昨日は恐怖心を忘れて楽しみなさい、という話を書きました。
今回は万年級位者に有効な上達法は何か、という話です。
有段者と級位者の違いはどこか、という境界はあいまいですが、少なくとも有段者になる資質があるかどうかは、1局指して初手から並べなおせるかどうか、でわかります。
ブログで書いたこともありますが、これが棋力に比例していないような気がして疑問に思っていました。でもある程度以上の上達するためには必要なスキルだと気が付きました。
どうやったらその日指した将棋の棋譜をつけられるかどうかを考えます。
一言で言えば「記憶力」なのですが、棋譜の記号を暗記しようと思っても常人には無理でしょう。
頭の中におぼろげながらでも将棋盤があって、駒が動くところをイメージできないと覚えられません。すべてが頭の中に入っていなくても、主要な手順は思い出して、それをつなげて再生するのです。手順ではなくて、100手くらいの局面を前にして、互いにどの手を指したか、と考えていたら並べられないでしょう。
つまりこれは読む能力と関係しています。1手だけ×100手 を記憶するよりも、数手の組み合わせ×10通りくらいを記憶してつなげるほうが楽です。あとはどこか主要な局面の配置をいくつか覚えておけば手助けになります。
これが局後に並べなおす、あるいは棋譜をつける時のコツです。そうそう、序盤で手順前後が問題でないときは端歩が後だったか先だったか、などというのは気にしなくてよいですよ。
でもコツだけ言われても自分でできないとできませんね。頑張って自分の棋譜を思い出す、というのも訓練方法ではありますが、まだハードルが高いです。
一番良い訓練方法は、有段者の人と将棋を指して、感想戦に時間を取って並べてもらうことです。これで手順を追うことができます。ただし協力してもらえるかどうかが問題ですが。
次はネット対戦などで残る自分の棋譜を利用すること。でもこれは並べられた気分になるだけで終わるかもしれません。早送りしないで、手抜きしないで、ここで自分がどう指したかを思い出しましょう。
早指しでは記憶しにくいので、持ち時間の長い設定で指せるとよいのですが。
プロの指した棋譜を覚えるのも良い訓練方法でしょう。これなら答えが用意されています。どうせならお気に入りの戦型、お気に入りの先生の棋譜を探して(この時代に探す苦労はないと思います)盤駒あるいは棋譜管理ソフトで並べてみます。
これらの方法で何度並べたら覚えられるでしょうか。子どものころは簡単に覚えたけれど、大人になると、歳をとると覚えが悪くなって、と自嘲するものですが、記憶力が悪くなるわけではないです。覚えていることが多いので、思い出すのが大変なだけなのです。
解決方法は繰り返すこと。これにつきます。子供のころは覚えが良かったと言っても、九九を何度も暗唱したり、漢字の書き取りを何度も繰り返して覚えたのです。棋譜を覚えることに慣れていないと苦労しますが、だんだんにうまくなる(少ない回数で思い出せる)ようになります。
さて、何回か自分の棋譜やプロの棋譜を覚えられるようになったら、将棋大会に参加して、その日のうちに棋譜をつけてみましょう。相手の名前、先手か後手か、くらいはメモしておいて、1局くらいはちゃんと記録に残せるようになるというのが目標です。
なお、この時には棋譜ソフトを使うほうがはるかに楽です。行ったり戻ったりが楽ですから。棋譜用紙に書くのはどこか欠けてしまうと直すのに手間取りますが、慣れればできます。
ちゃんとつけられなかったとしても、また棋譜を覚える訓練をしましょう。だんだん楽になって、きっと1日分全部の棋譜をつけられるようになります。
さてここまでできるようになったらどうするか、はまた明日。
今回は万年級位者に有効な上達法は何か、という話です。
有段者と級位者の違いはどこか、という境界はあいまいですが、少なくとも有段者になる資質があるかどうかは、1局指して初手から並べなおせるかどうか、でわかります。
ブログで書いたこともありますが、これが棋力に比例していないような気がして疑問に思っていました。でもある程度以上の上達するためには必要なスキルだと気が付きました。
どうやったらその日指した将棋の棋譜をつけられるかどうかを考えます。
一言で言えば「記憶力」なのですが、棋譜の記号を暗記しようと思っても常人には無理でしょう。
頭の中におぼろげながらでも将棋盤があって、駒が動くところをイメージできないと覚えられません。すべてが頭の中に入っていなくても、主要な手順は思い出して、それをつなげて再生するのです。手順ではなくて、100手くらいの局面を前にして、互いにどの手を指したか、と考えていたら並べられないでしょう。
つまりこれは読む能力と関係しています。1手だけ×100手 を記憶するよりも、数手の組み合わせ×10通りくらいを記憶してつなげるほうが楽です。あとはどこか主要な局面の配置をいくつか覚えておけば手助けになります。
これが局後に並べなおす、あるいは棋譜をつける時のコツです。そうそう、序盤で手順前後が問題でないときは端歩が後だったか先だったか、などというのは気にしなくてよいですよ。
でもコツだけ言われても自分でできないとできませんね。頑張って自分の棋譜を思い出す、というのも訓練方法ではありますが、まだハードルが高いです。
一番良い訓練方法は、有段者の人と将棋を指して、感想戦に時間を取って並べてもらうことです。これで手順を追うことができます。ただし協力してもらえるかどうかが問題ですが。
次はネット対戦などで残る自分の棋譜を利用すること。でもこれは並べられた気分になるだけで終わるかもしれません。早送りしないで、手抜きしないで、ここで自分がどう指したかを思い出しましょう。
早指しでは記憶しにくいので、持ち時間の長い設定で指せるとよいのですが。
プロの指した棋譜を覚えるのも良い訓練方法でしょう。これなら答えが用意されています。どうせならお気に入りの戦型、お気に入りの先生の棋譜を探して(この時代に探す苦労はないと思います)盤駒あるいは棋譜管理ソフトで並べてみます。
これらの方法で何度並べたら覚えられるでしょうか。子どものころは簡単に覚えたけれど、大人になると、歳をとると覚えが悪くなって、と自嘲するものですが、記憶力が悪くなるわけではないです。覚えていることが多いので、思い出すのが大変なだけなのです。
解決方法は繰り返すこと。これにつきます。子供のころは覚えが良かったと言っても、九九を何度も暗唱したり、漢字の書き取りを何度も繰り返して覚えたのです。棋譜を覚えることに慣れていないと苦労しますが、だんだんにうまくなる(少ない回数で思い出せる)ようになります。
さて、何回か自分の棋譜やプロの棋譜を覚えられるようになったら、将棋大会に参加して、その日のうちに棋譜をつけてみましょう。相手の名前、先手か後手か、くらいはメモしておいて、1局くらいはちゃんと記録に残せるようになるというのが目標です。
なお、この時には棋譜ソフトを使うほうがはるかに楽です。行ったり戻ったりが楽ですから。棋譜用紙に書くのはどこか欠けてしまうと直すのに手間取りますが、慣れればできます。
ちゃんとつけられなかったとしても、また棋譜を覚える訓練をしましょう。だんだん楽になって、きっと1日分全部の棋譜をつけられるようになります。
さてここまでできるようになったらどうするか、はまた明日。
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