今日の棋譜20181103
平成3年5月、児玉孝一先生と第4期竜王戦です。
大山先生の向い飛車で、昔の常識は64歩を突いて急戦を警戒していました。
児玉先生は64歩を生かすために棒銀で急戦です。
おとなしく受けるのは88角ですが86歩同歩95銀は嫌かも。65歩は時々見ます。
大山先生は75同歩。棒銀をさばかせてはいけないと級位者は怒られそうなところなのですが、ここでは95角の反撃があるので難しいです。先手の73歩を受けるために、74飛（76歩66銀同銀同角75銀94飛66銀95飛）か74歩か。71飛もあったような気がします。
児玉先生は74歩のほうで、大山先生は銀をぶつけます。交換すれば61銀があるので
66銀とかわしました。67歩75銀もありそうですが、大山先生は桂を跳ねて待ちます。
児玉先生の93桂は75歩ねらい。
銀交換になり
玉頭に手がついたところは振り飛車ペースかというところですが
桂損ではあります。
34歩や45歩が大きいと見ました。銀を打って圧力をかけておきます。
児玉先生は76歩から88角成。
6筋が怖いのですが、駒得を主張します。
大山先生は手を作ればよいのですが、駒損はともかく攻め駒が少ないので手段が少ないのです。
角を切って76飛とさばきました。74歩に73銀とは打ちたくないけれど、仕方ないように思うのですが
端を攻めました。
しかし16桂の反撃があり
この角も取れず
銀取りに飛車を使われ
ここで投了です。56同金に14香から35飛で受けにくいということでしょう。
棒銀の受け方はいくつかありますが、本譜の75同歩同銀95角というのは難しいです。形によっては簡単に振り飛車よしになるのですが。
大山先生は桂損でも玉頭に厚みを作ったのは良い感じですが、うまく生かせませんでした。35歩同歩45桂をねらうほうが成立しやすいのでしょう。
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# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時：1991/05/22 9:00:00
棋戦：竜王戦
戦型：向飛車
持ち時間：5時間
場所：東京「将棋会館」
手合割：平手
先手：大山康晴
後手：児玉孝一
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ８四歩(83)
3 ５六歩(57)
4 ８五歩(84)
5 ７七角(88)
6 ５四歩(53)
7 ８八飛(28)
8 ６二銀(71)
9 ６八銀(79)
10 ３四歩(33)
11 ６六歩(67)
12 ６四歩(63)
13 ４八玉(59)
14 ４二玉(51)
15 ３八玉(48)
16 ３二玉(42)
17 ２八玉(38)
18 ５二金(61)
19 ３八銀(39)
20 ７四歩(73)
21 ５八金(69)
22 １四歩(13)
23 １六歩(17)
24 ４二銀(31)
25 ４六歩(47)
26 ５三銀(42)
27 ３六歩(37)
28 ７三銀(62)
29 ６七銀(68)
30 ８四銀(73)
31 ７八飛(88)
32 ７二飛(82)
33 ９八香(99)
34 ７五歩(74)
35 同 歩(76)
36 同 銀(84)
37 ９五角(77)
38 ７四歩打
39 ７六銀(67)
40 ６六銀(75)
41 ３七桂(29)
42 ９四歩(93)
43 ５九角(95)
44 ９三桂(81)
45 ４五桂(37)
46 ６二銀(53)
47 ６八飛(78)
48 ７五歩(74)
49 ６七銀(76)
50 同 銀成(66)
51 同 飛(68)
52 ７四飛(72)
53 ３五歩(36)
54 ４四歩(43)
55 ３四歩(35)
56 ４五歩(44)
57 同 歩(46)
58 ４三金(52)
59 ３五銀打
60 ５三銀(62)
61 ４七金(58)
62 ７六歩(75)
63 ６五歩打
64 ８八角成(22)
65 ６四歩(65)
66 ８九馬(88)
67 ６六飛(67)
68 ６四銀(53)
69 ３七角(59)
70 ６五歩打
71 ６四角(37)
72 同 飛(74)
73 ７六飛(66)
74 ７四歩打
75 ４四歩(45)
76 ４二金(43)
77 ６八歩打
78 ６六歩(65)
79 １五歩(16)
80 同 歩(14)
81 １三歩打
82 １六桂打
83 同 香(19)
84 同 歩(15)
85 ２六歩(27)
86 １九角打
87 ２七玉(28)
88 ６五飛(64)
89 ４六金(47)
90 １七歩成(16)
91 同 玉(27)
92 ２四桂打
93 ２八桂打
94 ５六馬(89)
95 投了
まで94手で後手の勝ち
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