第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/e7/d3be40646bf4e5d63d839e17be595680.png)
つぶれにくい受け方は?
A 55同歩 B 65歩 C 57金
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/e4/debd7f5dbce99b0a8a8efb2777df9f71.png)
ちょっとまずそうに見えましたが、これで形勢を保っています。
A 58歩 B 66角 C 55角
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/ef/0226ace72023054a083adb74ff6dae27.png)
攻めの手筋です。
A 52歩 B 53歩 C 62銀
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/6b/71c354e455b2ce57daf27ac989134021.png)
ここは考えどころです。寄せ合いで勝ちにするためには?
A 64竜 B 57金 C 58飛
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/cb/2c8a84d650ed02994b253237ac94ba35.png)
ここからは詰将棋です。
20181112今日の一手
7月28日の名南将棋大会から、KさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
戦いの始まりは相振り飛車の(見ていないのですが多分)こういう形から
77角成同桂44角67金33桂46歩
36歩同歩15歩
端を攻める部分定跡です。15歩同歩36歩のほうがまぎれが少なかったのではないかと思うのですが。
15同歩ならば17歩同香(同銀は同角成同香18銀以下攻める)25桂16香17歩
19銀に15香同香18歩成同銀17歩
で後手よしとされています。杉本先生の「相振り革命」をご参照ください。
ただし昔から疑問に思っていたのですが、19歩18歩成同歩
これは銀と香歩4の交換で難しいというよりも先手よしだと思います。後手がもう1歩あれば17歩で有利ですが。
(先手が47歩型ならば15香の前に34飛で後手よしです。)
さて実戦は15歩を取らずに45歩としました。
(だから15歩同歩36歩のほうがまぎれが少ない。)45同銀同銀同桂35銀(36飛もあるか)
35同角同歩37歩成同桂同桂成同銀47歩
これが取れなくて後手が指しやすくなったのかも。58金45桂に銀を逃げるほうが難しいのですが、36角と打ちました。しかし49銀
があったので36角は悪手です。
後手も44銀と応じたのが問題図です。
44銀は悪手ではないけれど少し疑問です。
☆ 形勢判断をします。
銀歩歩と角の交換で、後手に持ち歩がありますが先手の駒得です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は86飛と持ち駒角桂で3枚。
後手の攻め駒は26飛45桂と持ち駒銀で3枚。(44銀と打ったので攻め駒が減っていますね。)
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
36角は反撃を見た受けだったのですが、49銀がありました。問題図でも49銀がありますね。それ以上に厳しい手を用意するか、この筋を避けるか、どちらかが必要です。
また37桂成と取られると(歩を除いて)銀銀と角桂の交換で駒得が消えていきます。とられないようにするか、取られても代償が欲しいです。
2つのことを考えなければいけないので難しいです。持ち駒があり、86飛の横利きもあるので手は広いですから、いろいろ考えてみましょう。
× 46歩は
37桂成同玉を催促したのですが、49銀同玉37桂成
詰めろ角取りなのでだめでしょう。
× 実戦は64歩で
36角の利きを生かしつつ、反撃をねらいました。これならば49銀の方は同玉37桂成63歩成同金同角成同玉96角
先手玉は詰めろでも、後手の応手も難しいです。74角同角同歩64歩62玉59玉・・・形勢互角でしょうか。
ですが49銀ではなく37桂成同玉45銀打
が攻防の手になりました。先の44銀が生きていますね。
× 84歩でも37桂成同玉45銀打
こちらも手抜かれてまずいです。(49銀のほうは勝負になりますが。)
× 急いで64桂と捨てると
64同歩に46歩と催促しても(37桂成とはできないので催促とは言えないですが)25桂
桂を足されて困っています。後手の攻め駒が増えたので失敗です。
46銀と逃げても
26歩同歩同飛45銀35銀27歩46桂
やはり渡した桂を使われます。
○ 46銀とかわすのが自然な手で
49銀と37桂成の両方に対応していますね。37銀と強攻してきたら、37同銀同桂成同玉45銀打25銀
角を取らせても頑張るか、25銀を打たずに47角35銀64歩
(64同歩には76桂)と反撃するか、どちらも良い勝負です。先手の駒得というよりは、後手の攻め駒が3枚にしかならないので受けやすい(/攻め合いにしやすい)のです。
後手がゆっくり攻めるなら34歩と合わせて
44銀を使うわけですが、45銀35銀47角46歩56角
26歩同歩同飛39桂
先手から見ると危なさそうですが、後手の攻めも細いです。
他には26歩と合わせて
飛車を切ろうという順ですが、47玉27歩成25歩
21飛27角25飛28歩
47歩を払ってしまえば飛車切りもそんなに怖くないです。
× 26銀とかわすのは
26同飛同歩37銀
47玉には46歩が利きます。
× 28銀は
16歩18歩(取り込みに挨拶しないといけなくなっている)26歩同歩同飛27歩36飛同飛37歩
47玉には14角(か29角か)、飛車を切られて面白くないです。
と言って先ほどのように26歩に47玉としても
27歩成25歩46歩
46同玉には28と が詰めろになります。48玉26と
で後手優勢。
△ 残りは47歩を払う手で、47玉は
37桂成同玉45銀打に48桂
ここに桂を打てるようになっています。36銀同桂ならば両取りですね。21飛ならば64歩同歩76桂
反撃に転じます。46銀打38玉36銀同桂35銀
64桂71玉52桂成同金44桂62金63歩
これは逆転しているでしょう。後手に工夫があるかもしれませんが、先手もまあまあ指せそうな感じがします。
△か× 47金は
37桂成同金45銀打に33角
と返せます。
しかし58銀が難物で
64桂同歩と捨てて、56金47銀成同玉
25桂45金37桂成同玉25銀
うまくいきません。
☆ まとめ
寄せ合いを考えて64歩や84歩は、37桂成同玉45銀打。後手は駒得(というか駒損を解消)しつつ攻防の手を指せます。
受ける方も自然な手から考えるべきです。後手には2つのねらいがあって、両方防いでいるのですから46銀が自然ですね。「桂先の銀定跡なり」です。
47歩を払ってしまうのもプラスの手です。同時に49銀の攻め筋を避けています。37桂成同玉45銀打に48桂を用意していました。
相手に2つの攻め筋を見られていると受けにくいのですが、同時に防ぐ手があるのならば好手の可能性が高いと言えます。