが詰めろなのです。すなわち43と ならば37歩成同玉67飛47桂25桂同歩26角

きれいな捨て駒があって、逃げるほうが長いのですが詰みます。

実戦では36歩を同金と取って

36同角はやはり詰めろ。27銀打に同角成同銀37銀

きれいに詰まされました。

37歩成を同玉ならば

68飛(詰めろ)58歩35桂(詰めろ)36金67飛成57桂

までは妥当だとして、47金同銀同桂成同玉65角(好手)37玉36角

36同玉しかないですが、35歩同玉34銀

34同銀は24金44玉35銀~56竜です。36玉35歩27玉57竜以下も詰みです。

37同銀だと

後手のほうが簡単に見えて案外に迷うかもしれませんが、27飛39玉35桂(詰めろ)28銀打47桂成

という順で寄せられます。

詰み手順が長いし、実戦ならばどう転ぶかはわかりませんが、検討してみるとどれも後手の勝ち筋でした。


× 45桂と逃げてみると

45同桂同歩55角

王手竜取りがあります。だけど46桂73角42と

先手も悪くなさそうなのですが、35桂(詰めろ)36金47飛

まだ受けはあるものの49飛成が厳しいので負け筋です。


× 36同金は

金を取られてもすっきりしているので有力に思えます。36同角42と

後手から詰めろが続かなければ勝ちになります。54角打(詰めろ)45桂打同桂同桂27飛

という順で負けです。

54角打ち18銀と受けてみると

18同角成同香36歩

これが詰めろなので負けでしょう。

27銀打と受けて同角成同銀36歩

というのも詰めろです。


× 71竜としたら

角を取って42と が詰み筋ですが3手かかりますね。とりあえずは角を外して受けようという手です。37歩成同金36歩81竜


この時に37歩成同玉36歩同玉35飛

またも格好良い手があって、手数は長いですが先手玉が詰んでしまいます。

37歩成の時に同玉だと

27金(取ると清算して35桂で詰み)48玉88飛

58歩だと56桂同金47歩同玉36角打以下68飛成があるので詰み。58金打に93角が王手竜取りで負け筋です。


○ 63歩ならば

竜の横利きが止まるのですが、後手の81角の利きが1手で止まります。37歩成同金36歩同金44桂35金

金を上にかわすと歩で攻められにくくなっています。先手玉に詰めろはかからず、2手かけて詰めろというのも難しいのです。ということでこれが正しい受けでした。

☆ まとめ

後手が詰ます手順が長いので、実戦ならばどう転ぶかわからない要素はあるのですが、ソフトにかけてみると詰みを指摘されます。後手の持ち駒が豊富(37桂を逃げられないから飛角金桂もたれる)なので、それらしい手が詰めろになってしまいます。

攻防の手(詰めろ逃れの詰めろのような手)は出現しませんでした。73竜を使うぴったりした手がなく、後手玉は42と と取っても角をもらわないと詰まない、というのが背景です。

やはり先に受けるほうが手堅い原則で、後手の攻めの手がかりである81角を封じてしまうのが一番良いようです。2手かけて71竜~81竜では遅いので63歩が正解でした。1手かけて受けると(そのあとも受けねばなりませんが)、先手玉への2手すきが4手すきになっている計算です。それで寄せ合いの速度が逆転していました。



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