では袖飛車の新研究を発表します。手順を省略しますが、
後手はエルモ囲いで62金型の陣形を作ります。61の金を62に上がっているから、これまでの舟囲いに比べて1手遅い動きですが、後手番で使っても問題ないです。後手中飛車に比べて、先手は2手分の余裕があります。まずは79金の反撃策ですが、
先手陣が低い形のほうが難しいので、46歩~36歩を96歩~95歩にして説明します。75歩同歩同飛78飛74飛65歩
これまでは77角成同飛に75歩としていたわけですが、76歩のほうを採用しましょう。
76同銀には22角なので、76同飛同飛同銀57角
さてこれまでは88角が難物だったわけですが、79角成同角78飛
88角打76飛成11角成、これが詰めろではないので79竜
駒得で後手優勢です。
戻って
ここでの最善手は77飛同飛成同桂78飛
57角77飛成66角打
思い浮かびにくい手順です。76竜11角成22銀12馬11金同馬同銀
この図の評価値は-103の後手ペースです。香歩と銀桂の交換なので、次第に後手がよくなるでしょう。
もう少し戻って
従来はここで69金も難しかったのですが、66角成71飛に99馬
81飛成89馬 (57桂があるので) 58金左15歩
この図の評価値は-354の後手有利です。舟囲いだと22角などがあるのですが、エルモ囲いでは生じないので、寄せ合いで勝てます。
ということで、79金の大山流の対抗策は問題なし。