名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-13 角道オープン四間飛車(22)

2023-08-26 | 基本定跡の研究

3・4・3戦法の話がもう少しありまして

これまでは後手の35歩に対して25歩と飛先の歩を伸ばしていました。代わりに46歩を突くとどうでしょうか。32飛47銀34飛22角成同銀68銀32金

ここで25歩を突くこともできますが、66歩のほうが少し得です。評価値では+203と+223の違いです。25歩を突くと後手から仕掛けやすかったのですが、それを回避できるので先手が少し得をしているのでしょう。これまで見てきたように、後手の動きは無理だったのですが。

代償として

32飛ではなくて44歩と突かれそうです。47銀45歩同歩同飛

46歩を打つのでは作戦負けになりやすいです。AIに聞くと、48飛と受けるのが最善で、形勢を損ねたわけではないのですが、そのあとの指し手は難しいです。

なので先手は44歩に25歩

2筋に目を向けるほうが良く、45歩同歩同飛58金右

ここで分岐するのですが、32金24歩同歩同飛88角成同銀22銀

後手が23歩を打たずに2筋で反撃しようとすると、47銀33桂46歩42飛28飛23銀36歩同歩34歩

34同銀21飛成22角56角・・・という進行例は先手有利です。

後手としては無理に反撃しようとせずに、

46飛とひとつ浮いてけん制する方が良さそうです。実戦例は56歩32金24歩同歩同飛88角成同銀23歩28飛33桂・・・なのですが、AIに聞くと、66歩のほうが少し優っていて、32金24歩同歩同飛44飛

28飛82玉96歩94歩36歩

36同歩には33歩がぴったり。なので34飛35歩同飛37銀72銀47金34飛68銀23歩

あとは36銀とか46金とかで後手の飛を抑え込んでいく感じです。評価値では+198、先手が悪くはないのですが、わざわざ選ぶほどのこともなく、後手に升田式石田流に組まれても十分です。

つまりこの46歩ではなくて25歩を突く方が簡単だということですね。

 


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