名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS4-5 ノーマル中飛車に袖飛車(5)

2024-09-29 | 基本定跡の研究

後手の工夫として、「英ちゃん流」の

64歩の形の実戦例もいくつかあります。38飛31金35歩同歩同飛32飛

22角32飛成同銀の形になると後手良しなので、36飛45歩33角成同飛35歩

手順としては54歩型の時と同じなのですが、46歩同銀に27角26飛54角成

後手は馬を自陣に作ることができます。この図の評価値は-72、後手ペースとして良いでしょう。先手が好む形ではありません。

ということで

38飛に31金の時には55歩を突けと。

後手は手損で位を取られては面白くないので、54歩同歩同銀に35歩

35同歩同飛32金37桂

加藤先生は先手が指しやすいとしていますが、評価値は+78、簡単ではありません。43金ならば34歩51角55歩65銀45歩同歩54歩

54同飛11角成と進めば先手有利ですが、62角が厄介で、評価値は0付近の互角です。AIに聞くと途中55歩のところで、53歩同飛45歩・・・というのもあるのですが、37桂の前に34歩22角を入れておけば

51角と引かれることがないので、より分かりやすいようです。ただし38歩の垂らしが最善のようで、評価値は+78と変わらないのですが。AIで掘り下げると、96歩94歩37桂とすれば38歩が怖くないようで、端攻めが関連しているのでしょうか。24歩同歩56銀39歩成55銀

こうなれば評価値は+248の先手良しです。飛銀の総交換は先手に分があります。どこかで23歩を打てるのも大きいので。

後手としては銀をぶつけられないように、39歩成の前に43銀55銀54歩と受けることはできます。

64銀63歩75銀39歩成95歩

端攻めがあるので先手ペースです。端を突き合っていない場合は互角です。

後手の変化 (実戦例) としては54歩同歩同飛というのもありまして

55歩51飛56銀42金

ちょっと好手順のようにも見えます。35歩同歩同飛31飛

36飛22角35歩34歩

26飛33角45歩

35歩24歩同歩44歩34銀54歩

ここまで進むと評価値は+263、加藤先生の言うように、先手有利になるでしょう。

というように「英ちゃん流」中飛車には先手がうまく攻めることができます。でも”ノーマル中飛車に袖飛車(2)”で調べた、54歩型の31金が難敵で、加藤流の袖飛車はうまくいかないようです。

 


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