今日の棋譜20211029
昭和37年1月、加藤博二先生と東京新聞杯です。時系列では昨日並べた升田先生との最初の千日手局の後です。
大山先生の四間飛車です。
加藤先生の57銀が早くて、現代ならば居飛車穴熊ですが、当時ならば中央位取りかと思ったのですが、
36歩を先にしたので中央の位は取れません。ならば右46銀急戦かと思ったのですが、
早囲いにされると46銀32金の形で攻める方法が(当時は)見つかっていなかったでしょう。
なので66歩を突いたら74歩、玉頭位取りにもできないので
(3手で)四手角へ。
22飛におとなしく37角、これで動きにくいです。
大山先生は木村美濃ではなくて高美濃に組み替えて待ちます。
加藤先生のほうも左美濃にできたのですが、47金から68銀、後手のほうが堅いので作戦負けにならないでしょうか。
42飛48飛から22飛28飛42飛48飛という千日手模様になり、
13桂17桂が入って
今度は4筋に飛がにらみ合ったままで手待ちが続きます。
加藤先生も玉を固める気になったようで、
左美濃へ。飛は3筋でにらみ合っています。
ここまで固めたところで
31飛48角32飛59角を繰り返して
千日手に。
この年1月は千日手ばかりのようです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1962/01/09
手合割:平手
先手:加藤博二8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5六歩(57)
12 7二玉(62)
13 5七銀(48)
14 4三銀(32)
15 2五歩(26)
16 3三角(22)
17 3六歩(37)
18 5四歩(53)
19 5八金(49)
20 6二銀(71)
21 9六歩(97)
22 9四歩(93)
23 6八銀(79)
24 6四歩(63)
25 1六歩(17)
26 1四歩(13)
27 6六歩(67)
28 7四歩(73)
29 6七銀(68)
30 6三銀(62)
31 7七角(88)
32 7三桂(81)
33 5九角(77)
34 5二金(41)
35 4六歩(47)
36 8四歩(83)
37 2六角(59)
38 2二飛(42)
39 3七角(26)
40 8三玉(72)
41 8六歩(87)
42 7二銀(63)
43 7七桂(89)
44 6三金(52)
45 4七金(58)
46 5二銀(43)
47 6八銀(57)
48 4二飛(22)
49 4八飛(28)
50 2二飛(42)
51 2八飛(48)
52 4二飛(22)
53 4八飛(28)
54 1三桂(21)
55 1七桂(29)
56 4一飛(42)
57 5七金(47)
58 5三銀(52)
59 4九飛(48)
60 5一角(33)
61 5九角(37)
62 8二玉(83)
63 8八玉(78)
64 3一飛(41)
65 3九飛(49)
66 4二銀(53)
67 7八銀(67)
68 5三銀(42)
69 6七銀(68)
70 3二飛(31)
71 5八金(57)
72 3一飛(32)
73 4八角(59)
74 3二飛(31)
75 5九角(48)
76 3一飛(32)
77 4八角(59)
78 3二飛(31)
79 5九角(48)
80 3一飛(32)
81 4八角(59)
82 3二飛(31)
83 5九角(48)
84 千日手
まで83手で千日手
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